墓守り人の宮殿が麻帆良学園に迫る一大事。
そこで立ち上がったのは、近右衛門、詠春、アルビレオ。
そしてアルビレオは墓守り人の迷宮でネギとフェイトが戦っている状況を視認する。
そのネギvsフェイト。
ネギのボディーブローがフェイトに炸裂。
更に左フックで体勢を崩したところを、右ストレートに対してフェイトはオーバーヘッドニー。
そこで吹き飛ばしたネギに迫り拳を振るが、それを受け止めるネギ。
「見事だ。本当にみごとだよ、ネギ君。今の一撃はJ・ラカンに匹敵する」
「君こそフェイト。あのラカンさんが反応しきれなかった僕の・・雷速近接格闘に対応できるなんて信じられないよ」
お互いを称え合いつつ、フェイトは“地を裂く爆流”、そして楽しそうに笑う。
何がおかしいと叫ぶネギだが、フェイトに、ネギ自身も笑みがもれていたと。
そしてフェイトはこれが、楽しむってことなんだと分かったと更に壮絶な笑みを浮かべる。
「J・ラカンが言っていた。もっと楽しめと。君は今、僕の力を超えつつある。それはそうだろう。なぜなら、それは闇の力!! 君の得た力はまさしく我が主と同じもの。だが・・わかっているのかい? その代償の大きさを」
「ああ。分かってるさ、その覚悟だ。どんな力だろうと使い尽くして君を止める。君を殺しもしない」
そう断言するネギ。
しかし、そんなネギの視界に麻帆良学園が映り、思わず呆然。
一方、麻帆良学園から墓守り人の宮殿を見上げるエヴァ。
一目でネギが闇の魔法に手を出したことを理解。
しかし、そのネギを見て、エヴァが見せたのは、複雑そうな表情。
その様子を見て、ザジが弟子が技を継いだのに嬉しくないのかと。
更に、「本音を言うと超嬉しい」の言葉に、思わず赤面のエヴァ。
と、そんなエヴァの元に、彼女が呼んでいた3-Aの面々が。
いつもの軽い調子の面々。
既に学園総出で観測しているため、ネギがそこにいることも知れ渡っている。
そんな中、エヴァに真相を聞こうとするあやか。
「――本当のところどうなんですの? エヴァンジェリンさん。いえ・・闇の福音とお呼びしたほうがよろしいかしら?」
と様々の情報を収集したであろう、あやかはエヴァのことも既に知っていて……。
そしてあやかはいよいよ、『作戦3A』――3-Aクラスメイト全員でネギのサポートを委員長命令。
明らかに学園祭の延長のノリの面々、しかし実際問題かなりの危険の可能性が。
「多少の事態なら私がどうにかしてやるさ」
とエヴァの言葉と、ツッコミめいた茶々を入れるザジというところで次号休載。
案の定、エヴァはネギの様子を一目で見抜いたわけか。
闇の魔法だけでなく、侵食の状態もおおよそ把握したからこそのあの表情といったところでしょうか?
そしてエヴァの所に集まる3-A面々。
彼女らが何かしら重要なポジションを担うことになるのか、気になるところ。
とにかく、闇の魔法をネギが使っていることを知ったときのエヴァの反応はずっと見てみたかったので、今回は非常に満足できる内容でした。
ザジの言葉に思わず反応していてしまうエヴァも含めて。
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