人生が懸かったマッチポイント。
この1球でプロを目指す道が閉ざされてしまうかもしれない。
そんな重圧の中、こういう時に、結果を全て神様に託せるなら、それは羨ましいかもしれないと考える。
だったらと、エーちゃんはずっと頼りにしてきた自分の情報に全てを託したいと。
マッチポイントを握られた際のシミュレーションもしてある。
中断以降、シミュレーションどおりにやった方が納得できる結果がでているために、その方向でいくエーちゃん。
一方の緒方は中断中に観た池とエーちゃんの試合から闘争心が沸き、積極策のアイディアが生まれている。
そんな中、エーちゃんが放ったサーブは意表をつくクイックサーブ。
予想外のサーブに緒方のリターンは浅くなり、ここでエーちゃんは迷わずジャンプショット。
これが決まり、7-7。
このタイミングでクイックサーブを持ってきたことに、観客も大歓声。
そんな中、エーちゃんは情報に託したことによる手ごたえ、そしてやることが決まっていた分思いっきりできたことを実感。
一方の緒方は大事な場面は自信のあるショットを持ってくるものだが、エーちゃんの場合特に得意なサーブがあるわけではないのだと考える。
そう考えた上でも、クイックは想定外。
しかし、そうなるとクイック以外にも何かがあるのではと考え始め、また迷わされていることを痛感。
マッチポイントでの奇策は難しいものの、決まると状況は変化する。
緒方はさらなる奇策を警戒するため、慣れたはずの通常のサーブにも、慎重に対処せざるをえなくなる。
その遅れを取り戻すため、コート中央に急ぐ緒方の逆をつくクロスを使うエーちゃん。
そのショットにもギリギリ届くが、もう打てるコースはストレートしかない。
それを狙い打つ。
このマッチポイントの奇策から連動するシミュレーションが成功し、8-7と逆転しセットポイントを迎える。
サーブのポイントはエーちゃんの予想以上にシミュレーション通りにできた。
しかし、ここからは緒方のサーブ、相手主導では細かいシミュレーションは意味がない。
そしてこれ以上長引くと不利、何とかノートを頼りにここで決めなければと。
緒方は、お互いにサーブをキープしている状況なら焦る必要はないと、そしてタイブレイクは長引けば経験がモノを言うと。
そんな中、エーちゃんは、落とせないポイントでは緒方は一番結果が出ているサーブを選ぶだろうと、ここまで緒方が最もポイントできたワイドへのサーブを予測。
完全にワイド狙いでリターン態勢に入る。
が、緒方のサーブは最も結果を出していなかったセンターへのもの。
予測を外したエーちゃんは必死にボールに追いつき、何とか触る。
が、返った球は中途半端で完全に劣勢。
しかし、エーちゃんには、こういう時こそ試したいシュミレーションがある。
それは劣勢な中で放つドロップ。
しかし、それはドロップにしては大きなものとなってしまう。
が、ここでエーちゃんは緒方が打てるコースを狭めるために、少しでも前へ、そして左右どちらかを見極め飛びつくため、突っ込む。
緒方はそんなエーちゃんの動きを冷静に観察。
エーちゃんが自分の強みである反応のよさに懸けてきたことに気付く。
そして、その賭けには乗らないと、ストレートを打つと見せかけ、最後手首の力でクロスへ。
が、これがネットに引っかかり、このセットをエーちゃんがとり、いよいよフェイナルセットへというところで、<#228 駆け引き>につづく。
長かった第2セットも終了。
しかし、この場面でのクイックサーブは緒方でなくとも読めないだろうなぁ。
本家(?)の高木もビックリの場面だろ。
うーん、まぁ、あくまでも奇策なのですし、今後も使うのかはわかりませんが、奇策も今後(緒方線に限ったことではなく)織り交ぜるなら、アンダーサーブも出てくるな?
エーちゃんはもともと荒谷戦の1回目で使っているわけですし。
ちょっと、楽しみ。
接戦続きの末タイブレイク、そして雨天中断もあり、ここまで長くなった第2セット。
さて、ファイナルセットはサクサク進行になるのか?
実はこの感想を書くのは二度目。
一度PCの再起動で下書き(いつもtxtで書いてる)が消えてしまいましたので。
というわけで、ちょっと疲れました。
ベイビーステップ(23) (講談社コミックス)