1961年生まれ。建築家。千葉大学、明治大学非常勤講師。
(最終更新:2009年9月28日)
[対談]
...する方法とはみなされていないわけですから。 松畑強均質化からシミュラクル化へ──八〇年代の風景 ... ...題にしたマイケル・ヘイズの『ポストヒューマニズムの建築』という本が近々松畑強訳で出版される。...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.58-67
[インタヴュー]
理論/歴史、実践 松畑強(以下MT)──コロミーナさん、『アッサンブラージュ』誌の三〇号を拝読いたしました。あなたはそこで、いくつか面白い問題を提起されていたと...理論/歴史、実践 松畑強(以下MT)──コロミーナさん、『アッサンブラージュ』誌の三〇号を拝読い...
『10+1』 No.11 (新しい地理学) | pp.41-46
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 2]
二〇世紀最大のトラウマとして記憶される第二次世界大戦では、アメリカも未曾有の国家総力戦を体験したが、その終結後、戦時中に発展した多くのテクノロジーを解放すること...への帰還──戦争のツーリズム」『建築文化』(松畑強訳、彰国社、一九九六年五月号)。また★一の...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.249-260
[論考]
1 ヴァーチュアル・ハウスと襞の形象 インターネット環境がパーソナルなレヴェルで普及していった一九九〇年代に、さまざまな分野で「ヴァーチュアル・リアリティ(VR...築──アドルフ・ロースとル・コルビュジエ』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)の「室内」(ロー...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.184-191
[ラディカリズム以降の建築1960s-1990s 1]
一九四五年、二〇世紀前半のテクノロジーを最大限につぎ込み、全人類の抹殺可能性さえも示すことになる第二次世界大戦が終結した。 同年、歴史上初めて光線兵器(原爆)が... ★一──P・ヴィリリオ「トーチカの考古学」(松畑強訳、『建築文化』一九九六年三月号)。 ★二─...
『10+1』 No.13 (メディア都市の地政学) | pp.213-224
[論考]
...nth and Twentieth Century Architecture, MIT Press, Cambridge, 1995. 邦訳=松畑強+山本想太郎訳、TOTO出版、二〇〇二。...
『10+1』 No.41 (実験住宅) | pp.90-97
[批評]
1 英語の「ランドスケープ」という言葉と日本語の「風景」という言葉には、相似とともに相違があるだろう。オギュスタン・ベルクによれば、日本語の「風景」という言葉が中国から導入されたのは平安時代のことで、ひとそろいの美的図式とともに当時の日本の上層階級に「風景」を成立させたのだという★一。ベルクの指摘は興味深いものだが、と...
『10+1』 No.09 (風景/ランドスケープ) | pp.68-87
[批評]
トーキョー・エクソシズム われわれはわれわれが見たものの主体たることを免れたり支配したりすることはできない。一方でわれわれの客体的状況の認識を与えているのは皮相な外部の知覚だけである。イマヌエル・カントは判断を分析的判断と総合的判断へとさらに分割しているが、前者は語源的な暗示や、そのものに出自するすべての知や、その語用...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.121-132
[批評]
東京をもっとも集約的かつ刺激的に経験するのは、電車に乗ったときである。それは巨大な外科手術の跡をたどるように、都市を切り裂いて走る。ある朝車中で、私はある考えに行き当たった。こうした〈運動〉こそがこの都市についての正確なイメージを確立する唯一の方法かもしれない、と。 山の手線より山の手線より1 東京の性質を一言で表わす...
『10+1』 No.12 (東京新論) | pp.109-120
[批評]
1 一九四二年、イタリア 一九四二年一一月、ソ連軍は独ソ戦始まって以来のはじめての大がかりで組織的な反撃を展開する。戦史に有名なスターリングラード包囲戦の始まりである。一一月一九日にスターリングラード南方で始まったソ連軍の攻勢は一二月一○日には北方戦線でも開始され、そしてこの地区における枢軸軍の主力が、イタリア遠征軍...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.154-170
[批評]
ル・コルビュジエが白い服をたえず褒めたたえたのはもちろん、色彩の過剰を攻撃していたからである。『今日の装飾芸術』で彼は白く塗りつぶすことを実に熱心に宣伝し始めたが、これは色彩をファッショナブルに使うことを批判し始めたのとちょうど同じ箇所においてである。この書は第一○章の「建築の時」が宣言されるまでゆっくりと、しかしだん...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.95-112
[翻訳論文]
各時代の指導精神は、サント・シャペルからリヴォリ街に至る、その時代を記念するような建造物のなかに具象化されている。しかし、この素晴らしい遺産は混乱しきった街中に...マイヤーとルートヴィヒ・ヒルベルザイマー』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九七)。 ・A. Korn and F. J. S...
『10+1』 No.34 (街路) | pp.125-136
[批評]
あなたは寝室の天井の色を覚えている? 白、だと思う。グレーかもしれない。ベージュかな。紫がかっていたかも……。 写真的記憶という言葉がある。何かの事物を言葉と...築──アドルフ・ロースとル・コルビュジェ』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)]。 ★八──Bart Lo...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.230-241
[批評]
一九二六年一二月四日に催されたデッサウのバウハウス新校舎の落成式には、一五〇〇人以上の来賓が出席した。彼らは、主要な政治家、経済人、官僚たちに加え、内外から招か...ケル・ヘイズ『ポストヒューマニズムの建築』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九七)七七頁。ハンネス...
『10+1』 No.17 (バウハウス 1919-1999) | pp.174-184
[建築家的読書術]
五年前、はじめて大学に研究室を持つことになったとき、研究室の方向性を明確に示すために「難波研必読書二〇」をリストアップすることにした。大学生にはちょっと無理かも...・フランプトン『テクトニック・カルチャー』(松畑強+山本想太郎訳、TOTO出版、二〇〇二)。 一〇、...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.86-88
[鼎談]
建築と書物の親和性 永江朗──「建築家はどのように書物と関わるのか」というのがこの鼎談のテーマです。最初に素朴な感想をもうしますと、芸術家のなかで建築家ほど書物...築──アドルフ・ロースとル・コルビュジェ』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)という本がかなり...
『10+1』 No.38 (建築と書物──読むこと、書くこと、つくること) | pp.54-70
[キーワード]
連続と切断の言語風景── 1990年代の都市と建築をめぐって 南泰裕 たったいま終わりを告げたばかりの、1990年代の都市と建築を切り出して、「何かが確実に変わ...』(邦訳=『マスメディアとしての近代建築』[松畑強訳、鹿島出版会、1996])では、ロースの建築の...
『10+1』 No.19 (都市/建築クロニクル 1990-2000) | pp.68-87
[論考]
「それらには何か或るものが共有されていなくてはならない。さもないと、それらは「ゲーム」と呼ばれないから」などと言ってはならない。──そうではなく、それら全てに何...築──アドルフ・ロースとル・コルビュジエ』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)一五四頁。 ★一八...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.111-120
[論考]
だからともかくも、私にとってそう見えるのかもしれないが、ミースを通して、ミースの多くを拒絶することを通して、しかしそれでもミースを通して、《イームズ自邸》は生ま...築──アドルフ・ロースとル・コルビュジェ』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)。 ★二二──Le Corb...
『10+1』 No.18 (住宅建築スタディ──住むことと建てることの現在) | pp.166-181
[鼎談]
建築と身体、ジェンダー 五十嵐── 今回の特集は、もともとは身体、ジェンダーなどの問題からスタートしました。僕は一九九〇年頃から美術史におけるジェンダーの問題に...ル・ヘイズの『ポストヒューマニズムの建築』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九七)にも刺激されまし...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.62-81
[論考]
一九世紀フランスの建築写真からアーカイヴの爆発へ 一八五一年、五人の写真家が重大な使命を抱えて、国内に散らばった。ギュスターヴ・ル・グレイとその弟子メストラルは...ロミーナ『マス・メディアとしての近代建築』(松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)。 ★一二──西澤...
『10+1』 No.23 (建築写真) | pp.117-132
[対談]
ル・コルビュジエというテーマ 米田──今日は、ル・コルビュジエを建築そのものというよりも建築を成り立たせている状況から広く捉えることによって、「近代建築=ル・コ...ーナの発表した『マスメディアと建築』(邦訳:松畑強、鹿島出版会)の中でのル・コルビュジエ像も...
『10+1』 No.10 (ル・コルビュジエを発見する) | pp.64-76
[批評]
現在の建築批評のモード、なかでもアメリカから発信されて趨勢を得ているものは、八〇年代のアメリカ美術界において「ニュー・アース・ヒストリー」が遭遇する「ポスト構造...──アドルフ・ロースとル・コルビュ ジエ』、松畑強訳、鹿島出版会、一九九六)において近代建築が...
『10+1』 No.14 (現代建築批評の方法──身体/ジェンダー/建築) | pp.84-85