これは、短文・SSの書き方を覚えるための習作である恋愛SSシリーズ「まるで純度の高い恋の結晶のような…」(略して「純恋結晶」)の各話ごとの解説(その2)になります。
- Episode3:あなたの声は、フルートの吐息
- 守護霊の恋をUPし終え、次回作をと思ってふとピクシブさんの既存の小説用表紙を眺めていた時「あれ?これ、上手くやれば表紙全種類制覇できるんじゃ…」と思いつき、そんな謎の挑戦をし始めてしまったのが、この第3弾です。
紅葉や花が風に舞っている感じの既存表紙を見て、何となくフルートの中を通っていく人間の息を連想したことから、こんな物語になりました。
作中の「言葉で感情を表すのが下手な人は、その代わりに別の方法で感情を表現することが上手くなる」は、実は別作品に使おうと思っていたフレーズを流用しています。
“音”も“恋”も形の無いものなので、それを文章で表現するというのはいかにも“習作”らしく、楽しかったです。
- Episode4:踊り場の踊り子に捧げるモノローグ
- 某天才少女小説家のマンガを試し読みで読んだ際「そう言えば自分も学生時代、踊り子の物語(のアイディア)を考えたことがあったな」と思い出して書いてみたSSです。
(1冊目だけ試し読みした時点では、まさかマンガでヒロインの書いた踊り子の小説がガチな踊り子の話だとは思わず、比喩的な何かだと思っていたのですが…。)
学生時代に考えていたプロットでは踊り場ではなく屋上が舞台だったのですが、冒頭でも書いている通り、屋上に自由に入れる学校というのは現実的にはあまり存在しないかな…というのと、「踊り場」と「踊り子」の組み合わせってイイな、と思ったので。
このSSで描きたかったもののひとつが“第三者の目から見た虐め(いじめ)”です。
加害者でも被害者でもない第三者の目から見た“虐め”を小説という形で書いてみたかったのです。
(できれば、虐め加害者が端から見ていかに滑稽に見えるか、矛盾した生き方をしているか、というのを描きたかったのですが、描ききれているかどうかは分かりません。)
テーマ : ショート・ストーリー
ジャンル : 小説・文学