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第三の書庫

 マンガ、ラノベ、アニメ、ゲームの簡易感想を書いていこうと思っています。

五等分の花嫁 第030話 「結びの伝説 3日目②」 感想

 三玖の悩みが晴れる少し前。
 “旅館”と“倉庫”の目撃から、五月の中で深まる、風太郎への不信――。

 二時間前。

 病床の一花に付き添う五月。


「こんな時に体調崩すなんて、ついてないなー」

「事故とはいえ不注意が招いた結果です。反省して日中はおとなしくしていてください」

「え~~。
 あー…五月ちゃんは、私に付き合わなくていいから、スキーしてきな」

「ですが…」

「大丈夫。私も回復したら合流するから。
 …それともフータロー君と顔合わせづらい?
 あの旅館からずっと警戒してたもんね」

「やはり…あれは一花でしたか」

「あの日、食堂で勉強を教えてもらおうとした時には考えもしませんでした。まだ三か月です、まさかこんなことになるなんて」

「そんなにフータロー君は悪い奴に見えるかな?」

「そ、そういうわけでは…。ただ、男女の仲となれば話は別です。私は彼のことを何も知らなさすぎる」

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「男の人は、もっと、見極めて、選ばないと、いけません」

「五月ちゃんは、まだ追ってるんだね。
 大丈夫、フウタロー君はお父さんとは違うよ」

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 家庭教師にふさわしいのか?
 男として信頼に足るのか?

 上杉君のことを知るんだ。
 ――見極めるために。

 というわけで、五月、ゲレンデに立つ。



 そして二時間後。
 三玖は一花に電話。

『三玖、話って何かな?」

(平等じゃなくて公平でいい。私はどうしたらいいんだろう)

『もしかしてキャンプファイヤーのこと?」

「う、うん。伝説は手を結ばなきゃいけないって、クラスの人たちが話してた。そうだ」

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「フータローの手は二本ある。両手に花でいこう」

 まさかの暴走を見せる三玖だが、そのタイミングで一花は咳き込み、聞こえなかった。

 体調も朝より悪化している模様。
 それでもスキーしたいとごねる一花だが、三玖が強くベッドに戻るよう言い聞かせる。


『はいはい、戻りますよー』

「お大事に」

 そして電話を切ろうかというタイミングで、風太郎がかまくらに戻ってくる。

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「なんだ、一花。
 やっぱり悪化したか。お互いついてないな」

 三玖に顔を寄せ、電話に入り込んでくる。

「ス…スピーカー」

「あれ、フータロー君に体調悪いって言ったっけ?
 まぁ、いいや。三玖とフータロー君一緒なんだね、ちょっと安心…かな…。
 じゃあ私は戻るから、二人にお願い。一人でいる五月ちゃんを見つけてあげて、本当は寂しいはずだから』

 一花の言葉に従って、五月を探す二人。
 真っ先にやってきたのは、フードコート。

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「ここに五月がいないとは」

「失礼…」

 そもそもスキーを始めてから一度も見ていないため、上級コースを滑っている可能性もある。

 と、ここで、風太郎が眩暈で、ふらつく。

「フータロー? 汗、凄いけど…」

(自分を騙し続けるのも限界か…。やはり、らいはから持ってたか。ということは一花のも…。悪いことをしたな)

「休んだほうがいいよ」

 具合の悪そうな風太郎を心配する三玖だが、そんな彼女に迫る影が。

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「三玖と上杉さん、見ーっけ!」

「!」

 三玖に抱きつき、そのまま倒れこむ四葉。

「へへーん。こんな所で油断してちゃだめですよ」

(忘れてた…)

「あと二人も捕まえたし、残るは五月を見つけるだけですね」

 四葉も、五月を見つけていない。
 しかも、逃げ切られたわけではなく、見かけもしなかった。

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「事態は…思ったよりも深刻かもしれない」

 というわけで、風太郎は遭難の可能性も考える。
 いくら広いゲレンデとは言え、五人ともまったく目撃しないというのは不自然。

 二乃がいた上級コースにもいなかった。

 また行っていない場所といえば、整備されていない立ち入り禁止区域。
 本当にここに行ったのだとすると、遭難が確定。

 というわけで、各自別れ、コテージの確認、先生への報告を行おうと。


 そんな、皆を止めたのは一花(仮)。

「もう少し探してみようよ」

「なんでよ、場合によってはレスキューも必要になるかもしれないのよ」

「えっと…。五月ちゃんも、あんまり大事にしたくないんじゃないかなーって」

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「大事って、呆れた。
 五月の命がかかってんの、気楽になんていられないわ」

「…ごめんね」

 口論になってしまう二乃と一花(仮)。


 そして風太郎も、五月の居場所を推察するが、熱で頭が回らない。

「フータロー、もう休んだほうがいいよ」

(あと少しなんて…。今日どこかで…)

「聞いてる? フータロー、フータロー」

 ――上杉君。

 どこかで、五月に呼ばれたことを思い出す風太郎。

「もういい。私が先生を呼んでくるわ」

「待ってくれ、俺に心当たりがある」

 二乃を止め、そう断言する風太郎。

「大丈夫だ、恐らく見つかる」

「……信じていいのよね?」

「ああ、一花付いてきてくれ」

「!」


 と、そうして風太郎と一花(仮)が向かったのは、リフト。

「い…意外と高いな…」

「確かに、良く見えそうだけど…。
 !」

 目の前のカップルが肩を寄せ合う様子を見て、、

「やっぱ、やめない?」

 そう言いだす一花(仮)。

「あ! あれ五月じゃないか?」

「え」

 と、風太郎が示した人物。
 それに対して、あくまでも、微妙な反応を示す一花(仮)。

「うーん…違うような…」

「だよな。だってあれ、どう見ても男だし」

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 と、そこで、風太郎は一花のフードを取ると。

「見つけた」

 長い髪がこぼれ出す。

「お前は目が悪いから、眼鏡がないと見にくいだろ。
 …悪いな、大事にしちまって。言い出しづらかっただろ」

「……、…いつから…」

「!」

「気づいたのは、ついさっきだが。きっかけはあの時。お前が俺を『上杉君』と呼んだからだ」

 風太郎の意外な言葉に、息をのむ五月。

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「ふー、一花は俺を名前で呼ぶ。いくら俺だってな、そのくらいはお前たちのことを知ってる」

 
 手を握りしめる五月。

「すみま…、…せんでした…。
 私…確かめたくって…」

「バカ、不器用め。つめが甘いんだよ」

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 と、ここで風太郎に限界が。
 身体の力が抜け、五月に寄りかかってしまう。

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「! あの…、上杉君…。それはちょっと…」

 ビックリした五月が、赤面しながら風太郎の様子を伺うと、意識がないよう。

「上杉君…?」


 風太郎の誠実さが五月の疑念を解消!
 しかし、キャンプファイヤー目前に風太郎がまさかの体調不良…!!

 というところで、次回につづく。



 実は、前回からゲレンデに立っていたのは、一花のフリをした五月だった――という衝撃の展開。


 ………………………………。

 ………………………………。

 はい、相変わらず白々しいですね。


 大方の予想通りですか。
 今回触れていた通り、そのための「上杉君」呼びですからね。

 まぁ、風太郎が気を回した分、大事になりかけましたが。

 五月遭難事件は解決と。


 しかし、

「男の人は、もっと、見極めて、選ばないと、いけません」

 五月の発言と。

「五月ちゃんは、まだ追ってるんだね。
 大丈夫、フウタロー君はお父さんとは違うよ」

 一花の発言。

 まずは“父”というのが、素直に中野パパンでいいのかなぁ。
 姉妹は母がいなくなった――と表現していましたが、彼女らの家庭事情もいまいち不明ですからね。

 まぁ、意味深な言い方をしてしまいましたが、この辺はちょっと穿ちすぎという自覚もあるので、スルー。


 単純な話、パパンがワーカーホリック気味で家に寄り付いていないってのは、あると思います。
 まぁ、学校に来るまで送ってもらえる時は父親がいる時だと思われますので、別宅があるってわけでもないのかな?

 意外と、風太郎とパパンが似ている可能性が、あったりなかったりと思ったり。


 あの五つ子が勉強嫌いなのも、その当てつけ――って言うと、ちょっと言葉が強すぎるかもしれませんが、意外と反抗的な意味合いもあるんじゃなかろうかと思えてきます。

 あっさりとって訳ではありませんが、五月のことを見抜いた風太郎に驚いていた五月。
 ……パパンが五つ子の見分けがつかない。

 ――いや、未だにそうだとは流石に考えにくいので、長らく見分けが付かなかった的なことがあったのでは?

 まぁ、これも穿った見方だとは思いますけど。



 そして暴走して、両手に花もOK状態の三玖。

 何だか、間違った方向にアクセル全開感がすごいですが……。


 ですが。


 今の風太郎の状態を鑑みると。

 この林間学校のラストは、五つ子皆で風太郎の手を握って、看病エンドかなぁと。

 “母親のおまじない”ですので、十分あり得る展開かと。

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 今回の最初のカットも、一花の手を握る五月でしたし。


 問題は二乃ですか。

 どっちにしろ、風太郎があの状態であることを考えれば、金太郎になることは不可能。

 そして同時に正体バレも時間の問題かなぁと。
 そうなると、問題はバレ方ですよね。

 理想は風太郎から正直に言う、次点で二乃が自力で気づく。
 最悪なのは、他の姉妹に教えられる、気づかされる。

 かなぁとは思います。


 さて、どう転ぶのか。


 

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[ 2018/03/20 15:58 ] 五等分の花嫁 | TB(0) | CM(0)

五等分の花嫁 第026話 「結びの伝説 2日目②」 感想

 ※二乃は“写真の子”を“風太郎の親戚”と思ってます。
 そんな中、現れた金髪風太郎を写真の子だと誤解し…!!

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 というわけで、五月とはぐれた二乃の前にあらわれた風太郎。

「やっぱり…あの写真の顔だ」

「なんおことだ? とにかくこっちに来るんだ」

「え? そんな強引な…」

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 座り込んだ二乃の腕を取り、強引に立たせる風太郎。
 その際に、二乃のスカートが枝に引っ掛かり捲れてしまうアクシデントが。

「あっ、悪い…」

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 怒られると、身構える風太郎だが、二乃は恥ずかしそうに目を伏せるだけで、何も言ってこない。

「本当にすまない…(なんだ? 今日はしおらしいな)」

「ねぇ、君の名前教えて!」

「え?」

「g、ごめんめ。前にキミの写真を見たことがあって、かっこいいなーと思ってたんだ」

「写真…」

「ここのコテージ、他の学校の生徒も林間学校に来てるのは知ってたけど、まさか、あいつの親戚に会うなんておもわなかったわ」

 その言葉に風太郎は、自分がカツラをしていることを思い出し、二乃の勘違いに気づく。

「なんとなく雰囲気は似てるわね」

「つまり…整理すると…。『あの頃の俺」を俺と思ってない二乃が、俺を『あの頃の俺』だと思ってる…!! う~ん、分かりづらい!
 正体を明かすべきか…。しかし、弱みを握られそうで、できれば避けたいところ。ボロが出る前に戻ろう」

 早々に立ち去ろうとする風太郎だが、二乃が呼び止める。

「待って。姉妹と逸れちゃったの。一緒に探してくれないかな…」


 そう言われると、立ち去るわけにはいかない風太郎。
 金太郎と名乗り、二乃と一緒に五月を探すことに。

 しかし、いつバレるとも知れず、気が気ではない。

(早く出てきてくれ、五月。でないと…)

 風太郎と目が合うと、気恥ずかしそうに視線を逸らす二乃。


 ――めっちゃタイプかも!

 風太郎の少年時代の写真を見て、そんなことを言った二乃。

 その好感度を下げるべく、行動を起こす風太郎。

 「あー…タバコ吸いてぇ」

「え?」

「未成年だけど、タバコ吸いて~。法律犯して~」

 これで二乃を幻滅させようとする風太郎だが。

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「ワイルドで素敵」

 と、まさかの逆効果。

(もうだめだ…。早く見つけて帰ろう…)

 風太郎はを天を仰ぐ。

「何してるの?」

「星から方角を割り出してる。北斗七星のあの星間を五倍にした先が北極星。つまり北だ」

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「へー、意外と物知りなんだね。
 頭いい人って憧れちゃうなー」

「嘘つけ!!」

 たまらずツッコム風太郎。

「それも自分の成績をこれ見よがしにひけらかす奴とは違うわー」

「そ…そんな酷い野郎がいるのか…」

「知ってるでしょ? キミの親戚の…、…あれ?」

 と、そこで風太郎の異変に気付いた二乃。

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「キミ…顔見せて」

「えっ、なっ…。まさか…」

「ほら! おでこ傷ついてる!」

「な、なんだ…。こんなかすり傷、ほっとけば治る」

「そんなわけにはいかないわ。うちにもすぐ怪我して帰ってくる子がいてさ」

 と、風太郎の傷に、ハート柄のファンシーな絆創膏を貼る。

「うん、これでよしっ」

 二乃に優しくされることで、調子が狂いっぱなしの風太郎。

 そんな時、二乃が森の中からしてくる声のようなものに気づく。

「え…。そういうのやめろよ…。
 そ、そうだ! 俺には、このお守りがある! どんな魔もはねのけるお守りだ!」

 らいなのお守りに絶対的な信頼を寄せる風太郎だが。

「あああ」

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 実際に声が聞こえると、二乃を置き去りにして、脱兎の如く走り出す風太郎。

「ちょ、ちょっと置いてかないでよ。一人は怖いわ!」

「は? 俺は怖がってないけど?」

(なーんだ…。男らしくないなぁ…。ちょっと幻滅)

 そんな時、二乃が木の間隔が広く、通りやすそうな道を見つける。
 が、そちらは。

「ほら、森もすぐ抜ける!」

「おいバカ、そっちは…!!」

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 二乃が向かった先は崖。
 そこで風太郎が落ちそうだった二乃を引っ張り――。

 逆に風太郎が投げ出される形に。

 慌てて手を伸ばすが届かず。
 しかし、ギリギリのところで、らいはのお守りに手が届く。

 そしてそのまま、風太郎を必死に引っ張り上げた二乃。

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 結果風太郎が二乃を押し倒してしまったような図の再現。

「助かった」

「こちらこそ…ありがと…」

 そう知って、目を伏せる二乃。

「しかし、見つからないな。もう帰ったんじゃないか?」

「……」

 反応のない二乃。

「どうし…」

「…ごめん。ちょっと動けないかも」

 そう言って、手を差し出す。

「怖いから…手、握って…」

「は?」

「ほ、ほら、こんな所じゃ、また怖い目に遭うかも!」

「…はぁ」

「って初対面の男の子に何、言ってんだろ! 今のなし!」

 そう声を大にする二乃だが、その手は震えている。

「わかった」

 そう言って風太郎も手を伸ばし。

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 二乃の手のひらに、お守りを。

「え?」

「それは徳の高ーいお守りだ。持ってるだけで、両行安全、身体健康、厄除け開運安産間違いなし! 願いだって叶うと、もっぱらの噂だ。特別だぞ」

 一瞬呆気にとられた二乃だったが、それでも二乃はそのお守りを大切に握りしめる。

「キンタロー君、キミは明日もここにいるのかな?」

「え? ああ…。私たちの学校、明日キャンプファイヤーがあるんだ。
 その時やるフォークダンスに伝説があって、フィナーレの瞬間に手をつないでいたペアは結ばれるらしいの」

「へ、へー。初めて知った」

「結構、大雑把な伝説だから手をつないでるだけで叶うって話もあったりで、人目を気にする生徒たちは、脇でこっそりやってみるみたい」

「それでいいのか…」

「ほんと大げさで…子供じみてるわ」

 そんなことを言う二乃だが。

「キンタロー君」

 立ち上がった二乃。
 スカートの裾を持ち上げるカーテシー。

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「私と踊ってくれませんか?
 待ってるから」


「……っ。えっと…」

 突然の申し込みに反応できなかった風太郎。
 と、そこで茂みから物音がし、そして「あぁああぁ」という先ほどの声が聞こえてくる。

 そして音は段々と近づいてきて。

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「わあぁあぁ。二乃ぉ…、どこ行ったんですかぁ~」

 と、泣きじゃくる五月の姿が。

「五月!」

「ふぇぇ…」

「あんた紛らわしいのよ!」

「よかった~。心細かったです~」

 二乃に出会えたことで、すぐに駆け寄ってくる五月。

「もう帰るわよ」

「二乃はよく一人で平気でしたね」

「違うわ、私は…」

 と、二乃が風太郎の方を見やると、既にその姿はなく。

「あれ…」

「どうしました?」

 いきなり消えてしまった事に疑問は残るものの、その手にはお守りが。

「待ってるから…」

 そんな呟きを漏らす。

 そして慌てて木の陰に隠れた風太郎だが、まさかのダブルブッキングにどうしようと。


 一花との約束。二乃からの誘い。
 “ダンス”迫る――!!

 
 というわけで、二乃が風(金)太郎に出会ったため、色々と状況がカオスに。

 風太郎に優しい二乃が意外過ぎて……。

 まぁ、風太郎に対して特別風当たりが強いってのもありますか。
 こっちもだいぶ猫被っていますけど。

 絆創膏を常備していたりと、本当に女子力が高いんですよね。
 まぁ、これは作中で触れていましたが、四葉の影響でしょうね。
 
 そして、ダンスのダブルブッキング。
 これ二乃は風太郎だと気づいていませんが、他の姉妹なら風太郎だと気づいてしまうので、素直に二乃と踊るってのも難しいんですよね、普通に。

 おまけに一花との約束もありますし。

 しかし、今回二乃が言っていたフィナーレの瞬間に手をつないでいたペアが結ばれる。
 四葉の言っていたものよりも、条件が緩くなっていますね。

 まぁ、その四葉も、伝説の補足をしようとしていましたので、もう少し踏み込んだ何かがあるのかもしれませんけど。

 まぁ、これ手をつないでいたでいいなら、何かアクシデントが起こって、風太郎と五つ子全員が、手を繋いだ――というよりも、手に触れあった状態になる可能性があるんじゃ……とか思ったり。


 あとは五月。


 しかし、らいはのお守りは、効果絶大ですね。

 これが無ければ、ガチで怪我では済まなかったでしょうし。


 これ、二乃に渡しちゃって、風太郎、どうする積りなのか。


 

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[ 2018/03/19 20:47 ] 五等分の花嫁 | TB(0) | CM(0)

五等分の花嫁 第027話 「結びの伝説 2日目③」 感想

 三玖の中に芽生えた“好き”というモヤモヤ。
 “平等”と“独占”の間で揺れる心――。

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「一花はフータローのこと、どう思ってるの?」

 肝試しの最中、一花に投げかけられた三玖からの問い。

「えっ、うーん…。あれも一つの思春期、かな。
 ほら、正直、かなーり偏ってるじゃん。あのまま大人になったらと思うとお姉さん心配だよ」

「そうじゃなくて、一花はフータローを…」

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「三玖、やっぱり最終日のダンス変わろっか? 心配なんでしょ?」

 三玖の不安げな表情から、そう提案する一花。
 だが。


「……。平等…。一花が相手になってあげて…」

「後悔しないようにしなよ。今がいつまでも続くとは限らないんだから」

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 そんな会話があったとはつゆ知らず、満面の笑みの二乃。

「あ~、林間学校がいつまでも続けばいいのに~」

「ご機嫌だな、いいことでもあったか?」

 そんなご機嫌な二乃に話しかける風太郎。

「教えなーい。明日驚かせてあげるわ」

「気になるなー、教えてくれよー」

 話しかける風太郎を無視して進む二乃。

(めんどうなことになった。変装した俺が二乃と踊ることになったまではいいが、既に一花との約束がある。両方は無理だ)


 ということで、

「二乃、さっきの男は俺が…」

 金太郎が自分だと、早々にバラそうとする風太郎だが、途中、二乃を見失ってしまう。

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 そして二乃だと思い手を取った相手は、三玖。

 一花も一緒にいたのだが、仕事があると、すぐに立ち去ってしまう。

「なんだ、あいつ…。まぁ、お前が残ってくれてよかった」

「え…?」

 意味深な風太郎の言葉に期待する三玖だが。

「二乃知らない?」

 その上で、言われたことが、二乃の行方だったため、

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「知らない」

 とむくれ、そのまま立ち去ってしまう。

 一花に続いて、三玖まで即座に立ち去ってしまい、

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「もしかして俺って、思ったより好感度低い?」

 風太郎もそんな呟きが漏れる。

「今更気づいたんですか。忠告します。今より下げたくなければ、これ以上不審な真似はしないことです」

 柱の陰に隠れて一部始終を目撃していた五月が、そんな言葉を残し、これまた立ち去ってしまう。

(……これはマズい。早急に手を打つ必要がありそうだ」

 そう考えた風太郎は四葉の元へ。

 というわけで、昨日の雪から一時的に倉庫へ避難させていたキャンプファイヤー用の木材を運び出す手伝いをすることに。

「上杉さんが手伝ってくれて助かります」

「よし! 俺に任せろ!」

 風太郎が木材を持ち上げようとするも、持ち上がらない。
 結局四葉と一緒に持っていくことに。

「上杉さん、本当に男の子ですか?」

「……」

「で、でも人では多いに越したことはないですからね!」

「そ、そうか。肝試しの時のお礼だと思ってくれ」


「そーですよ。上杉さんが戻るの遅いから、あの後一人で脅かし役やってたんですからね」

 余計なことを言ったばっかりに、四葉も風太郎が途中でいなくなったままだったことを責める発言を。

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(どうやら俺は知らぬ間に顰蹙を買ってしまっていたようだ。早急に信頼回復しなければ、家庭教師にも影響が出かねない)

「次、いきます! 運動にもなって一石二鳥ですね!」

 次の木材を運ぶべく走り出す四葉。

「ああ…。い…いい汗かける…ぜ…」

 この時点で息も絶え絶えな風太郎。

 そんな中、四葉は途中、先生に捕まり、用事を頼まれる。
 そのことに気づかず四葉を追い抜いた風太郎。

「はぁ…。せーのっ」

「わっ、重っ」

 風太郎と一緒に木材を持ち上げたのは、一花。

「おや、よく見たらフータロー君じゃん。この係じゃなかったよね?」

「四葉は…」

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(いや…待てよ? 四葉のみならず一花までいるなんて、これは好感度を上げるチャンスだ。
 もってくれ俺の体! コミュニケーション能力MAXだッ!!)


「四葉を手伝ってたんだ、さあ、運ぼうぜ!」

 妙なテンションで話しかけてくる風太郎に、引き気味の一花。

「えーっと…」

「肝試しは楽しんでもらえたかな?」

「えっ、うん。ドキドキしたよ」

「それは上々。実行委員として嬉しい限りです」

「フータロー君が実行委員をしっかりこなせるかは別の意味でドキドキしたけどね」

「ははは。これは一本取られましたな!」

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「いや、やっぱ待って。何、その喋り方、変」

 流石に一花のダメ出しが入る。

「ええっ!? 普段、俺どんなふうに喋ってたっけ…」

「フタロー君、勉強以外じゃ積極的に交流しないもんね。何を気にしてるのか、教えてごらん?」


 そして風太郎は、現状悩んでいることを一花に相談することに。

「なるほど。つまり、みんなに嫌われたくないってことね」

「そ…そういうわけでは…」

「ムフフ。あのフータロー君がねぇ~」

「だから違うって!」

「じゃあ、お姉さんが練習相手になったげる」

 ということで、三玖ほど上手くはないというが、姉妹の真似を。

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「キミ! しっかり持つ気ある? 私が重いじゃない!」

「何、ボーっとしてるんですか。与えられた仕事を責任をもってこなしてください」

 二乃と五月の真似。

「ほら、返事して」

「お…おう…」

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「五月に見とれて集中できなかったぜ」

「えー、なんかやだ…。
 もっと自然に言えばいいんだよ。それでもコツはいるけどね。
 二乃には負けないくらい強く、逆に五月ちゃんには優しさを、自分の言葉でね」

 その上で付け加える。

「あ、私にも優しくしてくれてオッケーだよ」

「や…優しく…ね。覚えてはおく」

 
(先に一花と話せてよかった。
 やはり長女だけあって俺や五つ子に対しても分け隔てなく見る冷静な目を持っている)


 そして一花の真似は三玖に――。
 となるが、一花が途中でやめてしまう。

 そして残す木材はあと一本。

「これで明日キャンプファイヤーできるね」

「…明日か…」

「三玖から話、聞いてるよな?」

「…うん。なんか踊るみたいだね、私たち」

「なんでこんなことになったんだか…」

「どうする? 練習でもしとく?」

 しかし、踊れるのは一花か二乃のどちから。

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「やめるか。
 言った通り、その場の成り行きで決まった約束だ。伝説だなんだってのも、乗り切れないしな。
 前田には疑われるだろうが、俺がいなければ誤魔化せるだろう。
 それに俺と踊ってるところなんて、他の奴に見られたら…お前も…」

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 そうして一花の方を見ると、涙を流す一花が。

「え…一花?」

「あれ…。なんでだろ…。違うの。ごめん…、一旦置いていいかな」

 予想外の一花の反応に、激しく動揺する風太郎。


 そんな中、他の係の生徒が、倉庫に。

「よーし、全部運んだわね」

 と、入り口から倉庫の中を確認。
 しかも二人で、そのうちの一人は四葉。

 一花が泣いていたため、二人そろって思わず、物陰に隠れてしまうが。

「はは…、前にもこんなことあったね。
 っていうか隠れる必要ある?」

(よくわからんが…。優しく…、優しく…)

 風太郎は来ていた上着を一花に頭から被せる。

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「誰も見てないから」

 その言葉で、はっとする一花。
 と、ここで風太郎はまた変な感じでやってしまったと後悔するが。

 そのタイミングで、倉庫の扉が閉められ、しかも鍵もかけられる事態に。

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「あはははは」

 もうお互いに笑い合うしかなく。

「一本取られたね…」

 一方、ロッジでは、一花の姿が見えないということで、五月と一花が動き出す。


 三玖の恋を応援する“長女”?
 無意識に風太郎に惹かれる“女の子”?
 そんな中、一花は風太郎と倉庫で糸版、二人きり――。



 一回、二乃の話を挟んで、いよいよ三玖の問いに答える一花ですが。
 ここで、分かっていて惚けるのが、一花の優しさなのか、臆病さなのか何とも言えないところだとは思いますが……。

 長女として、俯瞰的に見てはいるものの、何だかんだ風太郎への想いが要所要所であふれ出てしまっていますからね。

 三玖の真似ができなかったり、キャンプファイヤーを断られて涙が出てしまったりと。


 なかなかに葛藤が大変そうです。


 そしてコミュニケーション能力を限界まで発揮した風太郎。
 うん、これは、これで面白いとは思います。


 しかし、一花は頭なでなでの件といい、今回の優しくして発言といい、自爆――という言い方は適切ではないのでしょうが、していますよね。

 面白半分とは言いませんが、軽く言ったことを、風太郎が真面目に実行してしまうから、こう噛み合ってしまうんでしょうね。


 しかし、あっさり二乃に金太郎の正体をばらそうとする風太郎は色々と流石かと。
 まぁ、下手に嘘をつくと、熱い目に遭うって知っていますからね。

 それでも、それでも――って感じじゃないですか。

 流石にタイミングが合いませんけど。



 

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[ 2018/03/17 19:42 ] 五等分の花嫁 | TB(0) | CM(0)

五等分の花嫁 第028話 「結びの伝説 二日目④」 感想

 倉庫に閉じ込められた一花と風太郎。
 二人きりの夜が始まる――!!


 ドアを壊して、倉庫から出ようとする風太郎。
 しかし、それを一花が止める。

 というのも、ドアに防犯センサーが取り付けられており、ドアを壊したら、警備員がやってきてしまう。

 見つけてもらえるなら願ったり叶ったりだと、実行しようとする風太郎。

 一花は、そんなことになったら、林間学校が台無しになってしまうと制止。
 それ以上に、こんなことを三玖に知られてしまうわけにいかないという思いが強い。

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 というわけで、まずはセンサーの解除をできるか確認するべく、風太郎は一花を肩車することに。

 三玖のことを思うと、戸惑う一花。

(平常心。ここのセンサーも反応させちゃダメだから)

 と、自分の想いを反応させず、平常心を心掛ける。

「お…重いとか言わないでよー?」

 そう言いながら、風太郎の肩に乗る一花。

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 一花の太ももに挟まれた風太郎。

「この感触…。なぜだか懐かしい…」

 思わぬことを言われ、焦る一花。

「コラ! 太もも堪能するのも禁止!」

「あと重くて持ち上がらない」

「あー!! やっぱ言った!」

 何だかんだ肩車はできず、風太郎が膝をつき、一花が背中に乗ることでセンサーを確認したが、鍵が必要とわかっただけ。

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 そして風太郎は倉庫にあった木材を使って、火起こし器を作成。
 一人黙々と作業する。

「あのー先生…、それは何をしてるんですか?」

「見ての通り火を熾す。風邪でも引いたら最終日がパーだ」

「フータロー君は頭が良いけど、お馬鹿だよね。
 それより暇だし楽しいお話を――」

「集中してるから後にしてくれ」

 と、一花の振ってきた話題をピシャリ。
 あんまりな風太郎の反応に。

「この前五月ちゃんが面白くてさー」

 シャコシャコ。

「そのコロッケ見て、なんていったと思うー?」

 シャコシャコ。


 火を熾す作業に夢中の風太郎。

「全部無視…。お姉さん、また泣いちゃいそうだよ」

 思わず首を垂れる一花。

(…なんで泣いたか聞かないでくれるんだ。興味ないだけかな?
 ほんと、なんで泣いちゃったかなー)

 涙を浮かべる一花だが、一花の方を見ようともしない風太郎は、そんな様子にも気づかない。

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「私、学校辞めるかも」

「えっ」

 ぽつりと漏らした言葉。
 これには、さすがの風太郎も反応せずにはいられなかった。

「あは、やっと興味持ってくれた」

「それより辞めるって…」

「ま、休学って形だけど」

「ほら、お陰様で映画の撮影してるんだけど、新しい仕事の話も少しずつ貰えるようになってきたの。
 もう、何度か学校は休んで仕事に行ってるんだ。
 他の生徒役の子たちも留年覚悟で休んでたり、融通の利く学校に転校したりしてるみたい。
 私は知っての通り、学業は絶望的だからさ。高校に未練はないかなーって」

 その言葉に、いよいよ風太郎の手も止まる。

(それに私がいなければ三玖も…)

 黙り込んでしまった風太郎に、一花は慌てて続ける。

「あ、とか思ったり…。思わなかったり…」

「いいな。やりたいことが見つかって」

「あれっ?」

 予想外の風太郎の言葉。

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「待てよ? お前がいなくなったら給料はどうなる? まさか2割減!?」

「……」

 と思いきや、真っ先に心配するのが給料の件ということで、一花もげんなり。

 しかし、予想外の反応には違いない。
 むしろ人間失格と怒鳴り散らすくらい覚悟していた一花。

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「なんか意外だね。これくらいおこられると思ってたよ」

「俺のことをそんな目で見てたのか」

 ――フータロー君はなんのために勉強してるの?

 以前に問われた一花の言葉がリフレインする。

「選択肢のあるお前が羨ましいよ」

「?」

「ま、9割9分失敗するだろうがな」

「もー、また言う!」

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「それもまた糧になるさ。上手くいけば儲けもの。何事も…挑戦だ」

 風太郎がずっと続けていた火起こし器から煙が。

「木屑!」

「えっ、どこ!?」

「吹け、消える」

「フーッ、フーッ」

 と、見事に火を熾すことに成功した風太郎。



「いいよ」

 焚火で暖を取っているなか、一花がそう漏らす。

「…? え?」

「キャンプファイヤーのダンス、私との約束は無かったってことで」

「……おう……」

「その変わり、今踊ろう」

 一花は立ち上がり、手を伸ばす。

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「今夜は二人だけのキャンプファイヤーだよ」

 一花の提案に嘆息しながらも、風太郎は立ち上がる。

「まぁ、誰も見てないしな」

「やった。あははやっぱ恥ずかしかったんだ。可愛いとこあるじゃん」

「あ、当たり前だろ」

(センサーに異常なし)

 風太郎をダンスに誘っても、一花の心音が高鳴る様子はない。

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(これなら大丈――)

「ただでさえ伝説なんてものが流布されてんだ。その気が無くても、そう見られちまう」

 風太郎の言葉が、一花をかき乱す。

「……その伝説って何…?」

「四葉から聞いたくだらない話だ。キャンプファイヤーで踊った二人は…、生涯結ばれるって」

 ここで伝説のことを初めて聞いた一花は動揺。

「そ…それ、三玖は知ってるの?」

「ああ、その場にいたな」

 風太郎の言葉にショックを受け、よろめく一花。

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「そ…そんなつもりじゃ…。三玖にとって…キャンプファイヤーは…」

 更に後ずさった一花の足に、立てかけてあった丸太が当たってしまい、それが倒れてきてしまう。

 瞬間、風太郎が素早く反応。

 一花を抱き寄せて、一花のピンチを救う。

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「はぁ~~~、セーフ…。お前さぁ、意外とドジだな」

 倒れてきた丸太が、ドアに当たり、亀裂が。
 それによりセンサーが反応。

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 それ以上に、一花の心のセンサーが大反応。

「は、放してっ」

「おまっ、暴れんな!」

 と、一花が暴れたため、二人そろって倒れてしまう。

 と、そこで風太郎が、要約鳴り響くセンサー音に反応。

『衝撃を感知しました。30秒以内にアンロックしてください。解除されない場合、直ちに警備員がかけつけます』

 そんなアナウンスが流れる。

「まずい! 誰か来る前に逃げるぞ」

「う、うん」

 と、今度は煙を感知したスプリンクラーが反応。
 水浸しに。

「ひとまずセンサーを何とかしよう!」

「なんとかって…。だから鍵がないと…」


 焦る二人だが、

「鍵ならここにありますよ」

 そんな言葉と共にドアが開く。

「あっ…!!」

「た…助かっ…」

 風太郎が、ドアを開けた主を確認すると、そこにいたのは。

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「一花、二人してこんなところで、何してたんですか?」

 厳しい表情の五月と三玖が。



 鳴り響く恋の警報。
 風太郎への想いを自覚した一花。
 キャンプファイヤーまであと1日。

 というところで次回に続く。



 もう、なんというか、一花が可愛かったです。

 長女として、どうしても三玖に遠慮して、一歩引いてモノを考えていましたが、今回で完全に風太郎への想いを自覚してしまいましたからね。

 もう、どうしようもない。

 閉じ込められている中、一花にあまりに無関心な風太郎に、思わず学校を辞めるかもしれないというカードまで切ってしう様子もいいかなぁと。

 こう、風太郎の気を引こうとしている感じがね。


 しかし、風太郎のブレなさは半端ない。

 一花に肩車をしようとして、平気で重いとか言っちゃうとことか。
 花火大会の時もこれで三玖の機嫌を損ねたのに、まったく成長が見られないという。

 一花がいなくなることよりも、給料を心配したりと。

 もう、本当にダメ人間だなぁって思うんですけど……。

 ですけど、一花を丸太から救う様とか。
 火を熾している時も、ネガティブな発言を繰り返していますが、ちょこちょこ励ますような言葉も混じっていますからね。

 要所要所で本当にカッコイイ。



 あぁ、あと気になったのは、一花の太ももの感触。
 懐かしむのは、寝ていたとは言え、膝枕をしてもらった時の感触故なんですかね。



 しかし、風太郎と一緒に閉じ込められたと、三玖にだけは知られたくないと思っていた一花ですが。

 よりにもよって、その当人にガッツリ見られちゃったと。

 その上、自分の想いも自覚してしまって……。

 なに、これ、修羅場?



 

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[ 2018/03/15 22:40 ] 五等分の花嫁 | TB(0) | CM(0)

五等分の花嫁 第029話 「結びの伝説 3日目」 感想

 林間学校最終日、天気は快晴。
 しかし、昨晩、倉庫に二人でいた風太郎と一花を目撃してしまった三玖の心は未だ晴れず――。

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(私たちは平等…。だとしたら、私はどうしたら…)



 そして当の風太郎。
 一花との一件は先生にも説明することになり、大目玉。
 そして疲労から、そのまま倒れるように寝てしまった。

 一緒に説明を聞いてた五月と三玖も半信半疑といった様子だったため、もう一度話をする機会を作りたいと思う風太郎だが。

「だるいし、寝よう」

 二度寝を敢行。

 と、それを阻止するべく現れた四葉。

「自由参加だからって逃しませんよ! スキー行きましょう、スキー!!」


 そのまま風太郎をスキーに連行。

 滑り倒すべくハイテンションの四葉と、寒くて眠くて滑れない風太郎はローテンション。

「寝るなんてもったいない! どうしても無理なら私が手を引いて滑ってあげます」

 スキーで、スケートのようなその図は、さすがにそれは恥ずかしいため、風太郎も普通に練習することに。

 そして風太郎は他の姉妹を探すも、辺りにはいない。

 というのも、一花は体調を崩してベッドの上。
 五月はその看病。

 そして二乃はもう滑っていて、四葉スキー教室の生徒は風太郎と。

 ゴーグルまで完全防備の三玖。

「み、三玖か…。顔だけだと、本当にわからないな」

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 思わず顔を覗き込もうとする風太郎に対して、思わず三玖は体を引いてしまい、盛大に転んでしまう。

「平気か?」

 手を差し出す風太郎。
 しかし対応を決めかねている三玖は、その手をする。
 自力で起き上がる。


 そして練習中の風太郎だが、その滑りはぎこちない。

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 そんな風太郎に声をかけてきたのは一花?

「体調はよくなったのか?」

「ゴホ、ゴホッ。まだ万全じゃないけど、心配しないで。あと五月ちゃんは顔を合わせづらいから、一人で滑ってるってさ」

「そうか…」

「一花ー!! この二人、全然言ったこと覚えてくれない!」

「それは俺がいつもお前に思ってることだよ」

 生徒二人に不満を持つ四葉。
 そして思わず風太郎もその発言にツッコミ。


「じゃあ楽しく覚えようよ」

 と、一つ提案をする一花(?)。

「おいかけっこ。上手な四葉が鬼ね!」

 と、そのまま滑り出してしまう。


 ようやく進めるようになった程度の風太郎には無茶ぶりもいいところ。
 しかし、考えようによっては、これは昨日しっかり話せなかった三玖に弁明するチャンスでもある。

「三玖一緒に…」

 一緒に逃げようと誘おうとした三玖も、一人滑り出してしまっている。

「あ、あいつ。いつの間にあんな上達したんだ」

 追いかける風太郎だが、三玖のペースに追いつけない。


 そんな風太郎に並走してきたのは一花(?)。

「確認したいんだけど…。昨日のこと、誰にも言ってない?」

 それを『一花が学校をやめるかもしれない』という話だと感じ取った風太郎。

「言えないだろ、あんなこと…」

「……。それって…」

 核心的な話を聞き出そうとする一花(?)。
 しかし。

「これ、どうやって止まんの?」

 慣れていない風太郎は、滑りを制御できず。

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「えええっ、上杉君!?」

 一花(?)の悲鳴を背に、そのままそのまま直滑降。

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 そして何とか雪の塊に激突して、止まることのできた風太郎。

(四葉…。教える時は、しっかり教えてくれ…)

 点を見上げたまま、そんな独白をする風太郎。

「あのー、大丈夫? というか生きてる?」

 動かない風太郎を心配して、そんな声をかけてくれる人物が。

「お構いなく!」

 ド派手なコケ方をしたため、注目を集めてしまっているため、そそくさとその場を立ち去る風太郎。

 と、その手から、二乃からもらった絆創膏が落ちてしまい――。

「この絆創膏…」

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「キンタロー君?」

 先ほど声をかけてきたのは二乃。
 しかも、絆創膏を落としたことで、自分が金太郎だとバレる始末。

 注目を避けるため、フードを被ったからこそ、風太郎だとはバレていないものの、このままではピンチ。

「え? 違いますよ、なんですか、その変な名前」

 と、誤魔化すことに。

「嘘! だって、これキミにしかあげてないもん。って、なんで逃げるの?」

 バレるとまずい風太郎はとりあえず逃げることに。

(まずい! どうする…。ここで打ち明けるか、だましていたと。なんとか穏便に済ませる方法は…)


 そして、そんな逃げる風太郎の先には、なんと四葉が。

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 四葉に捕まれば、そのまま二乃にもバレる。
 誤魔化すには人気がなさすぎる。

 前門の二乃に、後門の四葉。
 逃げ場を失った風太郎。

 もう、いっぱいいっぱい。

「キンタロー君」

「上杉さん」

 二人に見つかる――タイミングだったが、その場に風太郎の姿はない。

「あれ…。四葉じゃない」

「二乃見っけ」

「そっちに金髪の男の子行ってない?」

「二乃こそ、上杉さんを見なかった?」

「おかしいわね…」

 そんな二人の会話を聞く風太郎。
 風太郎が逃げ込んだ先、それはボードとスキーが立てかけてある雪の塊の中。

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 それがかまくらになっていた。
 しかも、その中に先客の三玖が。


「そうか、中は結構温かいな」

 身じろぎする風太郎。

「フ、フータロー。狭いから…、あんんまり動いちゃだめ…」

 とても広いとは言い難いかまくらなため、身体が接触してしまう。

「…悪い。じゃあ俺は出るから」

 出て行こうとする風太郎の裾を掴む三玖。

「い、行かないで。出るのも…だめ…。もう…よくわかんない…」

「三玖?」

「ほ、ほら。まだ四葉がいるかも」

「確かに…」

「また追いかけられるのはごめんだな。もうしばらく邪魔させてくれ」

「! それがいいよ」

「そもそもあの無尽蔵のスタミナはなんだ。お前たちと同じ五つ子とは思えん」

「私も、ここがなかったら捕まってた」

「途中からスキー関係なくなったな」

(私…なんで、こんなこと…)

「どうやって逃げ切ろうか」

「……それなら…。そうだ、四葉にはハンデ貰おうよ」

「ハンデ?」

「何か…荷物を持ってもらって。足の速さを平等に」

「ま、その方が盛り上がるな」

「うん、じゃあ…」

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「だが、俺は、あまり好きじゃないな」

 三玖の提案に乗り気かと思われた風太郎の思わぬ言葉。

「え…」

「お前達5人は恐らく元は同じ身体能力だったろ、五つ子だし」

「だったらあの運動能力は四葉が後天的に身に着けたものだ」

「そうだけど…」

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「遊びで何言ってんだって話だけどさ、その努力を否定したくない」

 風太郎の言葉に、これまで風太郎と一花に対する何とも言えない感情がプレイバックし。

「全員平等もいいが、そこに至るまでを否定しちゃいけない。
 平等じゃなく、公平にいこうぜ」

 この言葉を聞いた瞬間、思わず立ち上がってしまう三玖。
 が、かまくらの中ということで、頭をぶつけてしまう。


 痛みに蹲る三玖だが。

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「公平にいこうぜ」

 この言葉を、噛みしめる様に口にする。


「って本格的に何言ってんだ。暑くて変なこと言っちまった。外の空気吸ってくる」


 かまくらから出ていく風太郎。

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 そして一人になった三玖は一花に電話。

「何? どうしたの?」

「一花、あのね。話したいことがある」


 みんな一緒の“平等”から、それぞれの努力に応じた“公平”へ。
 吹っ切れた三玖の想いは――。

 というところで次回に続く。



 前回、三玖と五月に見られちゃったという所からの、林間学校3日目。

 うん、まぁ、センサー反応させちゃったりと、そりゃ、教師に説明もしなきゃいけなくなりますよね。
 むしろ、それだけで無罪放免されているのは、軽いまであるかも。

 ですが、教師はともかくとして、三玖と五月は納得してないってのが、ありありと分かります。


 三玖は、風太郎に対して素っ気ないですし。
 というか、それ以上に、どう接すればいいのか、戸惑うって感じですね。

 平等と自身に言い聞かせて、嫉妬もしきれなかった。

 それが、今回の平等ではなく、公平という言葉でどう変わるのか。


 そしてちゃっかり一花に成りすましていると思われる五月。

 まぁ、風太郎への咄嗟の呼び方が『上杉君』、ワザとらしい咳。
 その上で確認するとピアスもしていませんから、おそらくは間違いないかと。

 強いて言うなら、18、19話で姉妹の真似があまり得意そうではなかった印象があるかなぁくらい。
 まぁ、これはアドリブに弱い、人を騙すのに抵抗がある程度のものかなぁと。

 そのことを鑑みると、今回の一花変装は、五月の意思もあるのでしょうが、一花プロデュースの可能性まであるのでは?
 と思ったりもします。

 まぁ、ちょっと穿ちすぎかもしれませんが。

 五月が一花の看病をしている際に、二人にどんな会話があったのか次第といったところかと。


 そして、二乃との絆創膏というアイテムをこの場面で、さらっと切ってくるとか。
 もっと引っ張るかと思いましたが……。

 二乃はこの林間学校中にもう一度金太郎と出会うことができるのか、どうか。


 しかし、一花が体調不良。
 風太郎もってフラグはずっと立っている気がするのですが、実際のところどうなるのか。


 あっ、あと、五つ子は元は同じ身体能力だった云々のところで書きたいことがあったのですが、忘れていました。
 まぁ、後日追記でいいかと。


 

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[ 2018/03/14 13:40 ] 五等分の花嫁 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

ココノイ

Author:ココノイ
サブPCが逝くまでサブブログとして継続中。
たまに一気に更新することがあったり、なかったり。

気まぐれでコピペと見せかけて……。

最近購入しているコミック誌とか
まぁ、買っているからといって、その雑誌の感想を書いているとも限らないわけですが……。
一応その雑誌に載っている漫画の感想はある程度書きたいなぁと思っていたりするのです。
週刊少年ジャンプ
週刊少年マガジン
週刊少年サンデー
月刊コミック電撃大王
月刊ヤングエース
月刊タイムきらら
月刊ヒーローズ

この辺に連載されているものは時々何かの話のネタにしたり、しなかったり。
適当な一言
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