登り龍の村山新庄地区棋戦、新春河北町民大会を追う
2024.01.09(21:08)
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威風堂々の形容は新雪を纏った飯豊連峰にこそあります。もう一日見ていても見飽きることはありません。これがまだ暗がりが残る厳寒の朝方であれば朝日の色と山腹の陰影が織りなして身震いするほどの荘厳さが加わります。それはもう神の領域としか言いようがありません。雲爺は若い頃出勤途中の赤湯駅前通りでそんな光景を目にしたような記憶があるのですね。ガガーンと頭が殴られたようでした。でも凍てつく朝方が苦手な雲爺はそれ以来一度も目にしていません。ぐうたら爺そのものですわね。そうしたらこれを機会にこの次はカラーの連峰をご披露してみたいなんて都合のいいことを言い出しております。
ところでここでなんで飯豊連峰が出て来なければならんのでしょうか。
それは村山新庄六支部棋戦と県南囲碁リーグ戦は密な関係でお付き合いしておる関係で、その堂々ぶりを象徴として示したかったのです、とか、たまたま撮ったのがあったからかもしれんし、苦しいですかな。
朝起きたら外は白くなっていました。1月も8日となりこちらも白景色を迎えました。今日は河北町で新春河北町民囲碁大会が開催されます。
全国随一の質と量を誇った紅花の里、河北町の温泉保養施設 ひなの湯
ここは入浴、宿泊、憩いの一大拠点
玄関を入るとお風呂場と売店がお出迎え
新年早々に新春大会
樋渡支部長がご挨拶
支部長はお坊さんでしょう、が雲爺の口癖であります。囲碁のお付き合いは通常囲碁関連事が中心となり、人なりなどは分らんことが多いのでないでしょうか。雲爺は支部長は金融のお仕事をされていたとの知識しかないのですが、ご挨拶ではよく造詣の深い仏教に関することを話されます。心にずっしりと伝わるお話に皆さんがしかと聞き入ります。すごいです、仏の道と棋道に精通される支部長は河北を代表される方であります。
待ってましたとばかりに対局が始まりました。
参加者は56名と大盛況。A、B両クラス。
県南勢として山形市の太田氏を含め5名が参加しました。
村山市の大山六段 対 山形市の太田十段
村山市の小関六段 対 南陽市の橋本十段
川西町の片倉六段 対 東根市の森九段
森九段は東根支部の幹事長ですが、県南リーグ戦事務局の雲爺はいろいろ懇意にさせていただいております。
雲爺は森氏と対戦し完敗でした。高段者は広い局面になればどこが最重要箇所なのかを押さえておられるように思います。雲爺レベルではその辺がなかなかわからず、例えわかってもその後が続かないわけです。これが高段者との差の一つになっているのでしょうか。
庄司六段 対 片倉六段
田沢九段 対 大滝九段 白鷹町
表彰式
Aクラス
優勝 太田重人十段 五戦全勝 山形市
太田さんは県南リーグ戦では8月に九段に昇段し、アマチュア本因坊戦では県代表になられています。
Aクラス
準優勝 橋本浩十段 南陽市
Aクラス
三位 片倉六段 川西町
県南リーグ戦では昨年は体調を崩してましたが回復されたようです。切り込み隊長の異名があります。
Aクラス
四位 大滝九段 白鷹町
県南リーグ戦では昨年は好調維持し八段に昇段しました。次期九段の最有力候補です。
ここで雲爺得意のランダム構成術のご披露
これは我が実家に保存されていた昭和20年代の頃のお宝写真です。
ご存じ大相撲の栃錦が横綱になる前の集合写真です。戦後のまだ食糧難の頃、春日野部屋で弟子たちを引き連れて米沢に来たようでした。その頃は巡業などあったのかわかりませんが、部屋独自に食料調達の関係などもあり雲爺の生家の遠戚との間で招へいなどがあったみたいでした。小学生の頃の雲爺の兄貴も従兄?と一緒に2列目に写っています。相撲道、棋道はどちらも男の真剣勝負です。この世界は政治の世界と違って難しいことは抜きの勝ちと負けだけがある純粋な世界です。この頃の栃錦も横綱を目指して努力の日々を送っていたことでしょう。
1月9日
県南囲碁会事務局 平吹