これが日本が誇るビッグバンド!——ジェントル久保田率いるGENTLE FOREST JAZZ BAND10周年記念ライヴ音源をハイレゾで聴く!
ジェントル久保田がリーダーを務めるビッグバンドGENTLE FOREST JAZZ BAND。彼らは2015年の6月、青山CAYにてバンド結成10周年とアルバムのリリースを記念して〈GENTLE FOREST JAZZ BAND 10th Anniversary スリリング・ザ・スペシャル・パーティー〉を開催した。OTOTOYではこの模様をKORG MR-2000Sで録音し、DSD5.6MHz、24bit/96kHzと24bit/48kHzで独占配信! ASA-CHANGや浜野謙太等、バンドと所縁のある仲間(ライヴ録音作品には、akiko参加楽曲は収められておりません)が参加した、心揺さぶるビッグバンド演奏と笑いに溢れたメモリアルなひとときを、ライヴ・レポートとジェントル久保田へのライヴ後のインタヴューとともにご堪能いただきたい。
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GENTLE FOREST JAZZ BAND / GENTLE FOREST JAZZ BAND 10th Anniversary Party @ CAY 【収録曲】
01. Cheek to Cheek
02. スリリング・ザ・バンド
03. Gentle Sisters Boogie
04. あなたの立場
05. だけど二人で
06. Like a “D”
07. ゾンビブギウギ
08. MC
09. したくないブギ
【購入方法】
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【購入特典】
デジタル・ブックレット(PDF)
(デジタル・ブックレットには、7枚の写真が収録されています。)
【作品クレジット】
All Songs Performed by GENTLE FOREST JAZZ BAND
Special Guests : ASA-CHANG(M06~09) / Kenta Hamano(M07~09)
Recorded at Restaurant Bar CAY
Recorded & Mixed by Hiroshi Tokunaga
Mastered by Kentaro Kimura(Kimken Studio)
Photos by Yuki Ohashi
Digital booklet designed by Hanako Kajiyama(OTOTOY)
Project Director : Jinichiro Iida(OTOTOY) / Kouki Hama(OTOTOY) / Jun
Nakamura(OTOTOY)
Label & Managememt : Nobutaka Ishizuka(MINE'S RECORDS)
Supported by KORG (Recorded by MR-2000S)
※本ライヴ音源には、akiko出演の楽曲は含まれておりません
今回のレコーディングで使用されたDSDレコーダー
KORG「MR-2000S」
プロフェッショナルからアマチュアまで、多くのレコーディング現場で活躍するDSD録音のスタンダード・マシン。DSD 1bit/5.6448MHz、PCM 24bit/192kHzまでの高音質録音 / 再生に対応し、レコーディング機材としてはもちろん、リスニング機材として購入するユーザーも少なくない。また、アナログ・レコードをデジタル・データとしてアーカイヴする目的にも使用される。160GBの容量を誇る内臓ハードディスク、プロ・ユースを前提とした充実の端子群、視認性に優れたLEDレヴェル・メーターも魅力。
>>KORG「MR-2000S」の詳細
REPORT : 10th Anniversary スリリング・ザ・スペシャル・パーティー
6月20日(土)、GENTLE FOREST JAZZ BAND(以下GFJB)の3rdアルバム『スリリング・ザ・バンド』のリリースとバンド結成10周年を記念した〈GENTLE FOREST JAZZ BAND 10th Anniversary スリリング・ザ・スペシャル・パーティー〉が青山CAYにて行われ、この門出を祝おうとゆかりのある豪華アーティストたちが集結。『Rockin’ Jivin’ Swingin’』のバックバンドにGFJBを起用しツアーをまわったakiko(Vo.)、1stアルバムでメッセージを送り応援したASA-CHANG(Per.)、ライヴDJには元力士の敷島a.k.a.浦風親方、そして元メンバーの浜野謙太(Vo. 在日ファンク)とそうそうたる顔ぶれだ。そして立ち見客でごった返した場内客席後方より10周年を祝福するムードが感じ取れ、記念すべき日になるだろうという確信に近い予感がした。
敷島a.k.a.浦風親方がライヴへの高揚感をより一層高めたところで、艶やかなピアノからイントロ「出囃子ブルース」がスタート。軽快なビートへ変わったところで登壇したジェントル久保田(Cond.、Tb.)は「10周年ということでいつもとは趣向を変えてお送りしたいと思います」とあいさつ。続けてはスタンダード・ナンバー「Cheek to Cheek」。大塚望(Vo.)、木村美保(Vo.)、出口優日(Vo.)の3人からなるコーラス隊Gentle Forest Sistersの50’Sさながらの心地よいハーモニーが場内に響き渡る。さらには、時折顔を強張らせながら指揮棒を振る久保田と軽やかなビートにオーディエンスは思わず笑みをこぼしながらのハンド・クラップ。3rdアルバム表題曲「スリリング・ザ・バンド」では、松下マサナオ(Dr.)のドラム・ロールに場内はヒート・アップ。場内のボルテージを映したかのように久保田の踊りもより機敏に。十分すぎるほどに場内が温まったところでakiko登場。「Blues no.8」「Come On A My House」の2曲をエレガントに歌いあげるakikoのオーラにバンド全体がより引き締る。
「Gentle Sisters Boogie」ではGentle Forest Sistersが再びマイクを握り、スキャット合戦。3人が同時に歌うと絶妙なハーモニーを感じ取れるし、スキャット合戦ではそれぞれの声の違いを楽しむことも出来た。最後の出口のソロでは場内熱狂の渦。隣にいた敷島親方からもひときわ大きな歓声が! そして次なるゲストに登壇したASA-CHANGは東京スカ・パラダイス・オーケストラ在籍時に着用していたジャケットを久保田にプレゼント。それをその場で久保田は着こなし「Like a “D”」へ移るも冒頭からASA-CHANGワールド全開。様々な楽器、とりわけ某ディスカウント・ショップで購入したというにわとりの鳴き声がする「シャウティング・チキン」でユーモア溢れる世界観をつくる。曲終盤には松下とASA-CHANGのソロの応戦。ASA-CHANGの繰り出すフレーズを松下もドラムで返すもASA-CHANGがシャウティング・チキンを使うと松下も思わず「出るか(笑)! 」とお手上げ。
会場のどこからか「ん~あ~苦しい…」と怪しげな声が聴こえてきて始まったのは「ゾンビブギウギ」。声の主である浜野謙太を待ちわびたオーディエンスからは歓声が沸き起こる。MCに入ろうとすると元メンバーが混じるオーディエンスから特大のハマケンコール。昔のネタであったそうでメンバーと観客共に懐かしむ。浜野謙太も加わり場外に溢れんばかりの熱気が漂う中で本編は終了。アンコールのスタンダード・ナンバー「On The Sunny Side Of The Street」にはゲスト全員が参加し、バンド結成10周年のメモリアルなライヴは締めくくられた。
「専門家や愛好家の物になってしまったジャズをもう一度キッズ達の手に取り戻すべく突き進んでいる」とGFJBのHPには記されている。彼らのこの野望は果たして達成されるのであろうか? 今回のライヴの模様をDSDで収めたのでそれを是非とも確かめていただきたい。難しいことを考えずとも体感できるビッグバンドの持つパワーをライヴの臨場感と共にDSDで聴いていただくことで、その答えは自ずと分かるであろう。どこか懐かしさや笑いが混ざったステージの核心に心打たれる音楽が鳴っている様から野望が達成される日は近いのではなかろうか。そして、次の10年どのような世界をGFJBは見せてくれるのであろうか見届けていきたい。
text by Jun Nakamura
Photos by Yuki Ohashi