前社長の顧問就任、日本郵政に見直し要請 官房長官
菅義偉官房長官は4日の参院予算委員会で、日本郵政の坂篤郎前社長が同社顧問に就任していることについて「あぜんとした。国民から全く理解されない」と不快感を示した。日本郵政から坂氏の顧問就任について新藤義孝総務相に説明がなかったと強調。「私から現経営陣にそうした実態を一日も早く見直すべきだと要請した」と述べた。みんなの党の中西健治氏への答弁。
坂氏は財務省(旧大蔵省)出身。2012年12月、元大蔵次官の斎藤次郎氏の後任として日本郵政副社長から社長に昇格した。自民党に政権交代する直前に相談もなく決まった人事だとして、菅長官らが強く反発。13年6月に西室泰三社長に交代させた経緯がある。
菅長官は予算委で答弁した後の記者会見で「総務相も知らないところで顧問として復帰し、報酬が支払われていた。総務相がきちんと対応する」と語った。