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次回アップ予定:Scene-447 引地川『新石川橋~秋本橋』(08/17 12:00)
[Vol-06] 今回は城下橋から継続遡上して、天神橋、天神橋水管橋、大庭鷹匠橋までの紹介です。右岸側から流入する小糸川河口に架かる関下橋(完成:1978年(S53)PC桁橋)を渡り、引地川右岸側に入ります。此処から上流方向約500mに亘って西側に大庭遊水地が在ります。引地川には大規模遊水地が2箇所在り、中流域に設けられているのが此処の大庭遊水地です。1994年(H6)の完成で面積は11.5ha、右岸沿いに見える越流堤(長さ約150m)から洪水貯留量284,000㎥が流れ込みます。湿原だけで見るものは無いですね。
越流堤の上は歩けないので、城下橋まで戻り左岸側を遡上します。左岸側には、1997年(H9)に供用開始された引地川親水公園が在ります。公園内には自然と触れ合う事が出来る、湿性植物園や、藤棚、ツツジの丘、桜並木などが在ります。所在:藤沢市大庭字中沢6510。
城下橋の570m上流に架かるのが『#23天神橋』です。下流側欄干の上に蛙が13匹、相撲を取ったり、見物してますよ。
天神橋は左岸の藤沢市稲荷・大庭と右岸の藤沢市大庭とを結び、市道湘南大庭312号線が通ります。
名称:天神橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:5.81km
橋の長さ:34m
有効幅員:7m
完成:1988年(S63)
天神橋の上流隣りに水管橋が在ります、無銘板なので『#24天神橋水管橋』としておきます。相模川の寒川浄水場から藤沢市街へ送られる、湘南東送水管第2号(線)の系統だと思われます。
名称:天神橋水管橋
構造種別:1径間フランジ補剛形式
河口からの距離:5.8km
橋の長さ:約36m
水管径:約φ1200
完成:不明
天神橋から左岸側の親水公園を100m程横切り、大庭神社へ行きます。鳥居後ろに続く108段の参道階段、キツイですね。かつて、天神宮、大庭大明神、大庭天満宮などと呼ばれており、相模国延喜式内社十三社の内の一社と推定されています。1777年(安永6)神祇伯資顯王によって大庭城を拠点としていた大庭三郎景親を、1783年(天明3)に諏訪部定太郎、山崎六郎兵衛包高らの願いにより菅原道眞を合祀したと云われています。祭神:神皇産靈神、大庭三郎景親、菅原道眞、所在:藤沢市稲荷997。鳥居は1951年(S26)の建立です。
大庭神社境内の脇道を250m程上がって行くと、東京ガスの藤沢製圧所の裏手に出ます。更に70m先を左折すると右手に日枝社が在ります。境内の由来碑によると、元は近くの畑に在り大庭東町の鎮守でしたが、戦争中に海軍の藤沢飛行場(現在の荏原製作所の位置)を造る為、境内が買収されて、1968年(S43)現在地に移転したとの事です。祭神:山王権現、所在:藤沢市大庭8270-7。
日枝社前の坂道を150m程下りて行くと、右手に成就院の山門が見えます。高野山真言宗の寺院で、創建は文和年間(1352~1356年)、開基は山名伊豆守、中興は辨應と云われています。先程の大庭神社の別当でした。山号:稲荷山、寺号:宝染寺、本尊:愛染明王像、所在:藤沢市大庭8157。相模国準四国八十八ケ所霊場の第34番札所です。
成就院から西へ100m程下ると、引地川親水公園の湿生植物園に出ます。水辺にカワセミ、サギなどの野鳥が来るそうですが、居ないね~。蜻蛉しか見えないね、藤棚も在るけど終わっているし、載せる画が撮れません。送電鉄塔、此れでも載せとくか(笑)、藤沢南口線#2鉄塔です。
天神橋から810m上流に架かるのが、今回終着地点の『#25大庭鷹匠橋』ですが、橋の西詰めから南西350m程に市杵島(いちきしま)神社が在るので、其方を先に紹介します。創建は不詳、北の谷の弁天様と呼ばれ、祭神の市杵島姫命は美人三姉妹の誉れ高い宗像三女神の中でも随一の美しさと云われており、金運や財運、諸芸の神様です。所在:藤沢市大庭5429-3。鳥居は1978年(S53)の建立です。
北側に熊野神社が併設されています。此方も創建は不詳ながら、境内に1843年(天保13)の旧鳥居が残っており、古社ですね。一説によると、1254年(建長6)、五代執権北条時頼が聖寿丸と福寿丸兄弟の武運長久を祈って建てられた聖福寺の跡とも云われています。祭神:熊野久須比神。
引地川に戻り『#25大庭鷹匠橋』です。左岸の藤沢市大庭と右岸の同じく藤沢市大庭とを結び、市道湘南大庭303号線が通ります。
名称:大庭鷹匠橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:6.6km
橋の長さ:34m
有効幅員:8m
完成:1994年(H6)
>>>後書き<<<
次回は大庭鷹匠橋から継続遡上して、新石川橋、横浜水道引地川水路橋、石川橋、下河内橋、秋本橋までの紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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