柳美里の今日のできごと

ランヤカメヤも追い込みです。
でも、ページ数多過ぎ……今日中に終わる？

１５年前、わたしは妊娠６ヶ月で十二指腸潰瘍と出血性胃炎を患い、喀血がとまらず死にかけていた。

面会謝絶になっていた病室に、突然、祖母が訪ねてきた。
家族には誰にも知らせていなかったのに……

「美里が死にかけている」

と思い、都内の病院を探し歩いたのだという。

その翌年の１０月１９日、祖母は８２歳で亡くなった。
亡くなる前日だった。
入院先の横浜中央病院を訪ねると、もう意識がないはずの祖母が、目を開け、わたしの顔を見て涙を流し、手を伸ばしてわたしの手首を凄い力で握りしめた。

祖母は「美里は３歳までうちで育てたから、うちの子だよ」とよく言っていた。
ベッドから起き上がれない夜は、祖母が訪ねてくるような気がする。

赤ん坊だったころ、当時蒲田で暮らしていた父方の祖母に預けられることが多かった。
祖母は、ばた屋で、家のなかは、よそのひとが棄てた廃品で足の踏み場もなかった。
３歳のときに、祖母が拾ってきた汚い人形を触っていて、破傷風になる。
救急車で横浜市大に運ばれたが、もう助からないと匙を投げられ、虎ノ門病院に移る。
奇跡的に一命をとりとめ、いま、書いたり、走ったりできているわけだが、
祖母が夜泣きするわたしをおぶって連れて行ってくれた屋台のおでん屋……
わたしの離乳食は、はんぺんだった。
わたしは粗大ごみの日に棄てられた古着や古布団に埋まって寝ていた。

記憶には残ってないけど、
おでんは、はんぺんがいちばん好きだし、
からだを拭いたバスタオルやら脱いだ服やらぐしゃぐしゃにして寝ると、気持ちが安らぐ……

珍念さんと二人で、七里ヶ浜の「お魚亭」にお寿司を食べに行ってたランヤ本部長が帰宅。
アイドル桂子からの「完走祝い」巨大マンゴーを届けてくれました。
桂子、どうもありがとう！
完全ダウンでしたが、なんとか自分を起こして仕事します。

塾の宿題は超イヤイヤな感じなのに、これは超ノリノリな感じで集中してます。
小学校の先生と同級生の反応が、気になると言えば気になるけど……

自分の目で見て、自分の耳で聴いて、自分の心で感じたことを、自分の頭で考えて、それを知らない他者に伝え、知らせ、考えてもらうということは、報道の原点であるからして、
他者の反発や違和感に迎合するな、突破せよ！

洗顔と歯磨きと(足があまりにも痛いので)簡単なストレッチを終えて……
おやすみなさい……

とにかく、すごい荷物なのである……

もう、東北新幹線は終わった、ね。

わたしは本日、遠野じんぎすかんマラソンを２時間２３分５７秒でゴールしたんですが、アイドル桂子は、ライブでベース演奏なうな模様です。
以下、城戸朱理さんからのメールです。
★★★★★★★★★★★

今晩は、桂子がジャズクラブ、ダフネでライヴ。元キャロルのギタリスト、内海勝利さんと共演です。今日の衣装は黒のワンピースですが、猫耳付き(笑)。

Ｎスペスタッフと共にスタートラインなう！
あと、５分！