アバンは少々人間やめちゃってるローランド兵相手に、混乱するルーナ兵。
そしてその事実を知り、キファから情報を引き出そうとするガスターク。
そしてローランドに戻ってきたライナとフェリス。
早速シオンの部屋を訪れると――そこで待っていたのは、シオンと大量の書類の山。
退路は絶たれ、仕事を手伝わされることに。
でも「よかった、二人とも帰ってきてくれて。おかえりライナ」という言葉に、反論できなくなってしまう。
でもシオン心中では、本当に帰ってきてしまったんだなと。
ミルクは夢の中で幼いリオンと出会う。
で、目を覚ますと既にルーク達によって救出済み。
そして夜、ミルクは現在ローランドで何が起こっているのか、調べるために、養父がいるカラード家に向かう。
でもカラード家の屋敷は半壊、そして屋敷の中にある血痕。
そこに現れたルークに、今、この国で何が起こっているのかを問う。
『呪詛義手』をつけて紅指でなくなったクラウ。
ノアをいい雰囲気になるものの、カルネに邪魔されてしまい……。
そんなカルネが持ってきたのは、カラード家の件。
フロワードの差し金でもないのだと。
翌朝。
徹夜でシオンの手伝いをしたのはライナ。
フェリスは夜食の団子を買って来ると逃走済み。
仕事仕事仕事のシオン。
そんな調子だと、死ぬぞというライナの忠告。
そうなったらライナがシオンの代わりに王様をやってくれるかと。
怠け者だから嫌だとライナ。
そんなことを喋っている最中にシオンの電池が切れ、数分寝てしまう。
ライナ3日くらい寝溜めしたらまた来ると言い残し、シオンの部屋から出て行く。
ライナが去った途端に頭痛に襲われるシオン。
そこでライナを殺すべきか否かの脳内会議。
そんなシオンにドア越しから、ライナを殺すと言うフロワード。
ライナを殺さないというシオンにあくまでも殺すというフロワード。
「黙れムイシケラが。それ以上喋ると、無能が知れるぞ」
そしてフロワードが見たのは――闇と光、そして世界の真実と本当の敵の姿。
そして宿に戻ろうとするライナ。
その前に現れたのは――ライナの記憶にある男。
その男に心臓部分をナイフで突き刺され、ライナ倒れる――というところで次回に続く。
9巻200ページ強を1話に収めたー!?
いや、まぁ、予想してましたけどね。
というか、下手すればもっと急展開になるのではと危惧してましたので、思ったよりはマシだったのかも。
とは言え元々急展開を迎える物語を更に早く展開しているために、展開の分かりにくさ倍増って感じかもしれませんが……。
とりあえずシオンの部屋の特注の鍵は部屋の内側に鍵も鍵穴もないもの。
そして紅指改め、黒手の死神クラウ。
実は彼、無謀な訓練をやって『呪詛義手』暴走させて死に掛かったりもしていますが、その辺省略。
というか、黒い腕という話はやってるのに、『呪詛義手』の話は一切してないですし。
そしてカッコいい声のあの方こと、リューラ・リュートルー登場。
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以前の感想。
#001 「昼寝王国の野望」 #002 「英雄と寝ぼけ男」 #003 「複写眼(アルファ・スティグマ)」 #004 「ライナ・レポート」 #005 「目覚め始めた世界」 #006 「暗がりに潜む者」 #007 「その手を離さない」 #008 「エスタブール反乱」 #009 「忘却欠片(ルール・フラグメ)」 #010 「夕暮れ」 #011 「悪魔の子」 #012 「大掃除の宴」 #013 「北の勇者王」 #014 「誰もなにも失わない世界」 #015 「きる・ざ・きんぐ」 #015.5 「いりす・れぽ〜と」 #016 「微笑まない女神」 #017 「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」 #018 「呪われた瞳」 #019 「行方知れずの恩知らず」 #020 「絶望に埋めつくされない心」 #021 「ローランドの闇」