じわっと来ている?はにわブーム(INゆるキャラ・グランプリ)
今年のゆるキャラ・グランプリもそろそろ投票締め切り間近。
クライマックスに近づいて来ました。
「ふっかちゃん」「みきゃん」など去年の上位陣がエントリーせず、目玉のいない戦国時代とも言われる今年のゆるキャラ・グランプリですが、個人的に注目していることがあります。
それは何と言っても「はにわキャラの大躍進」です!
ゆるキャラと言えばカワイイ動物(特にネコ)が多い中、茶色く地味で、どちらかと言うと素朴でユニークなイメージの強い「はにわキャラ」が今年は旋風を巻き起こしています。
現時点では順位が見えない状態になっていますが、ランキングが見えていた時点での最終順位が1位「はにぽん」、12位「はにたん」と結構な上位に「はにわキャラ」がランクインしているのです!
しかも「はにぽん」は昨年7位→1位、「はにたん」はなんと53位→12位の大幅ランクアップ!
昨今「古墳女子」なるものが増えてきているらしいですし、NHKでは「はに丸くん」が復活したりと、これはひょっとするとひょっとして「はにわブーム」がじわじわ来ているのではないかと個人的にドキドキしています。
(津籠のオリジナル小説「花咲く夜に君の名を呼ぶ」のヒロイン(幼少期)のコスチューム・デザインは実在の巫女ハニワがモデル。ついでに後半に登場する女神のキャラデザインも実在の女性ハニワがモデルなのです。)
そもそもゆるキャラの元祖は「はに丸くん」なのではないかと「ゆるキャラ」という概念の名付親である「みうらじゅん氏」が「はに丸ジャーナル」の中で言っていたので(そしてはに丸くんはそれに対して「僕ってゆるキャラなの!?」と言っていたような…。うろ覚えなので細かなニュアンスが違っていたらスミマセン…。)、ゆるキャラ・グランプリでのはにわキャラ上位ランクインは、むしろ正統な流れと言えるかも知れないのです。
「はにたん」と「はに丸くん」は以前「はに丸ジャーナル」内で既に共演を果たしていますが、今年もぜひとも「はに丸くん」にゆるキャラ・グランプリの取材に行ってもらい、「はにぽん・はにたん・はに丸くん」の夢の「はにわトリプル・コラボ」を見てみたい!のですが…他に需要がありますかね…?
ちなみに「はにぽん」は全国的にも珍しい笑っているハニワがモデルのキャラ(そして実物のハニワはゆるキャラのはにぽんより若干コワイ(?)顔)ですが、このモデルとなったハニワを見ると「人間ってこんなに昔から笑っている時の目を三日月形で表現してきたんだなぁ」と感慨深いものがあります。
あと、誤解している人が多いかも知れないので一応書いておきますが「はにわ」は多くの人が「はにわ」と言って思い浮かべるであろうあの片手を上に、もう片方の手を下にやり、目と口をぽっかり開けた「踊るはにわ→」だけではないのです!
ちゃんと衣服を着ているハニワもありますし、女性もいれば力士もいますし、さらにはニワトリや犬→、当時の家までハニワで表現されているのです。
「はにわ」は言わば、当時の生活を知るための土でできた立体模型。
ただユニークなだけの“人形”ではなく、とても興味深い、日本の昔の姿を知ることのできる資料でもあるのです!
なので、もっと興味を持ってくださる方が増えれば良いなぁと思っています。
ちなみに、上の記事内のハニワ絵文字2種はブログ用に自作しました(ペイントで)。