柳美里の今日のできごと

小学校の卒業式って、別れのセレモニーがあるじゃないですか？
在校生は「贈る言葉」、６年生は「お別れの言葉」。
ワンセンテンスずつ大きな声で言わなきゃいけなくて、前後の文章はまったく記憶に残ってないんですが、わたしが言ったひと言は、春が巡るたびに思い出します。

「沈丁花の花の香り」

床屋さん、手前の長椅子でねこさんと共に寝泊まりしてる雰囲気なんですが、枕、毛布、ねこさんそのままの状態で営業してる模様です。
薄暗い店内でお客さんのヒゲをカミソリで剃ってましたからね……
床屋さんもお客さんも、８０歳はいってるんじゃないかな……

『ドライビングＭｉｓｓデイジー』を思い出した。

ケ…ケンチャナ？

でも、ひと影は、ない、のである。

でも、洗濯物は干してある…ひとは…どこ……

川の中の鷺は、脚つめたくないのか？

営業停止中のランヤ本部長、ヤナギさんのことを思い出す……
先生方を困惑させた「意見書」……
帰宅したら、読んでみよう……
とんでもない子だな……

家と家の隙間に放置された盆栽の梅だって花を咲かす！