ティグリ、鎌倉の家ではスプレー行為をしなかったんですよね、一度も。
その前の、6年間暮らした飼い主さんの家でも、一度もしなかった。
じゃあ、何故?
この家は、かなりリフォームしています。
(200万円以上かかりました)
リフォーム前はかなり傷んでいました。
初めてこの家を見に来たとき、長く人が住んでいなかったというのに、台所の木戸が開けっ放しになっていて、家の中から猫が飛び出してきたんです。
野良猫たちが住みついていたんですね。
だから、畳は全部表替えし、抜けていた床や天井は直したんですが、
野良猫による壁や階段のマーキング臭は消えなかった……
ティグリは、そのマーキングの上に「ここはおれの家だ」とスプレーをして縄張りを主張したんでしょうね。
わたしたちが転居した後も、その野良猫たちは(たぶん完全な野良ではないと思う。東北の冬は野良には越せないから。この辺りでは地域猫が多いんです。餌をやったり納屋に入れたりしてるみたい)、我が家の壁やガラス戸や室外機や植木鉢や自転車にスプレーをしていきます。
(まぁ、野良猫たちにとっては、自分たちの住み家をよそから来た人間と猫たちに奪われた、ということになるんでしょうな)
おしっこ臭に気づいたらホースで洗い流すことにしていたんですが、珍念さんは仕事で不在だし、わたしは左手を骨折しているし、日に日に寒くなっていくし――、最近は放置していました。
それが、ティグリのストレスになった可能性はあります。
今度晴れたら、ガラス戸と網戸を洗剤で洗ってみます。