人間の『限界』について、そろそろ本気出して考えてもいい時代だろうに…
ブラック企業の問題など見ているといつも思うことなのですが、この世界はそろそろ人間の肉体や精神の活動限界について本気を出して研究やら調査やらした方がいい気がしてなりません。
「『限界』なんて超えてやる」なんてことはスポーツの世界やマンガの中で言っていれば良いことで、現実のビジネスの現場でそれを“人間”相手に本気で求めるのは、ちょっとそろそろ「この企業、頭がおかしいんじゃないのか?」と世間から冷たい視線を浴びせられたりしても良い頃合なのではないかと思うのですが。
(既にもう、そうなりかけているかも知れませんが…。)
既に一部の学者さんなどは「デスクワークで座りっ放しだと血流が悪くなって寿命が縮む」的なこと(←うろ覚え)を研究されていたりしますが、その他にもPCを長時間見続けることの影響だとか、生活リズムの狂いが精神や肉体にどう影響するかだとか、長時間労働の肉体・精神に与える影響を総合的に研究・調査して、その結果を実際の労働現場に反映するということを、そろそろどこかがやり始めてくれないものかと、いつもぼんやり妄想しています。
まぁ、とは言えその『限界』も男女差や年齢差や元々のスタミナ量や性格(悩みやすい性格か、など)によっても変わってくると思いますし、一概には決められないものだとも思うのですが…。
(しかも下手に基準値とか平均値とかいったものを出すと、あくまでも平均で目安にも関わらず「まだ基準値まで行ってないじゃないか。だからまだ大丈夫だ、残業してけ」みたいに“悪用”される気もしてならないのが恐ろしいところですが…。)
ですが、労働時間が長くなれば疲労もその分溜まり、休息が充分にとれなければその疲労が回復することもない、そして肉体の疲労は精神にも作用し、ポジティブなことが考えられなくなるなどの悪影響が出てくるといったことは、べつに頭の良い学者さんでなくても普通に考えれば分かることだと思いますので、そこをあえて「見ないフリ」をしてありえないような労働を強いるのはどうなのかと、本当に思うのです。
まぁ、そもそもの問題の根源は、そんな長時間労働を社員に強いなければ終わらないような仕事量を平気で抱え込んでしまう企業側の見通しの甘さ(もしくは人材確保能力の低さ、もしくは無茶な納期を押し付けてくるブラック取引先やブラック部署との調整能力の低さ)にあると思うので、そこから先に考えていった方が良いのかも知れませんが…。
(従業員のワーク・ライフ・バランスを上手く取りつつ、業績も良い企業のノウハウを自治体やら国やら何らかの団体が取り上げて評価して広めるなどしか、すぐには思いつきませんが…。)
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