前回のラストで、シオンの命令でライナを始末しに現れたルーク。
その話しのおさらい+α。
ライナの回収し忘れた遺物――『ラッツェルの糸』でフロワードの動きを封じたルーク。
「その汚い手でミルク・カラードに指一本でも触れてみろ……すぐに殺してやる。俺達は家族に手を出した奴は絶対にゆるさない。理解したらまばたきを一回だけしろ」
とフロワードの首元にナイフを突きつけ、その拘束を解く。
そしてフロワードはミルクの開放を約束させ、ミルクが無事であることを確認するまでと再びラッツェルの糸でフロワードを拘束。
そしてフロワードはガスタークの脅威と、ライナがシオンにとって本当に必要な存在かどうかと問いかけ……。
そして現在、ルークはシオンの元を――ローランドを去ったライナと戦っている。
その戦闘に気づいたティーアが皆を起こし始める。
ルークは魔法罠が張ってある場所へとライナを誘い出す。
それを『複写眼』で一発で見抜き、対応するライナ。でもそこには、草と草を結んだ古典的なトラップが仕掛けられていて――。
倒れるライナに「チェックメイト」とルークのナイフが首元に――と諦めたライナ。
でもそこに現れたのはフェリス。
怒りのフェリスはライナを剣で殴り飛ばし、更に踏みつけ、
「ん? ああ、いたのか」
と三連発。
どうしてルークがライナの命を狙っているのかと、剣を構えるフェリス。
そんな中、聞こえる悲鳴と、爆発する建物。
子供を庇うティーアは既にボロボロ。
そのティーアを追い詰めるのは、リルそして彼の來獣。
要約建物に入ると、逃げてきた、ラフラ達が。
とそこに迫る來獣。
ラフラはプエカを庇い死亡。
そのプエカは『複写眼』が暴走、そこをリルが『石喰い(スパンクエル)』でプエカの『複写眼』を結晶化、抉り取る。
そんなリルを殺してやると、魔法を放つライナ。
そして“稲光”を放とうかというところで、その前に入り込んでくるフェリス。
泣きそうな顔で、一人で死にたいなら死ねばいいと。
化物で仲間じゃないなら、好きにすればいいと。
でもフェリスはそう思ってやらないと。
それだけライナは化物だと言うリル。
でもフェリスは「知るかそんなこと」で一刀両断。
そんなフェリスの言葉に涙が零れ、止まらないライナ。
「……お、俺は……。………………俺は……生きてても、いいのかな?」
「……馬鹿が。おまえが死んだら………………寂しいだろうが」
でもリルはフェリスを來獣で吹き飛ばし、結晶の共鳴でライナを暴走させようとする。
でもライナは結晶化を止める。
その事実に驚くリル。
そこでライナは魔法を放とうと、それを阻止するリルだが、そこにルークの『ラッツェルの糸』が。
その糸を『石喰い』で糸を切り裂くものの、ライナの魔法は完成。
放たれた“稲光”はリルに避けられてしまう――と思いきや、その先にはティーアが。
ライナの“稲光”で回復したティーアに子供達の確保を任せて、ライナは時間稼ぎ。
ティーアを逃がすまいとする來獣を“稲光”で迎撃。
ライナとルークを相手にすることを避け、撤退するリル。
去り際に残したのは『全ての式を解く者』そして『勇者は完成しない』という言葉。
そして要約目を覚ましたフェリス。
ローランドに戻る決意をしたライナ。
フェリスに、勇気を貰うための約束をしてもらう。
それは次に暴走したら殺してほしいというもの。
そしてローランドのシオン。ルークはライナの件、そして反ガスタークの魔眼所有者と手を組む案を報告を読むが、そんなものは意味がないと。
そんなシオンに大事な友達ならライナを早めに殺した方がいいと言うルシル。
でもシオンはライナを殺さないという選択肢を選び……というところで次回に続く。
うぎゃー、グロ回……で、もないこともない。
思ってたよりは、控えめって感じですが。
ただラフラの死、そしてプエカの結晶えぐられの件がありますからね。
それに言及されていませんでしたが、今回生き残った魔眼保持者は、ティーアが連れて行った数人だけです。
それにラフラ死亡→プエカ暴走→えぐられ死亡→プエカの結晶でライナ暴走未遂。
そらに『複写眼』保持者の子供達が暴走しかかっていたという負の連鎖による地獄絵図だったりもしたのですが、その辺は省略。
それをティーアが気絶させ、逃走と言う感じでしたが、その辺は省略。
省略と言えば……。
「……ラッツェルの糸?」
「ほう。そういう名前なんですか、これは……まあ、じゃあそれです。名前を知っているのなら、効果も?」
「ただの裁縫道具だ」
の「ただの裁縫道具だ」がなくなっていたのは残念。
「……お、俺は……。………………俺は……生きてても、いいのかな?」
「……馬鹿が。おまえが死んだら………………寂しいだろうが」
の下りは伝勇伝、屈指の名シーンだと思う。
次回から舞台は再びローランド。
“一番最後の平穏”と言ってもいい話へと。
でもそのそんな平穏の裏で、ローランドの闇を目撃することになる人物も。
でカッコいい声のあの方(公式あらすじより)――登場。
カッコいい声、うん、小山力也さんがやっているあの人ですね、18話で少しだけ出た。
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以前の感想。
#001 「昼寝王国の野望」 #002 「英雄と寝ぼけ男」 #003 「複写眼(アルファ・スティグマ)」 #004 「ライナ・レポート」 #005 「目覚め始めた世界」 #006 「暗がりに潜む者」 #007 「その手を離さない」 #008 「エスタブール反乱」 #009 「忘却欠片(ルール・フラグメ)」 #010 「夕暮れ」 #011 「悪魔の子」 #012 「大掃除の宴」 #013 「北の勇者王」 #014 「誰もなにも失わない世界」 #015 「きる・ざ・きんぐ」 #015.5 「いりす・れぽ~と」 #016 「微笑まない女神」 #017 「殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)」 #018 「呪われた瞳」 #019 「行方知れずの恩知らず」