柳美里の今日のできごと

写真は、我が家の庭です。
20cmは積もっていますかね。
寒さのせいで、昨年10月に骨折した左手首と、ずっと不穏な左腰が痛んで、一日おそるおそる生活をしました。

そう、生活、です。

昨日は、息子もわたしも布団から起き上がり、生活することができました

まだ微熱と咳は残っていますが、食欲は戻りました。

さぁ、仕事だ。

アクセルを踏み込まないと、間に合わない。

朝から雪。
ずっと雪の予報。
こりゃ積もるだろうな。

わたしはようやく机に座ることができました。
パジャマにガウンという病人スタイルなので、チャイムが鳴っても、玄関口には出られません。

襖一枚隔てて息子が盛んに咳き込んでいます。
息子は今日も学校を休みました。

ショスタコーヴィチの「レニングラード」を聴いて、やる気を出す。

全身汗だくで目覚める。
今も汗の玉が首を伝ってるし、髪がぐっしょり濡れてる。
これはさすがに着替えた方がいいだろうけど、着替えの下着とパジャマは階下だ。

行くか……

具合が悪いし、寒いからなかなか布団を出る決心できない。

行くか。

いま、御本陣山を歩いている夢を見ていたのに、自分の熱で中断された。
リモコンで切のボタンをうっかり押して、テレビの画像が消えるみたいに、御本陣山の散歩道が消えた。

しかし、熱い――。

体温計は階下に置き忘れた。

何度あるんだろう？

熱いな。

大好きな御本陣山の散歩道を思い浮かべて、熱をやり過ごそう。

御本陣山の池、日陰は氷が張っていましたよ。

明日は、日が落ちてから雪が降る、という予報ですね。

息子は今日も学校を休み(咳が止まらないので、明日も休まざるを得ないと思います)、南相馬市立総合病院に行きました。

わたしは――、寒い屋外に出て、病院の廊下で何時間も待ったら、間違いなく病状が悪化する、と判断し、寝ていることにしました。
昨日は、横になっていても身の置き所がないほど辛かったけれど、今日は喉の痛みと関節痛と発熱のみなので、熱で頭がぼうっとして楽に眠れる時間がありました。頭痛と吐き気が去っただけで、ずいぶん違います。

風邪のせいで仕事が遅れてしまったけれど、悔やんだところで、過ぎた時間は戻りません。

明日から精一杯、仕事をします。

熱が出てしまい、今日は一日、息子とふたりで寝ていました。

発熱、喉の痛み、関節痛、頭痛、吐き気――、風邪ですね。

息子は、うどんやおかゆを食べていますが、わたしは具合が悪過ぎて何も食べられません。風邪薬(ベンザブロック)をのむために、なんとかリンゴを食べたくらいで。

わたしの平熱は35℃台。37℃を超えるとふらふらになるのですが、いま、38.4℃です。

つらい。

今日は起き上がったり服を着替えたりすることができず病院に行けませんでしたが、明日はがんばって病院に行こうと思います。

昨日の出来事です。

朝、息子が体調不良を訴えたので、病院に連れて行ってから遅れて登校させました。

それが、裏目に出た。
息子は部活に出ずに帰宅し、具合が悪い、とそのまま横になり、熱を測ったら、38.6℃もあったんです。

息子は、高熱を出すと、幻覚や幻聴に襲われ引き付けのような発作を起こすことがあるので、要注意です。

寝室は二階で、梯子のように急で狭い階段があるのです。息子が起き上がったら、わたしもすぐに起き上がらないと危ない。身長186㎝、体重100kg超の息子を取り押さえられるかどうか――。

とにかく、今日一日安静にしてもらって、わたしは二階で息子の看病をするしかありません。

しかし、斯く言うわたしも喉が痛く、たぶん息子のウイルスをもらってしまったんでしょうね……

小説の締切が大変なことになっているのに……

う～む……

福島駅西口８時半が、南相馬行きの最終バスです。

これに乗り遅れたら、福島市周辺のホテルに泊まるしかなくなります。

間に合って良かった。

今日は昼前に仙台から東京に向かいました。
福島からの最終バスに間に合う時間まで、山手線の取材をしていました。

取材と言っても、誰かに話を聴いたり、何かを調べたりするのではなく、山手線を回る感覚と、それにどのように記憶を組み込んでいくか――、自分の声に耳を澄ましていました。

しかし、乗らなければならない東北新幹線の時間が迫ってきて、途中から気が散ってしまったように思います。

東京から遠い所に住んでいるので、再度試みるわけにはいきません。

これで、書き出してみます。

時間に焦っていると、何事もうまくいかない。