投資に楽しさを求める必要はあるのか?

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(著作者:freepik)

インデックス投資は「つまらない」?

最近、SNSなどで「インデックス投資はつまらないから、高配当株や株主優待銘柄に投資する」という意見を目にします。

確かに、インデックス投資は派手さに欠ける部分があります。一度資産配分を決めてしまえば、あとは毎月自動的に定額で積み立てるだけ。日々の株価変動に一喜一憂する必要もありません。積み立て設定を証券会社のサービスに任せれば、ほぼ放置で完結します。その意味で「つまらない」のは事実でしょう。

投資の目的は「資産形成」──手段と目的を混同しない

しかし、考えてみたいのは投資の「目的」です。金融広報中央委員会の調査によると、20代~50代の個人が投資を始める理由の上位は「老後資金の準備」「資産形成のため」であり、「楽しみたいから」という回答は少数派にとどまっています。投資はあくまで資産を増やすための「手段」であり、それ自体が「目的」ではないはずです。

NISA口座でも見える「投資を目的化する弊害」

それにもかかわらず「投資は楽しくなければ」という声が出るのは、投資そのものを「目的」化してしまっているからではないでしょうか。その結果、個別株の短期的な値動きに夢中になって頻繁に売買したり(昔の私です…)、面白そうな話題のテーマ株に飛びついたりするケースが見られます。

金融庁の分析によれば、一般NISA口座の平均保有期間は3年未満にとどまり、短期売買を繰り返す投資家の多くは手数料負担や値下がりでリターンを損ねていると指摘されています。これこそ「投資を目的化する弊害」の一例ではないでしょうか。

退屈な投資こそが長期で成果を生む

私は投資に楽しさを求めません。かつて世界最大のヘッジファンドを率いたジョージ・ソロス氏も「良い投資とは退屈なものだ」と語っています。退屈であることは、むしろ無駄な売買や感情的な判断を避ける強みとも言えるでしょう。

楽しみは投資以外で──趣味や人生の充実に時間を使う

もちろん、人生に楽しみは必要です。ただし、その楽しみを投資だけに求める必要はないのではないでしょうか。キャンプでも釣りでも映画でも旅行でも、楽しいことは他にいくらでもあります。投資は手間をかけず粛々と続け、浮いた時間とエネルギーを趣味や人間関係に注ぐ。その方が、長期的には資産形成と生活の充実を両立できるのではないでしょうか。
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