26日に投票が終了した欧州連合(EU)の欧州議会選挙。中道右派・左派の2大会派が過半数割れを起こすなか、EU懐疑派の躍進に歯止めをかけたのは新興の親EU会派だった。既成政党の衰退が進む欧州政治の地殻変動が浮き彫りになった。【ブリュッセル八田浩輔、ベルリン念佛明奈、パリ賀有勇、ロンドン服部正法】
新興の親EU勢力伸長
欧州議会選は、既存の中道政治が退潮したが、新興の親EU勢力が伸長し、EU懐疑派の躍進を一定程度食い止めた。親EU派は全751議席の3分の2以上を確保。EUは自由貿易推進や移民・難民政策などで現在の方針を継続する可能性が高い。だが、ユーロ圏やEU機構の改革を巡っては親EU派内に温度差も大きい。選挙後に本格化するEUの主要人事や中期予算などを巡る議会運営は難局も予想される。
「2大会派が初めて過半数を割った。我々の新しい会派なしに安定多数は不可能だ」。親EUリベラル会派の欧州自由民主連盟(ALDE)を率いるフェルホフスタット欧州議員(元ベルギー首相)は26日夜に語った。ALDEは選挙後の議会でマクロン仏大統領率いる与党「共和国前進」と合流して新会派を構成し、現有議席から40前後伸ばして109議席を獲得して大躍進する見込み。
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