ブラック羽川が出てきたのは暦への恋心から。
恋心を抱きながら、ガラハさんの電光石火の告白で先を越されてしまった羽川は性格的に略奪愛をすることはできない。
そのことで、今までの人生で家族に悩んでいたのと同じだけのストレスを、数ヶ月という短い時間で受けることになったと。
暦はガハラさんと別れて、羽川つ付き合うことはできないとキッパリ。
そこでブラック羽川はあえて影が出来る場所に誘い込んだ上で、強襲。
もう一つの解決法、ストレスの根源の暦を消すために。
エナジードレイン、さらに首を舐めると大量の血が噴出す。
そして首を絞めながら、助けを求めれば誰か助けてくれるかもと。
暦は最後の力を振り絞って
「……助けて。
助けて……忍」
と。
そこで忍が暦の影がら現れ、ブラック羽川と蹴り飛ばし、エナジードレイン。
加減しらずの忍が羽川までも吸い取ろうとしたのを、制止。
障り猫の問題を力づくで解決し、元に戻った羽川。
気を失っている彼女の口から漏れる本音は
「私との友情よりも私に恩返しをすることの方がずっと大事だなんて――そんな寂しいこと、言わないでよ」
そして“後日談というか、今回のオチ”の部分。
朝、学校に行く前に学習塾跡に行くものの、忍野は居らず。
そして後日、暦、ガハラさん、羽川、神原と一緒にいっても。
「ある日突然、挨拶もなしで姿を消したりはしないさ――僕も大人だからね――そこら辺は弁えている」
と言ったその言葉こそが、別れの挨拶だったと。
そんな忍野のことを皆揃って
「「「「お人よし」」」」
と評価。
そしてガハラさんを自転車の後ろに乗せ家に送りながら、暦はこれからも怪異に出会うだろうと独白。
でも大丈夫だとも。
翌日はいよいよ文化祭。
暦達のクラスの出し物は、お化け屋敷。
予定よりも随分と遅れてですが、化物語もここに完結。
最初動かないなぁと思ったら、ブラック羽川と忍の動きスゲーでした。
油断していました。
忍ですが、絆創膏が……。
ってか、気づいた人どんだけ凄いんだよ。
僕、そうだと言われていても分からないですし。
スローで張られている状態でようやく確認できましたよ。
基本バサ姉回ですが、メインはむしろブラックか。バサ姉の本当の見せ場は傷の方ですよね、多分。
ブラック羽川の滅びの美学――と言うべきか、自分がやられることが分かっていながら、暦に忍に助けを求めさせる下りは結構好きなんですよね、個人的に。
全体を通じでも非常に楽しめました。
まぁ、本編が終わったとしても、本番はこれからって感じですが。
キャラクターコメンタリーが残っていますので。
正直言って化物語のキャラクターコメンタリーの面白さは異常ですし。
っていっても僕もまだ発売済みのもの全部見ているわけじゃないんですけど。
どうでもいい突込みどころですが、つばさキャットのCMが(下)(上)という順番なのは何でさ。
化物語(下) (講談社BOX) 化物語 第六巻/つばさキャット 下【完全生産限定版】 [Blu-ray]
書き忘れ追記。
元々原作でも気づいたらフェイドアウトしていた八九寺はともなく、撫子も自然フェイドアウトか。
確か、神原が帰るように言っていたはずですが、まぁ、それを差し挟む余地はなかったか。
八九寺的には仲間ができたと言うべきか、持ちネタが一つ減ったと言うべきか。