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ぶらっと遡上探索

河川沿いの散策、橋と付近の名所を写真で紹介します。偶にSpotで色々と...

Scene-507 中川『昭和橋~島川橋』

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次回アップ予定:Scene-508 中川『島川管路橋~古門樋橋』 (2019/06/30 12:00)

[Vol-32] 今回は東武日光線島川橋梁から継続遡上して、昭和橋、東北新幹線中川橋梁、中川橋、島川橋までの紹介です。前回最後に寄った常福寺からリスタートします。
北西400m程に2005年(H17)に開園した高須賀池公園が在ります。立札によると此の池は、1783年(天明3)に発生した浅間山の噴火によって旧利根川(現在の中川)筋に噴石物が堆積し、河床が高くなった事で、1786年(天明6)に権現堂堤が破堤した際、畑に出来た押堀(水溜まり)です。其の後、何回かの大洪水により押堀の底が抉られて小面積の池沼としては珍しい、水深10m近くある池になったそうです。公園の西端に赤鳥居の稲荷社が在りましたが、詳細不明です。


稲荷社から西250m程に浄土宗寺院の残光寺が在ります。1587年(天正15)真蓮社教誉岌圓上人による開山と云われています。山号:普照山、本尊:阿弥陀如来像、所在:幸手市松石99。




残光寺から南西130mに香取神社が在ります。昔、此の地方は下総の国に属していたので、下総国の総鎮守である香取神宮の分社が彼方此方に在りますね。此の社の詳細は不詳、祭神:経津主神、所在:幸手市松石17-1。狛犬は1921年(T10)の建立です。




拝殿の右手から県道に出て北西方向に100m進むと、『#81昭和橋』です。中川左岸の久喜市狐塚と右岸の幸手市松石とを結び、埼玉県道316号線(阿佐間幸手線)が通ります。





 名称:昭和橋
 構造種別:3径間連続鈑桁
 河口からの距離:62.5km
 橋の長さ:93.9m
 有効幅員:約13m
 竣工:1996年(H8)



昭和橋を左岸側に渡り県道を100m程進むと、右手に鳥居が見えます。氷川鹿島大神宮です。創建は不詳、境内の由来案内によると、1697年(元禄10)に除税地になるとの記録があり、其れ以前の創建と推定されています。祭神:素盞鳴尊、建御雷命、所在:久喜市狐塚217。鳥居は1989年(H1)の建立です。


北隣に浄土宗寺院の高秀寺が在ります。由来案内によると、1593年(文禄2)の創建と云われ、江戸時代には鴻巣市の勝願寺末寺でした。此の地区も1947年(S22)のカスリーン台風による中川の決壊により、2m近くの水没被害を受けています。山号:専称山、院号:阿弥陀院、本尊:阿弥陀如来像、所在:久喜市狐塚216。境内の枝垂れ桜が見事ですね。




昭和橋まで戻って右岸側に移動、南西300m程に在る香取大明神へ行きます。創建は不詳、祭神:経津主命、譽田別命、所在:幸手市円藤内741-1。狛犬は1991年(H3)の建立です。




隣に真言宗智山派寺院の寳積院が在ります。創建は不詳、山号:惠日山、所在:幸手市円藤内729-1。埼東新四国八十八ケ所霊場の第8番札所(宝性院管理)です。


南西1km程にコミュニティセンターが在り、JR東鷺宮駅へのコミュニティバスが出ているので、其処から帰宅します。途中に真言宗豊山派寺院の真乗院が在りましたので、序に紹介しますね。創建は不詳、本尊:阿弥陀如来像、所在:幸手市千塚1471。埼東新四国八十八ケ所霊場の第9番札所(宝性院管理)です。




日が替わりまして、JR武蔵野線・京浜東北線・宇都宮線で東鷺宮駅着、駅前からコミュニティセンター行きのバスに乗り、途中の矢部医院前バス停で下車します。


バス停から100m進み、東北新幹線高架下の側道を北へ1.5km程進み、中川右岸に取り付きます。途中の田圃の畦道に色々な花が咲いています。青い小花は■シラー・ペルビアナ、正式にはオオツルボ(大蔓穂)キジカクシ科の多年草です。


右岸手前200mに八甫(はっぽう)の稲荷神社が在ります。創建は不詳、拝殿ではなく観音堂が建っています。左脇に六地蔵に馬頭観音、十九夜塔、庚申塔、青面金剛、右脇に地蔵尊などが並んでいます。所在:久喜市八甫3-64。




200m進むと中川右岸、昭和橋から1km程上流に架かる『#82東北新幹線中川橋梁』が掛かっています。左岸側の小山駅と右岸側の大宮駅との間に位置しています。防音板が邪魔で新幹線の上しか見えませんね。





 名称:JR東北新幹線中川橋梁
 構造種別:3径間PC桁
 河口からの距離:63.5km
 橋の長さ:約114m
 軌道:複線
 竣工:1976年(S51)



東北新幹線中川橋梁の上流隣に架かるのが『#83中川橋』で、中川左岸の久喜市新井と右岸の久喜市八甫とを結び、一般道が通ります。橋名は『#21、#57中川橋』と重複しています。右岸側に聳える煙突は八甫清掃センターの焼却炉です。





 名称:中川橋
 構造種別:6径間鈑桁
 河口からの距離:63.5km
 橋の長さ:約102m
 有効幅員:約3m
 完成:不明



中川橋南詰めから西1km程に在る八甫鷲宮神社へ行きます。途中、右手右岸側に八甫排水機場が見えます。此の付近一面に広がる田圃からの落しを担っているみたいです。カルガモが雑草などを食べ、稲も順調に育っていますね。500m先で北側用水路(取水元:葛西用水路、合流先:権現堂川用水路)の右岸側に沿って進みます。


更に400m程進むと八甫鷲宮神社、武蔵国鷲宮神社の流れを汲む分祀の一つで旧八甫村の鎮守です、長禄年間(1457~1461年)の創建と云われています。1874年(M7)村社列格、祭神:大己貴命、天穂日命、天夷鳥命、境内社:稲荷社、諏訪社、天神社、羽黒社、所在:久喜市八甫4丁目。鳥居は1805年(文化2)、狛犬は1844年(天保15)の建立です。




八甫鷲宮神社の裏手から出ると、先程の北側用水路です。宮裏橋を渡って北380m程に在る八甫稲荷神社へ行きます。創建は不詳、祭神:稲荷神、所在:久喜市八甫2丁目。




稲荷神社から右岸遊歩道を230m遡上すると、今回終着地点の橋となる『#84島川橋』です。左岸の久喜市島川と右岸の久喜市八甫とを結び、一般道が通ります。





 名称:島川橋
 構造種別:4径間鈑桁
 河口からの距離:65km
 橋の長さ:約92m
 有効幅員:約9m
 完成:1979年(S54)



>>>後書き<<<
関東地方は梅雨真っ只中で、雨が止んでも雲空で遡上探索も中断しています。中央競馬は上半期の締め括りとなる宝塚記念がありましたが、2週前に喜んだ高配当に比べると安い配当(¥14,560)でしたね(笑)。競馬は夏休みのローカル開催になります。小回り平坦なコースが多くて展開が読めず、能力下位の馬が掲示板に飛んでくる事が多くて、予想が難しくなります。なので、秋まで暫しお休みです。
次回は島川橋から継続遡上して、島川管路橋、東北本線古利根川橋梁、門樋橋、古門樋橋側道橋、古門樋橋までの紹介です。


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  1. 2019/06/26(水) 12:00:00|
  2. 中川

Scene-506 中川『外野橋~東武日光線島川橋梁』

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次回アップ予定:Scene-507 中川『昭和橋~島川橋』 (2019/06/26 12:00)

[Vol-31] 今回は上新船戸橋から遡上して、外野橋、行幸橋、東武日光線島川橋梁までの紹介です。JR線・東武伊勢崎線・日光線を乗り継いで幸手駅からのリスタートで、駅前から朝日バスに乗り、土与部バス停で下車します。自宅から約2時間、少し遠いので遡上前から疲れてます(笑)。


バス停から県道267号線(幸手境線)を50m程北東へ進むと左手に香取神社の鳥居が見えます。と云うようにGoogleMapを見ながら、方向や距離を書き出していますが、最近ローカルの地図にバス停記号や細い道が表示されないようになり、困っています。Mapionに変えるかな。香取神社の創建は不詳、祭神:経津主神(推定)、所在:猿島郡五霞町元栗橋5107。鳥居は1994年(H6)の建立です。




香取神社から北西500m程を進み、権現堂川沿いに出ます。途中の歩道脇からラフタークレーンがズラリと売るほど並んでます、加藤製作所の奴ですね。権現堂川左岸側に出ると、両岸に桜並木が続いています。此の付近は川沿いに在るデカイ倉庫の陰になり、桜は上手く撮れませんね。


権現堂川はかつての利根川本流でしたが、1926年(T15)に栗橋で流頭が締め切られ、行幸(みゆき)湖となっています。現在は、多目的調節池として1992年(H4)に完成整備され、正式名称は権現堂調整池、北端の川妻給排水機場と南端の行幸給排水機場とで水の出入りを調節しています。




行幸水門から中川沿いに170m程下ると、『#78外野(そとの)橋』が架かっています。左岸の幸手市権現堂3号公園と右岸の幸手市権現堂4号公園とを結ぶ、人道専用橋です。





 名称:外野橋
 構造種別:2径間連続自碇式吊橋
 河口からの距離:60.4km
 橋の長さ:約90m
 有効幅員:約6m
 完成:2003年(H15)



外野橋を右岸側4号公園に渡ると権現堂堤の千本桜と菜の花が、一面に広がっています。昭和初期の権現堂川と中川の堤防には、約6kmに亘って、約3000本の桜が植えられていましたが、太平洋戦争末期には薪として伐採されてしまいましたが、戦後に植え直され、名所が復活しました。現在は約1000本のソメイヨシノが1kmにわたって咲き、1988年(S63)には周辺の農地に菜の花が作付けされ、現在の景観が出来上がりました。4月上旬7分咲きの平日でしたが、名所だけに混雑していました。
権現堂4号公園の略中央位置に巡礼樋管が在ります。正式名称は権現堂川用水樋管群で、1802年(享和2)の大水で人柱となって権現堂堤の危機を救ったと云われている巡礼親子に因んでの命名と思われる1933年(S8)に造られた巡礼樋管、取付堤防、1905年(M38)に造られた用水取水口と思われる新圦(しんいり)などが土木学会選奨土木遺産に指定されています。




中川右岸側堤防遊歩道に出ると、権現堂堤の屋久島ヤギが飼育されています。現在、5頭いるそうです。


権現堂公園の北端、外野橋から590m上流に架かるのが『#79行幸橋』です。左岸の幸手市高須賀と右岸の幸手市高須賀・内国府間とを結び、国道4号線(日光街道)が通ります。





 名称:行幸橋
 構造種別:2径間連続箱桁
 河口からの距離:61km
 橋の長さ:109.8m
 有効幅員:14.5m
 竣工:2004年(H16)



行幸橋を左岸側に渡り遊歩道を230m遡上すると『#80東武日光線島川橋梁』です。左岸側の南栗橋駅と右岸側の幸手駅との間に位置しています。創架は1929年(S4)で、橋梁名の島川は、行幸水門より上流の現在の中川の流路名でした。





 名称:東武日光線島川橋梁
 構造種別:3径間鈑桁
 河口からの距離:61.2km
 橋の長さ:105.4m
 軌道:複線
 完成:2004年(H16)



東武日光線島川橋梁の左岸側隧道を潜り、180m程進むと右手に高須賀大杉神社が在ります。境内の由来案内によると、茨城県旧阿波村に在る大杉神社の分霊を祀ったものです。創建は不詳、祭神:水神、所在:幸手市高須賀。鳥居は1939年(S14)の建立です。




行幸橋まで戻り右岸側に移動し、島川橋梁の右岸側からの画を撮り、堤防から畑の畦道を抜けて、南200m程に在る曹洞宗寺院の常福寺へ行きます。創建は不詳、山号:海現山、所在:幸手市高須賀180。




区切りが良いので一旦、此処で切ります。
>>>後書き<<<
次回は常福寺から継続遡上して、昭和橋、東北新幹線中川橋梁、中川橋、島川橋までの紹介です。

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  1. 2019/06/22(土) 12:00:00|
  2. 中川

Scene-505 中川『新船渡橋~上船渡橋』

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次回アップ予定:Scene-506 中川『外野橋~東武日光線島川橋梁』 (2019/06/22 12:00)

[Vol-30] 今回は吉川橋水管橋から遡上して、新船渡橋、権現堂橋、宇和田公園橋、圏央道中川橋、上船渡橋までの紹介です。今回も武蔵野線経由、東武動物公園駅から朝日バスに乗り、前回利用した「吉川橋」バス停の3ツ先の「ひばりが丘工業団地入口」バス停で下車、遡上スタートします。


バス停の脇が『#73新船渡橋』です、下流の古川橋水管橋から上流680m、中川左岸の幸手市上宇和田と右岸の同じく幸手市上宇和田とを結び、茨城県道・千葉県道・埼玉県道26号線(境杉戸線)が通ります。





 名称:新船渡橋
 構造種別:2径間鈑桁
 河口からの距離:55.8km
 橋の長さ:約61m
 有効幅員:約9m
 完成:1969年(S44)



新船渡橋の上流170mに架かるのが『#74権現堂橋』です。所在も同じで、此方は一般道が通ります。





 名称:権現堂橋
 構造種別:3径間RC桁
 河口からの距離:56km
 橋の長さ:17.9m
 有効幅員:5.1m
 完成:1928年(S3)



権現堂橋の上流に水門らしき構造物が見えます。かつての、権現堂川右岸堤防を開削して造られた宇和田堰で1929年(S4)の竣工です。旧権現堂川から旧庄内古川(現在の中川)へ流れ込む流量を調節する目的で設けられたもので、両脇2径間は固定堰形式、中央3径間はゲート捲き上げ機が使われていましたが、現在はゲートが外されていて機能していませんね。


権現堂橋の上流100mに架かるのが『#75宇和田公園橋』です。此の橋も左岸の幸手市上宇和田と右岸の同じく幸手市上宇和田とを結び、一般道が通ります。





 名称:宇和田公園橋
 構造種別:2径間PC桁
 河口からの距離:56.1km
 橋の長さ:約60m
 有効幅員:約11m
 完成:1992年(H4)



宇和田公園橋の左岸上流に幸手放水路(流路延長約1.3km)が分岐しています、かつての権現堂川の流路で、江戸川に繋がっています。古浅間橋を渡り130m程遡上すると、今度は北方向から江戸川水系の五霞落川(ごかおとしがわ、流路延長約7.5km)が流入しています。河口位置に五霞落川水門が在ります。形式:鋼製ローラーゲート、径間:11.5m×2連、門扉高さ:3.6m、竣工:1995年(H7)。所在:茨城県猿島郡五霞町幸主。




五霞落川水門の260m上流にも水門が見えます。五霞水門で1976年(S51)の竣工、両岸に広がる田園地帯への灌漑用と工業団地への貯水用堰ですね。


此の先左岸側は畑だけなので、宇和田公園橋まで戻り右岸側を遡上します。かつての権現堂川堤防に造られた宇和田公園に桜が並んでいるのですが、此のブログの遡上時期は3月中旬、未だ開花していないので下の一般道経由、右岸堤防路を進みます。


宇和田公園橋の上流1.1kmに架かるのが『#76圏央道中川橋』です。左岸の茨城県猿島郡五霞町幸主と右岸の幸手市木立とを結び首都圏中央連絡自動車道が通ります。





 名称:首都圏中央連絡自動車道中川橋
 構造種別:10径間連続鈑桁
 河口からの距離:57.2km
 橋の長さ:約376m
 有効幅員:約11~14m
 完成:2014年(H26)



圏央道中川橋を潜り、南400m程に在る日蓮宗寺院の妙法寺へ行きます。創建などは不詳、所在:幸手市木立791。


妙法寺の西隣に木立の八幡神社が在ります。境内の由緒案内によると、前九年の役(1051~1062年(永承6~康平5))の折に、奥州へ下向した源義家が往路にて武運長久を祈願して勧請されたと伝えられています。
1872年(M5)村社列格、1909年(M42)に若宮八幡神社と稲荷神社を合祀しています。祭神:譽田別命、所在:幸手市木立310付近。鳥居は2011年(H23)、青面金剛庚申塔は1692年(元禄5)、狛犬は1862年(文久2)の建立です。






八幡神社から北へ300m程移動し、上吉羽1号緑道沿いに2km程西へ進みます。右手に埼玉県道・茨城県道267号線(幸手境線バイパス)が通る新上船渡橋(仮称)の工事が行なわれていますね。下部工は終わり、残りの上部工が来年度完了予定との事です。
道端の畑にフキノトウが咲いています(3月中旬遡上時の奴です)、フキの根茎から出る若い花茎で、大人の味ですよね。更に250m程進むと右手に水神(大杉神社)が見えます。境内に権現堂河岸の説明板もありますね。江戸から昭和初期まで、江戸川から権現堂川を利用した舟運の要所として栄えた場所で、船頭達が信仰した大杉様が祀られています。所在:幸手市北3-6-34。道端に咲くムラサキの雑草、今までハナダイコンで紹介して来ましたが、正式にはショカツサイと云うそうです。三国時代の諸葛孔明が、陣中の野菜不足を補う為に栽培させたと云う故事による命名です。その他にムラサキハナナ、シキンソウ、ハナダイコンなどと様々な名前で呼ばれていますが、ハナダイコンは同じアブラナ科のハナスズシロの別名でもあり、混乱を避ける為に使わないほうが良いそうです。




水神社から西へ240m、県道を右折し130m進むと、今回終着地点の橋となる『#77上船渡橋』です。左岸の猿島郡五霞町元栗橋と右岸の幸手市北3丁目とを結び、埼玉県道・茨城県道267号線(幸手境線)が通ります。





 名称:上船渡橋
 構造種別:2径間PC桁
 河口からの距離:59.9km
 橋の長さ:約40m
 有効幅員:約5m
 完成:不明



上船渡橋を通るバスに乗り幸手駅経由で帰宅する予定ですが、1時間に1本の便なので橋脇のバス停から1区間300m程歩いて、熊野神社前バス停から乗ります。そうです、時間調整序に熊野権現社のチェックです(笑)。創建は天正年間(1573~1592年)と伝えられ、古くは熊野権現社と号していました。江戸時代後期の権現堂村には熊野権現、若宮権現、白山権現三社の神を合祀した神社が在り、権現堂村や権現堂川と云う地名になったそうです。祭神:伊弉冉尊、速玉男之尊、事解男之尊、所在:幸手市北3-10-19。




>>>後書き<<<
今回の新船渡橋~上船渡橋までの遡上歩数は19800歩でした。次回は上船渡橋から遡上して、外野橋、行幸橋、東武日光線島川橋梁までの紹介です。

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  1. 2019/06/18(火) 12:00:00|
  2. 中川

Scene-504 中川『吉田橋~吉川橋水管橋』

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次回アップ予定:Spot-75 調布『神代植物公園-芍薬・薔薇』 (2019/06/14 12:00)

[Vol-29] 今回は高平橋から継続遡上して、吉田橋、吉川橋仮橋、吉川橋水管橋までの紹介です。では、前回終着地点の高平橋付近の中野神社からリスタートします。神社前の道を北に90m程進むと、右手に平野の香取神社鳥居が見えます。創建は不詳ながら、江戸後期には平野村の鎮守だったと云われています。祭神:経津主命、所在:幸手市平野55-1。参道に狛犬が居ましたが、半分崩壊していたのでアップは無しです。




更に460m進んで右折100mで『#70吉田橋』です。中川左岸の幸手市惣新田と右岸の幸手市下吉羽とを結び、一般道が通ります。下流に架かっていた玉子橋や高平橋などと同じRC造りのレトロな雰囲気が好きです。橋名は両岸地区名から一文字ずつ冠とした命名ですね。先代の架橋は1928年(S3)の木橋です。





 名称:吉田橋
 構造種別:7径間RC桁
 河口からの距離:54.2km
 橋の長さ:約34m
 有効幅員:約3m
 完成:不明



吉田橋を左岸側に渡ると、目前に香取宮の拝殿裏側が見えます。表に回って鳥居から入ります。創建は不詳ながら、北側に在る観音院が別当なので古社と思われます。1952年(S27)に天神社が合祀され、狛犬が記念として建立されています。台座に「高須神社ト号ス」とありましたが、意味不明です。祭神:経津主命、武甕槌命、菅原道真公、所在:幸手市惣新田2595。1952年(S27)の建立です。




香取宮から道を挟んで北隣に真言宗豊山派寺院の観音院が在ります。境内の由来案内によると、創建は1143年(康治2)、開祖法印隆永。江戸時代に一時荒廃した後、再興されたと伝えられています。山号:大悲山、本尊:不動明王像、所在:幸手市惣新田2595。山門脇左右に江戸初期の庚申供養塔、青面金剛庚申塔が沢山並んでいます。




観音院入口から北東370mに在る真乗院へ行きます。創建等は不詳、山号:虚空山、所在:幸手市惣新田3030。


真乗院から北西200m程に下宇和田の神明神社が在ります。1618年(元和4)名主の伝右衛門・雅之介・伊右衛門らにより創建、伊勢大廟(伊勢皇大神宮)より分霊し祀られたと云われています。祭神:天照大御神、所在:幸手市下宇和田56。


神明神社前の道を北に300m程進むと右手に稲荷大明神の入口が在ります。創建は不詳、地区の鎮守です。祭神:保食命、所在:幸手市惣新田3072。


稲荷大明神から北240m程に在る香取神社へ行きます。手前40m左手に地図上で見落としたお寺が在りました、真言宗豊山派寺院の満蔵寺です。境内の由緒案内によると、下総国葛飾郡関宿に在った、不動院の法印・宥善により開山、永範が開基と云われています。山号:瑠璃山、本尊:不動明王像、所在:幸手市下宇和田149。


満蔵寺の先に在るのが下宇和田の香取神社です。創建は不詳、祭神:経津主命、所在:幸手市下宇和田158。鳥居は1978年(S53)の建立です。


下宇和田香取神社前の道を100m程南に戻り、右折西側に150m進むと『#71吉川橋仮橋』です。左岸の幸手市下宇和田と右岸の幸手市下吉羽とを結び、一般道が通ります。橋名は『#37吉川橋』と重複。先代の橋は1925年(T14)の竣工です。現在(3月中旬時点)架け替え工事中で、下部工は略完成していますが、上部工は未着手。3月末日完了の工事看板が立っていましたが、ムリですね。代替の仮橋が30m程下流に架かっています。





 名称:吉川橋仮橋
 構造種別:5径間鈑桁
 河口からの距離:55.1km
 橋の長さ:約50m
 有効幅員:約10m
 完成:不明



吉川橋仮橋の上流側に水管橋が架かっています、近くに寄れず銘板も不明なので『#72吉川橋水管橋』としておきます。Google Mapのストリートビュー2012年の画に載っていますので、其れ以前の架橋ですね。送水系統も不明です。



 名称:吉川橋水管橋
 構造種別:1径間パイプビーム
 河口からの距離:55.2km
 橋の長さ:約26m
 水管径:約φ500
 完成:不明



吉川橋右岸脇に、設定した帰宅ポイントのバス停が在りますが1時間に2本、少し時間がありますので西150m程に在る下吉羽の香取神社に寄って時間調整します。創建は、1575年(天正3)に総本社の下総国一宮より分霊されたと云われています。1873年(M6)に村社列格、1912年(M45)に下組の雷電社、新田の香取社を合祀しています。祭神:経津主命、別雷之命、所在:幸手市下吉羽1657。狛犬は1922年(T11)の建立です。






>>>後書き<<<
船渡橋~吉川橋までの遡上歩数 22000歩でした。次回はSpotで、神代植物公園に咲く芍薬、薔薇などを紹介します。
春の連続GⅠ競馬も終わり、安い配当しか当たらずに懐が風邪を引きそうでした。引きそうだったと云う事は? そうです、白衣のナースが特効薬を持って訪れました(笑)。関東地区は梅雨入りで、遡上探索が出来ず暇だったので、特別レースを購入。土曜日メインの多摩川Sを1番人気から薄めにマルチ流しにすると、穴馬が1着になり¥763,110の配当でした、今年の収支はプラス確定です(嬉)。

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  1. 2019/06/10(月) 12:00:00|
  2. 中川

Scene-503 中川『天神橋側道橋~高平橋』

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次回アップ予定:Scene-504 中川『吉田橋~吉川橋水管橋』 (2019/06/10 12:00)

[Vol-28] 今回は玉子橋から継続遡上して、天神橋側道橋、天神橋、高平橋までの紹介です。では、玉子橋左岸側の神社から紹介します。東詰めから北東300m程に香取神社が在ります。此の付近には香取神社が沢山在ります、元は水神だったそうなので河川沿いに多く在るのが納得出来ますね。惣新田香取神社の創建は1701年(元禄14)と云われており、当初は氏神として祀られていましたが、新田開発が進み戸数が増えた事で村の鎮守になったそうです。祭神:経津主命、所在:幸手市惣新田356。


惣新田の香取神社から北西260m程に一ツ谷の香取神社が在ります。創建は不詳、拝殿は修復中でした。祭神:経津主命、所在:幸手市惣新田425。狛犬もおらず撮るものが無いので、畑の菜の花でも載せておきますね(笑)。


玉子橋に戻り右岸側に移動します。西詰めから北西360m程に長間の畑の中に香取神社が在ります。創建は不詳、祭神:経津主命、所在:幸手市長間187-1。鳥居は2011年(H23)の建立です。




長間香取神社から北700m程に在る、真言宗豊山派寺院の東光院へ行きます。創建は不詳、山号:日照山、寺号:金剛寺、本尊:大日如来像、所在:幸手市長間359-1。




東光院から北東100mに『#67天神橋』が架かっています。中川左岸の幸手市惣新田と右岸の幸手市長間とを結び、埼玉県道383号線(惣新田幸手線)が通ります。上流560m程に在る天満宮(天神社)が橋名の由来みたいです。先代の架橋は1928年(S3)の木橋でした。



 名称:天神橋
 構造種別:2径間鈑桁
 河口からの距離:52.7km
 橋の長さ:約50m
 有効幅員:約7m
 完成:不明



天神橋上流隣に架かるのが『#68天神橋側道橋』で、人道専用橋ですね。



 名称:天神橋側道橋
 構造種別:2径間鈑桁
 河口からの距離:52.7km
 橋の長さ:約51m
 有効幅員:約2m
 完成:不明



天神橋側道橋を左岸側に渡り、東80m程に下沢目木の香取神社が在ります。境内の由来案内によると、1967年(S42)、区内に在った香取神社2社と稲荷神社を合祀した香取神社です。祭神:経津主命、保食命、所在:幸手市惣新田1074-1。鳥居は1812年(文化9)の建立です。


天神橋に戻り左岸沿いに遡上します。160m程上流、灌漑用排水路が流れ込んでいます。惣新田悪水路ですね。


更に350m程進むと、右手に天神八幡神社(天満宮)の鳥居が見えます。創建は不詳。大昔、中川が増水により氾濫した際に、上流から御神体が流れ付き、此れを村人が慎み敬って奉祀した事に始まると伝えられています。祭神:菅原道真公、所在:幸手市惣新田2323。二之鳥居は1998年(H10)の建立です。入口脇に真新しい青面金剛庚申塔が在ります、復刻版ですかね。






天満宮から中川沿いに480m程遡上すると、今回終着地点の橋となる『#69高平橋』です。左岸の幸手市惣新田と右岸の幸手市中野とを結び、一般道が通ります。先代の架橋は1928年(S3)の木橋でした。





 名称:高平橋
 構造種別:7径間RC桁
 河口からの距離:53.7km
 橋の長さ:約35m
 有効幅員:約3m
 完成:不明



高平橋右岸側80mに中野神社が在るので、此方を紹介してから終わりにします。中野神社の創建は不詳、かつては村の鎮守として日枝社と香取社が在り、明治の社格制定の際に香取社が村社に列格、1915年(T4)に日枝社を合祀して、社号を中野神社に改称しています。祭神:経津主神、大山咋神、所在:幸手市中野827。鳥居は1926年(T15)の建立です。




>>>後書き<<<
次回は高平橋から右岸側を継続遡上して、吉田橋、吉川橋仮橋、吉川橋水管橋までの紹介です。

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  1. 2019/06/06(木) 12:00:00|
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