母なる復讐 - 2014.08.31 Sun
今は動画サイトがあるからなあ…
被害者は何重にも痛めつけられるのね(――;)
レイプ事件の被害者となった娘の復讐をしようとする母親の物語―
★☆★☆ ネタバレあり ☆★☆★
多分、多くの人が思うだろうけど
この邦題はナンダカナ…
ポン・ジュノ監督『母なる証明』と
パク・チャヌク監督『復讐』シリーズに
あやかろうとしてるんかい!?って感じで
安っぽい印象を受けてしまうし
映画の流れが想像できてしまって気持ちが萎える。
主人公の娘である女子高校生@ウナが登場し
そのイマドキ珍しい様な純朴な印象に
ああ、この子がこれから酷い目に遭ってしまうんだ…
と思えて、気が重くなってしまった。
いや、まあ、気付かないままでも酷い目に遭う展開は同じなんだけど(^^;)
韓国映画やドラマでは警察が役立たずなのがデフォルト。
これって単に物語上の都合というだけでなく現実を反映しているのかもね。
現実に起きた事件を基にしたという、この映画でも
警察の存在は寧ろ邪魔なくらい>ぉ
だからこれは
事件そのものの悲劇に加え
警察が、さらに悲劇を招いてしまった
―というお話。
とはいえ
これは韓国ならでは…というものではない。
日本でも、警察官の不祥事はよく聞くし
助けを求めても動いてくれず悲痛な結果を招いたという件も複数あるし
勿論、その他の国でもそうだし
所詮は人間だから
大して変わらないんじゃないの?と思う。
れっきとしたレイプ事件なのに犯人は無罪放免…
『リップスティック』(ラモント・ジョンソン監督/米映画)
というのを観たことがある。
調べてみたら’76年の映画だ。
被害者側の服装や言動や、職業までもが批判され
“合意”という判断が下されてのこと。
女性の立場がクローズアップされていたと思う。
『母なる復讐』の方は少年法が盾となっている。
それだけ犯罪が若年化していること
親世代の意識や、家庭内環境や教育の問題も含まれている。
主人公@母親が自分の離婚の際に世話になった女性弁護士に
娘の事件を頼むシーンがあった。
題名から復讐に取り掛かることはバレバレだったので
その復讐を果たした後、その弁護士の活躍により
母親は無罪を勝ち取り
世間には事件とそれに関わる社会問題を訴える
―というスカッとする結末を期待した。
でも、そうではなかった。
ま、そうなると
まるきり『リップスティック』になっちゃうものね(^^;)
あくまでも悲劇のまま
あくまでも虚しい終わり方。
まあ、復讐はしてのけたので
現実よりは遥かにドラマチックで
多少はスッキリ感もあったし
それが悲劇で終わったことで
この現実的な問題を強く訴えることにはなったかも。
とはいえ、その結末の付け方が
日本の二時間ドラマみたいな少しばかり安い印象を
与えている様な気がした…のは、私だけ?>だけだろ
とはいえ
被害者の母親を主人公にし
その心情を強調した物語にしたのは正解だと思う。
『Don’t Cry Mommy』 2012年 / 韓国
監督:キム・ヨンハン
脚本:イ・サンヒョン
出演:ユソン(ユリム)、ナム・ボラ(ウナ・ユリムの娘)
トンホ(チョハン・ウナの同級生)、ユ・オソン(ヒョンシク刑事)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆
DVD
小説>韓国語
リップスティック
被害者は何重にも痛めつけられるのね(――;)
レイプ事件の被害者となった娘の復讐をしようとする母親の物語―
★☆★☆ ネタバレあり ☆★☆★
多分、多くの人が思うだろうけど
この邦題はナンダカナ…
ポン・ジュノ監督『母なる証明』と
パク・チャヌク監督『復讐』シリーズに
あやかろうとしてるんかい!?って感じで
安っぽい印象を受けてしまうし
映画の流れが想像できてしまって気持ちが萎える。
主人公の娘である女子高校生@ウナが登場し
そのイマドキ珍しい様な純朴な印象に
ああ、この子がこれから酷い目に遭ってしまうんだ…
と思えて、気が重くなってしまった。
いや、まあ、気付かないままでも酷い目に遭う展開は同じなんだけど(^^;)
韓国映画やドラマでは警察が役立たずなのがデフォルト。
これって単に物語上の都合というだけでなく現実を反映しているのかもね。
現実に起きた事件を基にしたという、この映画でも
警察の存在は寧ろ邪魔なくらい>ぉ
だからこれは
事件そのものの悲劇に加え
警察が、さらに悲劇を招いてしまった
―というお話。
とはいえ
これは韓国ならでは…というものではない。
日本でも、警察官の不祥事はよく聞くし
助けを求めても動いてくれず悲痛な結果を招いたという件も複数あるし
勿論、その他の国でもそうだし
所詮は人間だから
大して変わらないんじゃないの?と思う。
れっきとしたレイプ事件なのに犯人は無罪放免…
『リップスティック』(ラモント・ジョンソン監督/米映画)
というのを観たことがある。
調べてみたら’76年の映画だ。
被害者側の服装や言動や、職業までもが批判され
“合意”という判断が下されてのこと。
女性の立場がクローズアップされていたと思う。
『母なる復讐』の方は少年法が盾となっている。
それだけ犯罪が若年化していること
親世代の意識や、家庭内環境や教育の問題も含まれている。
主人公@母親が自分の離婚の際に世話になった女性弁護士に
娘の事件を頼むシーンがあった。
題名から復讐に取り掛かることはバレバレだったので
その復讐を果たした後、その弁護士の活躍により
母親は無罪を勝ち取り
世間には事件とそれに関わる社会問題を訴える
―というスカッとする結末を期待した。
でも、そうではなかった。
ま、そうなると
まるきり『リップスティック』になっちゃうものね(^^;)
あくまでも悲劇のまま
あくまでも虚しい終わり方。
まあ、復讐はしてのけたので
現実よりは遥かにドラマチックで
多少はスッキリ感もあったし
それが悲劇で終わったことで
この現実的な問題を強く訴えることにはなったかも。
とはいえ、その結末の付け方が
日本の二時間ドラマみたいな少しばかり安い印象を
与えている様な気がした…のは、私だけ?>だけだろ
とはいえ
被害者の母親を主人公にし
その心情を強調した物語にしたのは正解だと思う。
『Don’t Cry Mommy』 2012年 / 韓国
監督:キム・ヨンハン
脚本:イ・サンヒョン
出演:ユソン(ユリム)、ナム・ボラ(ウナ・ユリムの娘)
トンホ(チョハン・ウナの同級生)、ユ・オソン(ヒョンシク刑事)
☆楽天もう…何がなんだか日記もヨロシクです☆
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小説>韓国語
リップスティック