もはや説明不要のサイケデリック・ロック・バンド、OGRE YOU ASSHOLE。彼らの5年ぶり8枚目となるフル・アルバム『自然とコンピューター』が到着した。前作の『新しい人』と比較するとサウンドはよりミニマムに、それでいてダンサブルに、焦点をしぼった印象の仕上がりだ。抽象的とも取れる歌詞のなかでは、人間の不在を感じさせる世界が描かれており、かすかな痕跡をもとに人間という生き物の生態を逆算して再構築していく仕掛けが施されている。輪郭が曖昧だからこそ受け手の思考を許容し、また、促しているようにも感じる1枚だ…
長谷川白紙がApple Musicのクリスマス特集「Carols Covered 2023」の収録曲として、ポール・マッカートニーの名曲 “Wonderful Christmastime” のカヴァーをリリースした。長谷川白紙の音楽活動初期から接点を持ち、レコードディグ漫画「ディグインザディガー」やイベント〈自然の中で起きている美しい現象すべて〉などで活躍するアーティスト、駒澤零によるレヴューをお届けする。...…
掴めそうで掴めない。不思議な魅力を持つシンガーソングライター、小林私がキングレコードの新レーベル〈HEROIC LINE〉よりメジャーデビュー。ライターの石井恵梨子と天野史彬のそれぞれが、最新アルバム『象形に裁つ』を解説しながら、彼のミステリアスなアーティスト像を少しずつ鮮明にしていくレビューをお届け。もしかすると、本人すらまだあまり実感のないくらい、深くて危うい魅力を丁寧に解説する。 ...…
絵から音楽が鳴る──ヨルシカ、今度の新作は「聴ける画集」。各ページにあるイラストをスマートフォンやタブレットのカメラで読み込むと、専用の音楽再生ページに飛び、楽曲が聴けるという仕組みだ。絵と音楽、ふたつのアートから構築された今作を2名の評者がレビュー。ヨルシカのアルバムを初めて聴いた高岡洋詞と、これまでヨルシカを愛聴してきた梶野有希がそれぞれの視点で本作の魅力を解説する。 ...…
TWEEDEESが4年ぶりのアルバムをリリース。『World Record』と名付けられた新作には、池田邦彦による漫画『国境のエミーリャ』のイメージ・ソングや、アニメ『ユーレイデコ』への書き下ろし曲、帽子ブランド〈CA4LA〉とのタイアップ曲などが収録されており、TWEEDEESがみた世界が記録されている。そんな本作に迫るべく、オトトイでは2名のライターによる、レビューを掲載。黒田隆憲はコロナ禍と本作の関係性について解きつつ、新作に込められたメッセージについて迫る。また梶野有希は、ハイレゾ版とアナログ盤の音…
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽をデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービス〈FRIENDSHIP.〉。こちらの新譜からおすすめしたい作品を音楽ライターが自らセレクトし、レヴューする月刊連載『音楽ライターが選ぶ今月の1枚』が2021年10月よりスタート。今回はライターの、石井恵梨子、井草七海、黒田隆憲、石角友香がそれぞれがオススメするアーティスト4組をご紹介します。レビューアーティストと合わせて聴きたい楽曲を収録したプレイリストも公開していますので、こちらもチェックを…
秋山黄色のサード・アルバム『ONE MORE SHABON』が3月9日にリリース。黒田隆憲と蜂須賀ちなみ、梶野有希のライター3名がそれぞれの視点で魅力を解説します。ギターロックとリズムのキャッチーさは変わらずベースに、くわえて打ち込みも強化された本作を3者はどのように受け取ったのか。さらにオトトイでは新作のハイレゾ版を配信中。高音質だからこそ伝わる臨場感や音の立体感を合わせて存分にお楽しみください! ...…
昨年2021年5月に新メンバー3名が加入し、新たな展開を見せるアイドル・グループ私立恵比寿中学 (通称、エビ中) の3年ぶり7枚目となるオリジナル・フル・アルバム、その名も『私立恵比寿中学』。今回OTOTOYでは、南波一海、沖さやこ、西田健の3人のライターによる、アルバム『私立恵比寿中学』のクロス・レヴューを展開。3つの視点から今作の魅力をお伝えします。...…
フロム横浜のハズレからシーンのみならず、ありとあらゆる場所で“ヒップホップ”であり続けること約20年。サイプレス上野とロベルト吉野が前作から3年4ヶ月の時を経て、新作アルバム『Shuttle Loop』をリリース! “NICE DREAM”、トラックをSTUTSが、ゲストに鎮座DOPENESSを迎えた“RAW LIFE"、tofubeatsによる“COCOLO”などアルバムに先駆けて配信となっていた楽曲はもちろん、漢 a.k.a. GAMI、TARO SOUL、KEN THE 390らが参加した楽曲も加わっ…
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽をデジタル配信し、アーティストの音楽活動をサポートするサービス〈FRIENDSHIP.〉。こちらの新譜から音楽ライターがおすすめしたい作品を自らセレクトし、レヴューする月刊連載『音楽ライターが選ぶ今月の1枚』が2021年10月よりスタート。今回は今井智子、兵庫慎司、小野島大のそれぞれがオススメするアーティスト3組をご紹介します。レビューアーティストと合わせて聴きたい楽曲を収録したプレイリストも公開していますので、こちらもチェックを!...…
シンガーとしてだけでなく、ソング・ライターとしてもの新境地を魅せるアイナ・ジ・エンドのセカンド・アルバム『THE ZOMBIE』。今回、OTOTOYでは南波一海、石井恵梨子、高岡洋詞 の3人のライターによる、アルバム『THE ZOMBIE』のクロス・レヴューを展開。3つの視点からアイナ・ジ・エンドの魅力をお伝えします。...…
東京を拠点に活動するバンド、PEOPLE 1。公開されている情報は、「音楽家Deu(Vo,G,B,Other)が、Takeuchi(Dr)、Ito(Vo,G)と共に結成した」というものだけ。そんな謎大き彼らがついにファースト・アルバムをリリース! これまでファンクやヒップホップからロックまで幅広い音楽性を提示してきたが、今作ではバンドの輪郭がハッキリとし、これまでの活動を総括したような1枚に仕上がっている。OTOTOYでは今作の配信とあわせて、峯岸 利恵と蜂須賀ちなみによるクロスレビューを公開。...…