1976年生まれ。表象文化論、美術史美術理論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。
(最終更新:2010年3月1日)
[論考]
1 皮を剥がれた建築 建築物をひとつの身体に喩えるならば、皮膚にあたるのは外壁である。建築物が時間の手に晒され続ける限り、傷や病、あるいは老いは、不断にその皮膚を脅かし続けることとなる。しかし、この建築の外皮へ、あるいは内部と外部との境界を巡る病理へととりわけ執拗な眼差しが注がれたのが、一八世紀の「紙上建築」という分野...
『10+1』 No.40 (神経系都市論 身体・都市・クライシス) | pp.218-224