14世紀 - 16世紀にイタリアを中心に西欧で興った古典古代の文化を復興しようとする歴史的・文化的諸運動。
[インタヴュー]
...六六年にフィレンツェが洪水に襲われました。ルネサンス都市の主要部が一挙に水没してしまった。そ... ...に解釈できると思っているのです。 つまり、ルネサンスの建築的思考の内部にある厳格な合理主義は、...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.190-205
[インタヴュー]
「様式の併立」をめぐって 日埜直彦──これまで伺ってきたお話を振り返ってみると、大きくは桂離宮を巡り端的に現われた日本の近代建築と伝統建築の問題ということになる...ダニストだった」と言われるわけです。そしてルネサンス建築を見に行って、これに対抗できるのは日...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.187-197
[インタヴュー]
...パの建築史研究が進んでいるのは当たり前で、ルネサンスの連中から書いているでしょう。でも日本の... ...リア以外のものでドイツにしろイギリスにしろルネサンスは全部カスですからね(笑)。 僕は辰野さん...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.54-77
[翻訳]
...〉概念からの逸脱であり、それは人間をめぐるルネサンス哲学の頂点をなす創造的個性の構造──これ... ...している。 このこととはまったく無関係に、ルネサンス人によって理解された〈古代的〉時間配置は、...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.245-262
[鼎談]
...般に共有されている認識を述べておくと、まずルネサンス以降、人体と建築が調和するアンソロポモル... ...(べつに六以上でもいいのですが)。ひとつはルネサンス的なアンソロポモルフィスムです。二番目に...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[ブック・レヴュー 3]
...かしつつある。進藤英樹の翻訳による『異教的ルネサンス』もまた、『ルター時代の言葉と図像に見る... ...からか、一読して明らかになるわけではない。ルネサンス期イタリアとドイツにおける占星術というテ...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.31-34
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 2]
...せるなら手塚貴晴・由比両氏の建築的所作は、ルネサンスにおいて引かれた建築家の役割を近代という... ...っているだけである。もちろん、彼らの作品がルネサンス的であるなどと言っているのではない。いさ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.21-23
[都市史/歴史]
...術や理論、宗教や政治をもとに、中世都市からルネサンス都市への移行をイタリアを中心に論述する。19... ...の表象の源を中世社会とする見方があっても、ルネサンス以来の「暗黒の中世」像を払拭するのは容易...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.120-123
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...ていたのであった。 マーフィと「中国建築のルネサンス」★八 アメリカ人建築家ヘンリー・キリアム... ...よった。 ★九──Henry Killiam Murphy, "An Architectural Renaissance in China: The Utilization in Modern Public Building of the Grea...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.212-224
[建築とイマージュ 3]
...(1) ルネサンスの建築は、建築家のデッサンによって与えられた形態を実際の作業にあたる職人が能... ...ドのファサードを持つようなトスカナ地方の前ルネサンス建築を想起させるように思われても不思議で...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.31-34
[批評]
...ジェフリー・スコットによって引き継がれた、ルネサンス建築物の「ヒューマニズム建築」としての空... ...ork; Rizzoli Publications, 1984, pp.22-23. ★二──Wöfflin, Renaissance and Baroque, p.77; Geoffrey Scott, The Architectuire of Humanis...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.180-190
[批評]
...をこのファサードと並置させ、近代建築と後期ルネサンスのマニエリスムとの関係について微妙な言い... ...てブラマンテによって確立された古典的な盛期ルネサンスの規範を意識的に転倒しようとする」★二一...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.77-94
[批評]
...ブロードウェイ二六〇番地にあるアメリカン・ルネサンス・レストランは、三菱製の13インチ・テレビを... ...に引き起こすというので、例えばアメリカン・ルネサンス・レストランのオーナーなどが、小便器の上...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.130-142
[批評]
...開催されていた。これは鵜沢隆の監修により、ルネサンスから現代までの実現されなかった都市プロジ... ...たものを前提としていたのだといえよう。またルネサンスの戦争都市は、幾何学としては美しいものだ...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.154-167
[批評]
...の表現法が考案されたことがわ かる★一一。 ルネサンス期には、ブルネレスキの試みにはじまり、アル... ...rtist, Rizzoli, 1984. [図6]B. Jestaz, Architecture of the Renaissance, Abrams, 1996. [図7・8・9・10・11・12・14・18]Y. A... .......
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.185-195
[批評]
...開けて反対側に外部世界の倒立像を映写する、ルネサンスから近世にかけて流行した装置のことだが、... ...り方でもあるからであり、そして遠近法とは、ルネサンス以降の「風景」画そのもののあり方だったか...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.68-87
[ポストモダニズムと建築 1]
...程度のグリッドからプランは決められていて、ルネサンスの崇高な明瞭さに対して言えば、それはただ... ...を「暗黒時代」と呼んだのは、ダンテとともにルネサンス=文芸復興の主導者であったペトラルカだが...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.18-19
[都市表象分析 18]
...合には、人体が骨格に還元されており、さらにルネサンスのそれのように、完全な調和を表わす人体と... ...与えている。それは第一義的には、イタリア・ルネサンスの美術で多用された、古典古代の美術作品に...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.2-12
[シンポジウム]
...の話からはじめましょう。 私たちの物語は、ルネサンス揺籃の地、フィレンツェから始まりました。し... ...大事なものでした。それまでのフィレンツェはルネサンス的調和を具現化していたと言っても過言では...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.228-239
[Waitinwg for Art 5]
...また広い範囲からの注目を集めてきた。著書『ルネサンス 経験の条件』(筑摩書房、二〇〇一)や松... ...した空間もおかずにかみ合うという場合──『ルネサンス 経験の条件』で主題化される「配景的対応...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.26-29
[連載 4]
...同じではないが、それでも彼らは前に触れた「ルネサンス・デ・シテ」などにおいても近代的な街路シ... ...、前述したように、ル・コルビュジエ自身も「ルネサンス・デ・シテ」やミュゼが一九一一年に創立し...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.159-176
[論考]
...分の一)。こうした原始的な計測とは異なり、ルネサンスになると、その人間主義的な志向性が、理想... ...り、それなしには医者はありえなくなった。 ルネサンスになると、身体の外形を正確に認識しなければ...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.205-244
[翻訳]
...を主張する。つまり古代ギリシア・ローマからルネサンス、バロック、新古典主義へと至る、こうした... ...古代、ゴシック芸術、あるいは古典主義芸術─ルネサンスからロココにおけるその解体に至るまでの─...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.192-207
[批評]
...ディスクールを検討してみる必要がある。壁はルネサンスの建造における主要な構造システムである。... ...いう光のもとで了解するのは論理的であろう。ルネサンス期において「記号(シーニュ)の法則を求め...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.102-109
[千年王国論(四)]
...。 基本的に古典建築のコードに依拠していたルネサンスの建築はバロック期などに巨大化しても、基本... ...し、いつまでも自分に有頂天のままであって、ルネサンス期の都市が抱いた思い上がり以外に匹敵する...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.168-175
[論考]
...するものと文盲との近代における一大区分は、ルネサンスとともに建築物にまでおよぶに至った。自分... ...やマンフォードが想定した時期(ヨーロッパのルネサンス)を起源とすると言い切れるかどうかはわか...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.126-135
[翻訳]
...するようであった。このような観点から、彼はルネサンスを進歩における明確な転換点とみなしていた... ...の師ヤーコプ・ブルクハルトが考えたように、ルネサンスにおいて世俗的世界が宗教的世界に取って代...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.80-99
[批評]
...ステムに疑いなく類似している。 イタリア・ルネサンスは複層構造の新都市構想を促進した。レオナル... ...に顕著である。ガラスで保護された歩行通路がルネサンス・センターからモノレールに向かって車輪の...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.147-169
[連載 3]
...名論と実在論の間に拡がっている。 基本的にルネサンスが発明したと言いえる縮尺図面はヒューマン・... ...・ノービレ(胴体)、屋上庭園(頭部)というルネサンスの人文主義建築と同じ三部からなる人体の構...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.291-305
[東アジア建築世界の二〇〇年]
...改修された)、そして、タイ式の屋根をネオ・ルネサンス様式の躯体に載せた謁見施設《プラ・ティナ... ...手に設計した謁見のためのベランダ付きネオ・ルネサンス様式の宮殿がある。 一八七三(明治六)年、...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.201-213
[都市表象分析 22]
...は、ヤーコプ・ブルクハルトによるイタリア・ルネサンス研究を吟味したうえで、年代記の意義をあら... ...やクラカウアーがある時期(例えばイタリア・ルネサンス時代)の「容貌」と呼んだものも、さまざま...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.2-12
[都市表象分析 27]
...点で、古典主義時代の標本陳列館や動植物園はルネサンス的な「見世物」の行列を、「表(タブロー)... ...い断言は、ブレーデカンプが批判するように、ルネサンスとの断絶を強調するあまり、クンストカマー...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.2-12
[インタヴュ―]
...彼はルネサンス以来の人文主義としての「ヒューマニズム」を使ったのです。要するにルネサンス建築...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.263-276
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 5]
...壁と塔などの防御施設が洗練された。しかし、ルネサンス期に火薬を使う大砲が登場すると攻撃力が増... ...堡がつくられる。こうして中世の防衛都市からルネサンスの迎撃都市への移行が起こり、弾道の軌跡や...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.196-207
[連載 8]
...れは唯名論と実在論の間に拡がる。 基本的にルネサンスが発明したといいうる縮尺図面は、ヒューマン... ...・ノービレ(胴体)、屋上庭園(頭部)というルネサンスの人文主義建築と同じ三部からなる人体の構...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.198-212
[CONCEPTUAL 日本建築 4]
...なく丸いという認識がなされていたのである。ルネサンスの初期にあって、フィレンツェ出身の科学者P... ...が、これでも数百年たつと暦と季節はズレる。ルネサンスの科学研究の成果を取り入れ、閏年を四〇〇...
『10+1』 No.39 (生きられる東京 都市の経験、都市の時間) | pp.220-233
[東アジア建築世界の二〇〇年 1]
...→エジプト→ギリシア→ローマ→ビザンチン→ルネサンスと正統性を述べるのは、虚偽に近く、むしろ... ...ば、ヨーロッパ建築文明圏の場合、「近世」はルネサンスということができる。ここでは、ギリシア、...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.189-200
[論考]
...に出会う。それが現われるのは中世からルネサンス、ルネサンスからバロックといった、文化の大きな...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.162-171
[論考]
...中世までの感覚的・経験的・個人的な地図が、ルネサンス以来、無限遠の焦点の発見に伴って誕生した... ...ものに先行してしまうという逆転が生じうる。ルネサンスの円環都市(後述の「アーキノーテーション...
『10+1』 No.03 (ノーテーション/カルトグラフィ) | pp.16-28
[批評]
... Heckscher, “Petites Perceptions”, Journal of Medieval and Renaissance Studies 4, 1974, 101ff. ディテールにおける表象の... ...W. Heckscher, “Petites Perceptions”, Journal of Medieval and Renaissance Studies 4, 1974, pp.100-142. Louis Kahn, Light is theTheme, For...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.90-101
[音 2]
...性について述べたことがある★一。イタリア・ルネサンス期のポリフォニー音楽が持つ時間の複数性を... ...だろう。その延長に、先にノーノが指摘した、ルネサンス以降の音楽展望が広がるのである。 5 いま此...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.40-41
[批評]
...ナテッルロの説教台に触れながら、彼の目は、ルネサンスの深奥へと導かれた。そして、トスカナ地方... ...魅惑が彼の心を完全にみたすことはなかった。ルネサンスの文化も、彼の目を、いっそう遥かな古典へ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.113-122
[論考]
...ern」について素描する。周知の通り「Modern」はルネサンス以降に適用することが可能であり、時代的に... ...ために役立つ建築」の意味で使用されており、ルネサンス建築における比例関係の議論とは何ら関係な...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.149-163
[論考]
...ェイによって列挙されたこうした三つの視覚はルネサンスまで含めた近代建築を一通り説明するものと... ...マウリッツハイス王立美術館)。アルパースはルネサンス絵画において枠どられたものの確固たる対象...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.106-107
[作品構成]
...リシア以降に一般化したこの幾何学の体系は、ルネサンスにおいてはパラディオやアルベルティによっ... ...なものとして用いられた。都市計画においてはルネサンス期に提出された星型の理想都市のモデルがバ...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.167-172
[論考]
...る★五。またオギュスタン・ベルクはこうしたルネサンスの風景画の出現を近代の主体の出現と関連づ... ...のように述べる★六。 風景の観念はこうしてルネサンス期のヨーロッパに現われたのだが、これは近代...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.112-119
[批評]
...なる、視覚というものを確立したからである。ルネサンスから昨今のポストモダニズムに至るまでの様... ...である。視覚の問題を避けて通る限り、建築はルネサンスあるいは古典の原理から一歩も出ることはな...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.191-196
[建築を拓くメディア]
...実にも当てはまる(タフーリは現代だけでなくルネサンスの研究書も数多く出している)。 1──ケネス... ...るまでのゴシック再創造の軌跡を追っている。ルネサンス時代におけるゴシック観にはじまり、いわゆ...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.122-123
[都市の傷痕とRe=publik5]
長引く不況のためなのか。郊外の幹線道路沿いには、更地が目立つ。確かにその場所には建物があったはずなのだが、どうしても思い出せない。車窓から眺めていたせいばかりで...。弱々しげなこの鉄の橋は、古代ローマの橋やルネサンス期の石橋に劣らず「加重に耐え長期に保つ」...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.30-31
[ビルディング・タイプの解剖学 8]
本連載は再び学校の問題を論じ、近代施設の円環を閉じることにする。初回にとりあげたジョセフ・ランカスターによるモニトリアル・システムとは、教師(マスター)が助教生...ュアル』をもとに作成)ウィトルウィウスからルネサンスの建築書を経てデュランに至るまで、ビルデ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.36-38
[都市表象分析 4]
1 蜂起機械と暴力の神 一九九九年に刊行された福田和也による奇妙な書物『日本クーデター計画』には、「自由の擁護者たちに捧げる」という献辞につづけて、クルツィオ・...)」、現代革命の「陰気な恋人」、イタリア・ルネサンス人につきものの例のシニズムが、マルクス主...
『10+1』 No.22 (建築2001──40のナビゲーション) | pp.2-13
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 6]
野蛮ギャルドの住宅 それは大地に「映える」のではなく、大地から「生える」建築だった。数年前、建築史家の藤森照信氏が設計した《神長官守矢史料館》を見に行ったとき、...な意図をもつという。こうした事例としては、ルネサンスの当初は教皇の権力に抵抗した共和主義者側...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.205-216
[循環する都市 2]
堺を見たポルトガル宣教師の報告を通じて見るならば、当時の堺は、日本国中他にその右に出でるものなきほどの富有で壮麗な都市であった。富豪が多く住んで居り、共和国の体制によって治められて居た。附近地方の商取引が盛んに行なわれるばかりでなく、一種諸国の共同市場のごとき状態であった。つねに諸国の人々がここに流れ集まって居り、市民...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.193-200
[非都市の存在論 8]
1 サイファーパンクのフェティシズム hIwDM/OfwL7gnVUBBACUhies4/fE/gh3h7g3xNAtQN0In6LuRBxZlwiN /MVO...係のうちに擬人体主義のかたちで表現された。ルネサンスのフィラレーテやフランチェスコ・マルティ...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.18-29
[CONCEPTUAL 日本建築 5]
25 京間 ZASHIKI in Kyoto way measuring 関西普請は日本を席巻した 昔は、畳や襖をもって引越したものだ、そういう話を聞くことが...った卒業後、欧米に建築行脚する。イタリア・ルネサンス建築にいたくうたれ、さて、日本人にとって...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.306-319
[現代建築思潮]
1日目:建築家の有名性──戦中・戦後の建築雑誌にみる丹下健三の表象 南後由和 南後由和──日本の建築家を取り巻く制度、建築ジャーナリズムの系譜を追いかけながら、...ますか、歴史的にゴシック・バロックがあってルネサンスがあって近代までの展開と、それ以降の、近...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.27-44
[論考]
アルゴリズムとは時系列を伴った決定ルールの連なりである。このアルゴリズムによって私たちはまったく新しい空間構成の方法論を手にすることができる。それは建築の構成を...ナスらのスコラ哲学に継承されるのみならず、ルネサンス初期の人文主義時代の建築の基本的な構成の...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.100-101
[論考]
モダニズム言語は建築の外からやってきたと言われる デヴィッド・ワトキンはモダニズム建築のコンセプトは建築に外在的な言葉によって語られていると主張した。彼は『モラ...ル・フランクルによる『建築史の基礎概念──ルネサンスから新古典主義まで』(香山壽夫ほか訳、鹿...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.148-149
[論考]
建築にいながら何をやっているんだと或は人から思はれる位、一寸見ると建築とは縁がなさそうに見えるかもしれないような基礎理論を各方面から切り開いて行かなければならな...る「目覚めを待つ可能性」の救済を意味する。ルネサンスが忘却された古代ギリシアへの想起を創造の...
『10+1』 No.50 (Tokyo Metabolism 2010/50 Years After 1960) | pp.80-95
[論考]
「レム・コールハースは、この先どこへ向かうのか?」この質問の答えを探すのは容易でない。予測不能な彼の内面と、気まぐれな世界経済の動向を計るのは至難の業だからだ。...げた。それが最も顕著に現われたのがドバイ・ルネサンス・コンペ案(二〇〇六)である[図4]。この...
『10+1』 No.49 (現代建築・都市問答集32) | pp.90-93
[インタヴュー]
コンピュータの黎明期における情報都市の提案 柄沢──磯崎さんは六〇年代のコンピュータの黎明期、まだそれらが十分実用的とは言えない時期にさまざまな建築や都市の提案...リスト教社会に伝わり、これがフィレンツェのルネサンスの契機になる。こんな経路があるようで、私...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.72-81
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 3]
前回は、建築空間の「観念性」といったテーマのもとに、命題化どころか単なる迷走をそのまま記述してしまう結果になってしまったが別段反省もしていない。述べたかったのは...る。荒川氏の建築観は基本的に、 一、建築はルネサンス以来理性を中心にした還元主義的所作を行使す...
『10+1』 No.28 (現代住宅の条件) | pp.25-27
[インタヴュー]
理論/歴史、実践 松畑強(以下MT)──コロミーナさん、『アッサンブラージュ』誌の三〇号を拝読いたしました。あなたはそこで、いくつか面白い問題を提起されていたと...で彼はもう現在には興味がないぞって言って、ルネサンスにひきこもってしまったわけなの。それから...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.41-46
[境界線上のアメリカ 4]
1 夜闇のノース・アメリカン・ハイウェイを走っていると、光の船に出逢うことがある。クルーズコントロールを時速六〇マイルに設定し、ステアリングの微操作だけでぼんや...リンとトマス・ジェファスンという、ともに「ルネサンス・マン」という言葉の似合う驚異的に多才な...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.232-238
[非都市の存在論 2]
1 写真都市 ── 起こりえない事件の現場 ユジェーヌ・アジェのパリからウィリアム・クラインのニューヨーク、荒木経惟の東京まで、あるいは無名の観光写真、絵はがき...のの欲望の次元である。近代の都市はもはや、ルネサンス的な遠近法による理想都市の描写やパノラマ...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.16-27
[連載 7]
16 一致することと相違すること 前回では「アテネ憲章」がCIAMの内部での総決算などではなく、ル・コルビュジエ個人のヴィジョンとしての側面が強かったことを見、...わらぬもの」として連続性を強調する一方で、ルネサンスからボーザールにつながる建築の「型」──...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.177-190
[ポストモダニズムと建築 2]
すくなくとも近代の成熟期にいたるまで、近代主義には一定の規範が存在し、機能していた。しかしあらためて考えてみると、そうした近代主義の規範はおよそ信じがたいほどに...厳格な幾何学的形式として整えられていった。ルネサンス期以降の西欧建築は、幾何学による建築の組...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.40-42
[技術と歴史 7]
グリッド批判 伊藤毅──都市にはインフラストラクチャーや都市計画などいろいろな技術がありますが、超時代的に存在してきた都市のかたちはグリッドです。グリッドは時代...意識されていたとウィリアムソンは考えます。ルネサンス期以降はニュートラルなグリッドに変わり、...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.213-224
[CONCEPTUAL 日本建築 2]
07 四帖半 4 1/2 sheets TATAMI ROOM 私性はここで育まれた 『四畳半襖の下張り』という春本(好色文学)が知られている。文豪・永井荷風...の時期がない。しかし、絶対主義は個の認知(ルネサンス)の上にあるところから、一七─一八世紀に...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.208-221
[ミュージアム・テクノロジー随想 2]
私が「M博物館増改築計画」[図1]なる架空のプロジェクトの内観透視図をレンダリングしていたとき、ロバート・フラッドの「記憶の劇場」を思い出したという話を前回書い...に面白かったりすることさえある。イギリス・ルネサンス期に宮廷の仮面劇の舞台装置のデザイナーと...
『10+1』 No.37 (先行デザイン宣言──都市のかたち/生成の手法) | pp.42-43
[現代住宅論 2]
今回はサステイナブル・デザインの理論的根拠について考えてみたい。そのために、まず建築を総合的にとらえるマトリクスを提案することから始めよう。 ローマ時代の建築家...光訳、彰国社、一九八一)]所収)において、ルネサンスの建築家パラディオとル・コルビュジエのデ...
『10+1』 No.45 (都市の危機/都市の再生──アーバニズムは可能か?) | pp.225-233
[連載 9]
17─4 アパルトヘイト都市? 近代都市計画の最も基本的な構成要素を、面と線、つまりゾーニングの画定とそれらをつなぐ近代的インフラの整備とすれば、それが最も体...ーア風のヴィッラがルイ一四世風やイタリア・ルネサンス風と隣り合っていたからといって、全体には...
『10+1』 No.46 (特集=宇宙建築、あるいはArchitectural Limits──極地建築を考える) | pp.182-199
[インタヴュー]
一九二〇年代の建築状況 日埜直彦──今回は磯崎さんの建築家としてのキャリアの最初期について伺いたいと思っています。 すでに『建物が残った』で当時のことについて多...ったと思います。通常の階高より高くする。 ルネサンス以降、どちらかというと一六世紀になって、ラ...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.149-158
[技術と歴史 10]
シミュレーション技術の向上と設計の変化 野沢正光──一九七〇年代、第一次、第二次と立て続けに「オイルショック」という問題が起きました。一九七二年には、ローマクラ...人々の経験した、社会やそのシステムの変貌はルネサンス(一四─一六世紀)のそれの比ではないと想...
『10+1』 No.48 (アルゴリズム的思考と建築) | pp.215-225
[テクノロジーロマン 3]
身の回りにある「住設」(住宅設備)を見てみると、自分たちの意思とは関係なく勝手に動き出す機械が増えていることに気づく。人の動きや照度などに反応する照明器具、人の...空間論 曖昧さを嫌うまなざし、残すまなざし ルネサンス期に発明された遠近法は、空間をひとつの消失...
『10+1』 No.47 (東京をどのように記述するか?) | pp.31-36
[ポスト・ストラクチャリズムの建築 5]
三次曲面を流用した建築(角がとれて、分析的というよりも感応的な形質)に対する、人々の反応は興味深い。もっとも大方の人にとっては、その形質を成り立たせている幾何学...空間の間での「知覚」の実現を試みてきたのがルネサンス以降の建築であると断言できよう。ここで、...
『10+1』 No.30 (都市プロジェクト・スタディ) | pp.37-40
[CONCEPTUAL 日本建築 8]
43 JAPONISME──「近代」に向かってめくられた最後の頁 Last pages towards the MODERN, which western so...、極西たる西欧が最後に知った異文明だった。ルネサンス期に古代ローマを再認識し、ロココ期に中国...
『10+1』 No.43 (都市景観スタディ──いまなにが問題なのか?) | pp.222-237
[景観の視学/史学/詩学 2]
この六月にパリで、建築雑誌の編集長と建築家にして建築理論研究者という夫妻に昼食に招かれ、気持ちのよい午後を過ごした。その折、都市や建築の体験の仕方が話題になった...式劇場に向けて用意した横河民輔渾身のネオ・ルネサンス様式も、大正時代には流行歌「東京節」で「...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.25-27
[大島哲蔵追悼]
大島哲蔵氏と知り合うようになったのは、私がまだ東京の大学で助手をしていたころ、一九六六、七年のころではなかったかと思われるが、最初の出会いについてはほとんど記憶...巻き込むことができないのを悟ると、こんどはルネサンスを扱った奇想天外な論文を見つけ出してきて...
『10+1』 No.29 (新・東京の地誌学 都市を発見するために) | pp.168-171
[Waiting for Art 1]
「完全さの先にある自然さ」。 この「座右の銘」をスティーリー・ダンと共有する某DJによる、コンピレーション・アルバム──出典も内容もうろおぼえなのだが、ある音楽...不完全性をもたらす原因になるのである」(『ルネサンス──経験の条件』[筑摩書房、二〇〇一])...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.29-31
[グローバリズム 3]
1 ロンドン 一九九一 浅田彰は西欧での現代日本文化の見方に関しては二つのオリエンタリズムの危険があるという。一つは安藤忠雄の建築に日本を見出すという古いタイプ...もシンプルな原案を赤レンガのいわゆる辰野式ルネサンスに変えている。この様式による建物は他にも...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.225-236
[セヴェラルネス:事物連鎖と人間 3]
仕事とは、隠喩や類推思考や多義性の大量注入によって都市を(しかして民主政治を)安全なものにしていくことにある。科学主義が標榜し自由放任主義が顕著な当世ではあるが...プス宮殿がそびえていたが、そこには中世からルネサンスへの変容を調和的に実現した美しい中庭があ...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.12-25
[CONCEPTUAL 日本建築 7]
37 犬走り──屋内外を媒介することの実相 INU-BASHIRI (Eaves’ dropper’s lane): To be interflowed be...庭園と幾何学形態 古代ローマから継承されたルネサンス庭園のことを「建築式庭園」と呼ぶことになっ...
『10+1』 No.42 (グラウンディング──地図を描く身体) | pp.186-200
[1990年代以降の建築・都市 3]
フラット派批判 昨年末、飯島洋一が「反フラット論──『崩壊』の後で 2」という文章を発表した★一。この論は世界貿易センタービルの破壊に触れて、スーパーフラットの...ば、西洋建築史において、ギリシア、ローマ、ルネサンス、新古典主義など、古典主義の様式は何度も...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.142-153
[非都市の存在論 12]
1 スフィンクスの都市論 「都市の紋章」と題されたカフカの短篇がある。その物語はこの作家の読者にとってお馴染みの主題であるバベルの塔の建立をめぐって書き起こされ...代批判をモチーフとした古典古代観、あるいはルネサンスという古代再生の運動をめぐる研究などと通...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.10-19
[現代住宅研究 9-1]
図形(別荘) 三次元の立体である建物に図形としての性格があるのはただの事実であって、それは否定するとか肯定するとかいう代物ではない。しかしこの建築の図形としての...いって必ず目の前に絶景があるわけではない。ルネサンス期のイタリアのヴィッラならば、見事なヴィ...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.10-13
[論考]
アルビンに初めて会ったときのことをお話ししたいと思います。その時彼はシカゴについてのレクチャーをしていました。彼は、詩人のように理想的にシカゴのスカイラインにつ...市ですが、一九七○年代の初頭には、「再生(ルネサンス)」というもっともらしくないテーマを持っ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.224-230
[批評]
1 都市と思考のタイポロジーは互いに横断し合っている。常識的にも思考のスタイルや様式と地理的条件のあいだには何らかの関係があると思われている。風土や気候などの地...)。たとえば、フロイトは古代ローマの遺跡がルネサンス以降の都市の変容にまぎれこんでいる事実を...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.212-223
[インタビュー]
建築家、デザイナー、フィレンツェの前衛集団「アーキズーム」の創設者、アンドレア・ブランジは一九七四年以来、「ノンストップ・シティ」のコンセプトを展開し、現代の都...近代の革命は、たしかに四、五世紀にわたったルネサンスの革命に匹敵すると私は思っています。しか...
『10+1』 No.02 (制度/プログラム/ビルディング・タイプ) | pp.60-63
[都市の全域性をめぐって(上)]
1 空間論的転回 都市をめぐる社会科学的な議論のなかで、今日しばしば、社会理論や都市の社会学における「空間論的転回」と呼ばれる事態が語られてい る★一。アンリ・...「空間論的転回」という言葉ではなく「空間論ルネサンス」という表現を用いている。また、Gregory, D. & ...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.246-254
[論考]
1 ペリフェリー われわれの眼前には多くの新しいリアリティがある。未だかつてないような動きが展開されると、既存の規範(デイシプリン)(概念、手法、価値基準ほか)...ら引いている)、足下のルスティケーション(ルネサンス建築などの一階の荒石積み)も、磯崎が少な...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.34-51
[論考]
ルネ・マグリットの一連のデッサン《これはパイプではない》を分析しつつ、ミシェル・フーコーはその中に自己破壊に至るまで逆立ちさせられた一種の〈カリグラム〉を認めて...思考なのだろうか? そしてその中にあってはルネサンス的体系の断片が一八世紀のプロジェクトやロ...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.195-202
[ディスカッション]
この討論は、特集である多摩ニュータウンを見学し、それぞれが現代で経験しつつあることとの関係の中で、はたしてこれまでのパラダイムで建築が考察されうるのか、という疑...シア時代やヨーロッパ中世、あるいはその後のルネサンスでもいいですが、そこで広場が担っていた公...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.76-103
[論考]
ライフスタイルを描写する上で、「都市の(アーバン)」と「洗練された(アーベイン)」そして差別的に「郊外の(サバーバン)」が用いられる場合、これらの(英語において...ることも意味していた。彼らは、郊外の新居にルネサンスやゴシックの多彩なディテールを凝らして、...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.243-248
[翻訳]
建築のパラドクス──ピラミッドと迷路 1 建築に携わる人ならたいてい、ある種の幻滅と失望を感じたことがあるはずだ。二〇世紀初期に生まれたユートピアの理想が実現...の近代主義運動、ローマ時代のモニュメント、ルネサンス時代の宮殿とか城──に焦点をあてた選択的...
『10+1』 No.01 (ノン・カテゴリーシティ──都市的なるもの、あるいはペリフェリーの変容) | pp.301-316
[批評]
...リッチの論文は Norm and Form: Studies in the Art of the Renaissance (Chicago, 1966) に再録されている。ゴンブリッチの...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.149-169
[批評]
down, down, down... 「もうどれだけ落ちたのかしら?」 兎を追っかけて、大地の穴に飛び込んだアリスは言いました。 母胎の亀裂 アルファベット...して語られるのも故なきことではない。それはルネサンス以降の庭園で流行した人工洞窟のグロッタに...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.88-99
[論考]
一 「建築評論家」の登場 建築批評家(または評論家)という存在は、数は多くないものの、現代においてはひとつの職能として認知されている。「批評家」(「評論家」)を...も見倣されるべき」古代ギリシア建築や★四、ルネサンス建築を賛美したことにそれは示されているし...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.77-86
[批評]
現代建築の歴史は必然的に多様なものであり、雑多ですらあるだろう──建築そのものから離れた、人間的な環境を形成するための構造の歴史。そしてそれらの構造を統制し方向...る★三四。その上彼は物質の真正さを主張し、ルネサンスの事例とは反対に石を模倣するスタッコの使...
『10+1』 No.16 (ディテールの思考──テクトニクス/ミニマリズム/装飾主義) | pp.129-154
[鼎談]
建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマです。最初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物...えられている建築家の概念というのはだいたいルネサンスくらいに確立したもので、その時代というの...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[インタヴュー]
東工大清家研究室 石崎──今日はご自身の作品を語っていただくというよりは、先生が戦後、どのような時代背景のなかにおられたかということを中心にお話をうかがえればと...市という大きな室内領域を統一するのは古代かルネサンスか、それかバロックか、その辺までにしか通...
『10+1』 No.20 (言説としての日本近代建築) | pp.166-180
[批評]
1ベルリン──〈零年〉の都市 「場所の諸問題」をテーマとした一九九四年のAnyコンファレンス〈Anyplace〉において、イグナシ・デ・ソラ=モラレス・ルビオー...に見出している。建築をモチーフに取り入れたルネサンスの画家は多いが、そのなかで唯一ロマネスク...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.46-60
[図版構成]
それぞれの時代に構想された無数の都市(ユートピア)のプロジェクト。実現し得なかったそれらの「未完の都市」の壮大な実験場は、それぞれの時代の都市の現実を逆照射しな...よって甦る。 (うざわ たかし/建築学) 1.ルネサンス期の理想都市 作者不詳《パルマノーヴァ》(...
『10+1』 No.06 (サイバーアーキテクチャー) | pp.152-168
[千年王国論(五)]
中心vsペリフェリー 千年王国は歴史的時間の喪失感の上に成り立っている。つまり、停滞感とパースペクティヴの無化の上に。しかし、この喪失は如何にも唐突に行なわれた...な都市(ここも七〇年代以来ダウンタウンの「ルネサンス」つまりジェントリフィケーションを課題と...
『10+1』 No.08 (トラヴェローグ、トライブ、トランスレーション──渚にて ) | pp.224-231
[批評]
痙攣を司る僧侶の死 現時代は、長引く没楽、おそらくは終了不能な没楽の時代である。われわれは禁欲的な僧侶と目を見張らせる驚嘆すべき者とを(決して終わらぬかもしれぬ...の光学的美学を、影でぼかしているのである。ルネサンスの遠 近 法(パースペクテイヴ)内で常に虚構...
『10+1』 No.07 (アーバン・スタディーズ──都市論の臨界点) | pp.109-124
[論考]
...。ジェヴォヨ・フレーアは『Hôtels et maisons de la renaissance francaise』(一九一〇頃)で評判をとったが、古...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.105-116
[鼎談]
均質空間の崩壊 鈴木了二──「美術」と「建築」というテーマが設定されているようですが、建築には実は、どこからどこまでが建築っていうような枠組みはないんじゃないか...っ込んでいくと、いつの間にか、方法としてのルネサンスとかバロックとか、そういう話題になってし...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.54-72
[論考]
ギィ・ドゥボールは果たして街路(ストリート)を愛していただろうか? 彼は街路で考え、書く人間だったのか否か? 答えやすいようで、実は答えにくい問いである。 この...いた。それでいて彼はフリージャズへの嗜好やルネサンス以来のパトロンの文化にすら親和性を感じて...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.97-105
[翻訳論文]
建築は死んだ。わたしはその死亡記事を読んだのである。ひとりの文化分析者が「建築─彫塑の時代を経て、今やわたしたちは映写的な作為性の時代にいる……これからの建築は...や徴税と同じくらい起源は古い。官僚的監視のルネサンス以来、国民国家、福祉国家、参政権、総力戦...
『10+1』 No.33 (建築と情報の新しいかたち コミュニティウェア) | pp.163-171
[対談]
1 『ポスト・モダニズムの建築言語』の時代背景 日埜──今回の特集のテーマは「八〇年代建築を読み直す」としています。ポストモダンの建築に対する評価、あるいは距離...における引用は、確かにアイロニーでしたね。ルネサンスの建築は古代ローマのデザインから引用しま...
『10+1』 No.32 (80年代建築/可能性としてのポストモダン) | pp.62-77
[論考]
博覧会と観光 一九七〇年の大阪万博は開催期間中に六四〇〇万人を超える入場者を数えたが、その数は国内の観光量にも反映された。七〇年に国民が一泊以上の観光旅行に出か...れたシカゴ万博では、会場に古代ローマ様式やルネサンス様式を纏った真っ白なパヴィリオンが建ち並...
『10+1』 No.36 (万博の遠近法) | pp.164-177
[論考]
1 ヴァーチュアル・ハウスと襞の形象 インターネット環境がパーソナルなレヴェルで普及していった一九九〇年代に、さまざまな分野で「ヴァーチュアル・リアリティ(VR...ける芸術学の著作への参照である★七。例えばルネサンス芸術に対置される様式としてバロックを取り...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.184-191
[論考]
いわゆる看板建築 「看板建築」──あらためてこの言葉に向き合ってみると、なんだか不思議な感じがする。いや、なにもその言葉が不適当だなどと言いたいのではなくて、私...うことからはじまったと言うこともできる。 ルネサンス以降の西洋建築が技術以上に芸術の色を高めて...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.100-107
[論考]
一八七〇年代半ばから一八八〇年代前半。本稿では、この時期にパリを舞台に活動した前衛的な画家たちによる、都市を表象した油彩画を主な考察の対象として論を進める。 一...たようなparticolareの消失とは異なる角度から、ルネサンス以降の西洋絵画における伝統的な細部を覆す問...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.233-241
[論考]
1 皮を剥がれた建築 建築物をひとつの身体に喩えるならば、皮膚にあたるのは外壁である。建築物が時間の手に晒され続ける限り、傷や病、あるいは老いは、不断にその皮膚...國興責任編集『世界美術大全集 第14巻 北方ルネサンス』小学館、1995年 壮絶なまでの病める皮膚26─...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.218-224
[資料]
...は姉妹編『Cities For A Small Country』や『Towards Urban Renaissance』にまとめられている。[Y] リチャード・ロジ...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.165-168
[翻訳論文]
バルセロナは数十年に及ぶ衰退から回復した産業都市であり、それは「アーバンスペース」という概念により市民を活気づけつつ、成し遂げられた。一九七九年、四〇年間、二世...一九九九年六月に出版された冊子『Towards an Urban Renaissance』にまとめられた政策提言は二〇〇〇年に公表...
『10+1』 No.31 (コンパクトシティ・スタディ) | pp.155-164
[批評]
保護される場(シェルター)は、ある性と別の性とのあいだに存続可能な節度ある関係が確立される場であればすべて、家父長制の隠喩として知られるあの媒体による(…中略…... 昨今のテクニカラー・フィルム・ノワールのルネサンス(『パブリック・アイ』『黄昏のチャイナタウ...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.180-194
[批評]
一九世紀のあいだ、そして二〇世紀になってからもしばらく、ヨーロッパの有力者たちは、人類は生物学的衰退に向かって(あるいはすでに入って)いるという懸念を表明してい...ように見えるのだ。もともとローマ式あるいはルネサンス式だった身体が、変形され、傷つけられ、病...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.155-160
[論考]
新しい技術的—経済的パラダイムは、経済的、機能的組織の不可逆的空間論理としてフローの空間をもたらす。そこで問題は、いかにして場所の意味を新しい機能的空間に接合す...正装置──が挙げられている★一一。もちろんルネサンスの遠近法の基点にカメラ・オブスキュラがあ...
『10+1』 No.27 (建築的/アート的) | pp.73-101
[図版構成]
1499年、ヴェネツィアで出版された作者不詳(フランチェスコ・コロンナ修道士?、1433─1527)の物語『ポリフィリア(Poliphilo)の夢』は瞬く間にヨ...置き換えられたように見える。そのネットは、ルネサンスの透視図法の絵画に描かれた碁盤の目に敷設...
『10+1』 No.15 (交通空間としての都市──線/ストリート/フィルム・ノワール) | pp.214-225
[論考]
この愉快な国で一般的な見世物を構成するこうした要素のすべてが、少なくとも習慣となっている型どおりの考え方にちょっとした戸惑いを刺激としてあたえ、独自の気風に関係...。 アムステルダム・セントラムの現代の住宅ルネサンスは、わたしの知っているほかのどの場所よりも...
『10+1』 No.24 (フィールドワーク/歩行と視線) | pp.146-155
[翻訳]
空間の知覚と使用 感覚や知覚、あるいは運動といった次元を通じてであるにしろ、空間の身体的な大きさを考察の中に取り入れている建築家たちもいる。つまり空間の知覚に対...では、指摘されているように、中世やあるいはルネサンスをもち出してくるものはいるが、バロックは...
『10+1』 No.26 (都市集住スタディ) | pp.128-144
[論考]
...ら取られている。Sharon E. Sutton, Weaving a Tapestry of Renaissance: The Places, Power, and Poetry of a Sustainable Society, Westpor...
『10+1』 No.25 (都市の境界/建築の境界) | pp.106-114
[論考]
西洋の建築家と批評家たちは、現代の日本に長期間住み続けていない限り、藤森の作品を理解する際、間違いなくいくらかの戸惑いを感じるであろう。 西洋の批評家たちは、建...フィレンツェは現代都市の様相を持たないが、ルネサンスの都市の様相は持っている。ローマはバロッ...
『10+1』 No.44 (藤森照信 方法としての歩く、見る、語る。) | pp.154-157