てぃーだブログ › 沖縄の空から降ル言葉 › 2019年04月

2019年04月25日

ジャンヌ・ダルク



初めてフランスへ行ったのはルーアンにあるジャンヌ・ダルクの教会へ行きたい
という理由からだった。

外観は現代的なシャープな印象だった教会

でも扉を開けると、ステンドグラスを通して伝わる輝かしい光が
美しく辺りを照らし、物静かな空間を暖かさで満たしていた。

去年知り合った人がフランス旅行へ行き、
旅先のフランスから「同じジャンヌ・ダルクの教会へ行った」と言って動画を送ってくれた。
偶然、私が10年前に行った日と同じ日だった。

あの時と変わらない綺麗なステンドグラスとキャンドルの灯りを見たら
当時のことを鮮明に思い出し、またこの教会を見ることができたことに感謝した。

それから3ヶ月後に自分もフランスへ行くことになるとは思ってもみなかったけれど・・・。

写真はノートルダム大聖堂にあったジャンヌ・ダルク像。
やはり彼女の前にはキャンドルが灯されている。

勇敢で潔白だった聖女の前には、いつも小さな炎が優しげに揺れている。






  


Posted by Tree at 12:18Comments(0)フランス

2019年04月16日

ノートルダム大聖堂



ノートルダム大聖堂の火災のニュースに目を疑った早朝。
悪戯な写真にもほどがある、と思ったら事実だったことに驚いて、泣けた。

晴天だったパリの空は、青く、どこまでも澄み渡っていて清々しかった。

メトロから地上に出て、その荘厳で偉大な大聖堂を目にした時、
「これか~」と感動的だったのと同時に
パリの街中に堂々と聳え立つ威厳とその大きさ、美しさに息をのんだ。



天井の高さに圧倒されつつ聖堂の中を進む。
ミサか何かの儀式をしていたので中心部には行けなかったけれど
時間とともに心が洗われていく感覚が強くあった。

バラ窓のステンドグラスから零れる光彩に魅了され、
目立っていた大きな黄金の十字架に思わずシャッターを切ったら、ピエタだった。
正面からピエタを見られなかった(近づけなかった)ので、後ろ姿だけでも写真を撮れて幸運だった。
(いつかミケランジェロのピエタを見たい、というのは自分の中にまだあるのだけれど・・)



今回の火災で私たちが感じたことは何だったのでしょう・・?

ノートルダム大聖堂が人間に教えたいことは何だったのでしょう・・?

これでパリで起こっていた暴動は収まるでしょうか?
暴動が起こる原因についてフランス政府は策を講じるでしょうか?

聖堂内にあったキャンドルに灯された人々の祈りは神様への願いだけれど
今回は、傲慢だけれど神様のために人々が祈らなくてはいけないのではないかな・・と思う。

大聖堂を出て、セーヌ川沿いを歩いていた時、
ブキニストで一際目立っていた小さなかわいらしい絵。
惹かれて買ったこの一枚に、なぜか楽しさを感じる。
楽しい時=幸せなんだな、と教えてくれたように思う。

ノートルダム大聖堂の早期の修復を心より祈ります。





  


Posted by Tree at 19:13Comments(0)フランス