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次回アップ予定:Scene-224 北秋川『無名橋、共励橋、大沢橋』(11/15 12:00)
今回から『ぶらっと遡上探索』第9弾の北秋川編のスタートです。北秋川は、檜原村と奥多摩町の境界に位置する月夜見山の東斜面を源流として、前弾で紹介した秋川(下図の黒線部)の檜原村本宿で合流する一級河川です。北秋川の流路延長は10.4kmと短く、川沿いの寺社も少ないので近在の滝巡りなどを含めて5話短編での紹介になります。因みにgoogle mapにより図った距離は12.3kmで、2km程異なりますが、橋の架橋位置は合流地点からのプロット距離で表示します。
今回は北秋川が秋川と合流する檜原村本宿から遡上して、西川橋、北秋川人道橋、北秋川橋、とうげん橋までの紹介です。先ずは、JR武蔵五日市駅からの西東京バスで本宿役場前のバス停で降ります。バス停の先に秋川編で見落としていた、岩舟地蔵尊が在ります。隣に立つ案内札によると此の地蔵尊は、1561年(永禄4)平山氏重の妹、鶴壽姫が藤橋城(青梅市)城主平山光義に嫁いだ時に、信仰していた念持仏を持参して近くの寺院へ寄進したもので、其の2年後に藤橋城が落城し、鶴壽姫は落城前に檜原へ帰されており、お寺は此の地蔵尊を檜原へ郷送りしたそうです。
橘橋を渡って右折、都道205号水根本宿線に入り50m進むと右手に本宿春日神社の鳥居が見えます。1319年(元応1)に檜原城の鬼門除けとして高畑に創建されましたが、落城後の1687年(貞享4)現在地に遷座したと伝えられています。祭神:天児屋根命、伊奘諾命、伊奘冉命、猿田彦命、所在:西多摩郡檜原村本宿500。境内社の裏に聳える大欅は幹周り6.2m、樹高33mで、檜原村の天然記念物に指定されています。狛犬は1986年(S61)の奉納です。あっ、そうそう、北秋川の合流点は檜原役場裏の崖下なので寄れませんし、又、北秋川沿いには遊歩道が在りません。と云う事は、距離ポストを探さなくて良いのか、ラッキー(笑)。
本宿春日神社から都道205号を360m進むと、右手に北秋川第一橋梁の『#01西川橋』が見えます。北秋川左岸の西多摩郡檜原村本宿と右岸の同じく西多摩郡檜原村本宿に架かる橋で、普段は鍵付きの車止めで両端が封鎖されていて人道専用橋になっています。北秋川は、いきなり渓谷の様相で顔見せしてくれて、ワクワクしちゃいますね。
名称:西川橋
構造種別:1径間PCアーチ
秋川からの距離:0.5km
橋の長さ:約47m
有効幅員:約4m
完成:1996年(H8)
西川橋から都道205号を100m程進むと、檜原とうふ「ちとせ屋」が在ります。豆腐の他に。卯の花ドーナツや豆乳ソフトが美味しくて、休日は列が出来るそうですが生憎と、本日は定休日の火曜でした、残念。店の左脇の道を800m程進むと、日本の滝百選の一つである払沢の滝(ほっさわのたき)が見られるので寄ります。50m進むと左方向に案内矢印が出ています。50m先の払沢橋を渡って直ぐ左側ウッドチップコースに入ります。滝までは此の歩き易い道で、迷う事は無いね。途中にウグイス色の郵便局の建物が在ります。1929年(S4)に檜原村郵便局舎として建てられ1969年(S44)まで使われていた物で、1994年(H6)に移築され、木工房として利用されています。定休日:月曜、所在:西多摩郡檜原村5555。此処から北北東方向に目を向けると、約2km先に天狗滝が見えます、画面中央に糸屑の様に見える奴です。50倍ズームで撮るとこんな感じです。檜原村には、大小含めて50箇所以上も滝が在るので、北秋川沿いに在る滝は寄る予定にしていますので、楽しみです。
中間点付近に忠助淵が在り、眼下に流れが見えます。黒光りする岩肌から流れ落ちる姿、良いね。倒木が邪魔だったのでPhotshopで消しました(笑)。木橋を渡ると沢に降りられる場所も在ります。川縁に三脚を立ててスローシャッターで暫し遊びます。
休息小屋を過ぎると前方に滝が見え、入口から約20分、50m程上った感じで到着です。因みに帰りは10分程でした。セト沢に架かる木橋を渡り、対岸の巧みに積み上げた石段を上がって行くと滝下に行けます。立札によると、払沢の滝は、北秋川支流のセト沢に在る4段から成る滝で、1段目の落差が26m、全段で合計60m。古くは「払子の滝」と呼ばれ、流れる様が僧侶の払子を垂らしたように見えたので、此の名前が付いたと伝えられています。との事。滝壺の前で暫し静観、飛沫が風に舞って少し寒くなってきましたので引き上げます。夏場の暑い時に来たら最高だね。
払沢の滝を後にして都道205号に戻り、40m先に『#02北秋川人道橋』と『#03北秋川橋』が並んで架かっています。此の橋も北秋川左岸の西多摩郡檜原村本宿と右岸の同じく西多摩郡檜原村本宿に架かる橋で、都道205号が通ります。
名称:北秋川人道橋
構造種別:1径間上路アーチ
秋川からの距離:0.6km
橋の長さ:約60m
有効幅員:約2m
完成:1994年(H6)
『#03北秋川橋』は上流側に架かる青い塗装の橋で、人道橋と同じ造りの1径間上路アーチです。
名称:北秋川橋
構造種別:1径間上路アーチ
秋川からの距離:0.6km
橋の長さ:約60m
有効幅員:約8m
完成:1962年(S37)
北秋川橋から都道205号を450m進むと、今回終着地点の『#04とうげん橋』が左手に見えます。北秋川左岸の西多摩郡檜原村三都郷と右岸の同じく西多摩郡檜原村三都郷に架かる橋で、都道205号から対岸の、やすらぎの里への道が通ります。
名称:とうげん橋
構造種別:3径間鋼方杖ラーメン
秋川からの距離:1.2km
橋の長さ:60m
有効幅員:約8m
完成:1995年(H7)
対岸に在る、やすらぎの里は福祉、医療、保健の施設を一箇所に集めて利便性を高めた檜原村の複合施設で、檜原温泉やすらぎの湯も在りますが、村内在住・在勤の方しか入れません(残念!)。
>>>後書き<<<
次回は、とうげん橋から遡上して、無名橋、共励橋、大沢橋までの紹介です。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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