【第三期BiS 連載vol.8】チャントモンキーが常に見据える“先”のこと──メンバーと向き合い、さらに上へ
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』は個別インタヴュー2周目に突入! そしてチャントモンキーが登場! 初となるワンマン・ライヴ〈THiS is BiS〉や〈TIF〉への出演、そして全国各地でのライヴやイベントを終えたBiSのメンバーに“いま“の言葉を語ってもらいました。超濃厚な期間をひとつひとつ振り返り、当時の状況を語るチャントの言葉には、メンバーへの信頼やこれからのBiSを想う気持ちが込められていました。
新メンバー「ズズ・デス」の発表も行われ、11月にはメジャー1stシングルのリリースも決定している第三期BiS。これだけ濃厚な時間を重ねながら、ハイペースで成長を続ける彼女たちから、ますます目が離せない!
第三期BiSのデビューアルバム『Brand-new idol Society』はロスレス配信中!
INTERVIEW : チャントモンキー
第三期BiS連載、個別インタヴューvol.2の2人目は、会場後ろまで届くような通る声が印象的なチャントモンキー。ライヴでの彼女の屈託のない笑顔に魅了されている人も多いはず。今回のインタヴューでは、そんな彼女の笑顔の裏に隠れた苦労や苦悩に迫る。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
周りの感想を素直に受け止められなくて悔しかったです
──8月のTOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)でのシークレット初ライヴは、どういった気持ちで臨めましたか?
チャントモンキー(以下、チャント) : 実はTIFの当日の朝、練習している最中に声がかれてしまって、本番を迎えるまで凄く不安でした。
──練習のしすぎ?
チャント : そうなんですかね。朝一から練習していて、その時から全力でうたっていたので声がかれちゃって…。私は本当に焦ったんですけど、メンバーが「気にせずに歌ったらいいよ」って言ってくれて、少し気持ちが楽になりましたね。そこで「みんなで頑張るぞ」っていう明るい気持ちで本番まで望めました。
──緊張はあまりしなかった?
チャント : 緊張はしましたね。初めてお客さんの前に立つだけじゃなく、お客さんも大勢いて圧倒されました。
──ミスは?
チャント : 多分ミスはあったと思います。でも、その時は周りが見えないくらい、ひたすら集中していました。お客さんを見てしまったら絶対緊張してしまうので、お客さんと絶対に目が合わない高さを見たり、そういうこともしていましたね。
──できはどうでしたか?
チャント : 周りからはいい意見もいただいたんですけど、ちゃんと喉の調子を整えるとか、もっと準備すればよかったなとか自分の中での反省点が多くあったので、周りの感想を素直に受け止められなくて悔しかったです。
3〜4日くらいお風呂に入れない日が続くみたいな時もあって
──その後、初めての特典会がありました。初めての特典会はどうでしたか?
チャント : 緊張しました。他のメンバーは割とアイドル現場に行っていたりしたんですけど、私は一回しか行ったことがなくて、特典会のイメージがなかったんですよね。なので本当にどういう感じで研究員さんと話せばいいんだろうって。何をしゃべったらいいかわからなくて沈黙になっちゃって申し訳ない気持ちにもなりました。
──以前の個人インタヴューの時は、ダンスの振り付けがうまくいかないと言っていましたね。みんなダンス初心者の中、ステージで披露するまで本当に大変だったんじゃない?
チャント : 始めの頃はメンバーそれぞれが自分のイメージしやすい曲を選んで考えてくるという方法で振り付けを考えていたんですけど、「今日は振り付けが浮かばなかった」って私が考えてきた振り付けを覚えて終わるという日が続いたんです。そんなときにアイナさん(アイナ・ジ・エンド)と話す機会があって、アイナさんが「私の場合は、誰か一人が率先して振り付けを考えてくるのが一番効率がいいんじゃないかって最近気が付いたんだよ」とおっしゃってて。その時期は本当にみんなの顔が疲れ切っていて空気もよくない時期だったので、思い切って私が振り付けを考えてくることにしたんです。しばらくそのやり方でやっていたんですけど、それも上手くいかなかったんですよね。考えてきてくれたものにメンバーが意見を言いづらいという状況を作ってしまっていたみたいで…。結果的に、一日に4曲も振り付けを仕上げないと間に合わないみたいな状況になってしまったので、1人1曲で曲を振り分けて考えました。
──苦労したんだ。でも、「STUPiD」での組体操は、今までのWACKのグループでも見たことのない振り付けで面白いなと思います。誰のアイディアなんですか?
チャント : 組体操を提案したのは私です。あれは入れてよかったなと思います。
──中野heavysick ZEROワンマン・ライヴまではかなり大変だった?
チャント : ほんとに追い詰められて、3〜4日くらいお風呂に入れない日が続くみたいな時もあって。その時はほんとに自分から嫌な匂いがしていましたね。みんな死んだような顔で練習していました。
──すごい状況ですね。
チャント : ワンマン・ライヴの直前はリリースイベントが毎日あったので、さすがにお風呂には入っていましたよ(笑)。
──中野heavysick ZEROでのワンマン・ライヴはどうでしたか?
チャント : 熱気が凄かったです。
──その時のことは鮮明に覚えていますか?
チャント : 割と覚えていますね。床がビチョビチョだったなとか、距離が凄く近かったなとか。
──盛り上がっていましたよね。モンちゃん自身はあのライヴに点数をつけるとしたら何点?
チャント : 終わった直後は70点くらいかなと思っていたんですけど、あとでその時の動画を見返すと全然声も出ていないし酷いなと思いました。気持ちだけでやりきっていましたね。なので、自分で点数をつけるなら40点です。
私たちは「ただ練習してきたものを出している」という状況
──その後、ライヴを重ねていく中でBiSとして見えてきた課題はありますか?
チャント : 他のアイドルさんとの対バンのライヴも増えてきて、その時にスタッフさんに言われたのが、「自分たちのライヴができていない」ということ。今のところ私たちは「ただ練習してきたものを出している」という状況で、それでは他のアイドルさんがたくさんいる中で、新規のファンを獲得できないんですよね。
──そんな中で、ここ最近見えてきた第三期BiSのアピールポイントは何?
チャント : みんなの声質が特徴的で、誰が歌っているのかすぐわかるというのと、絶対自分が思わないことを思っていたり、個性がバラバラなところですかね。
──例えばどんなところでそれを感じますか?
チャント : 今日はOTOTOYまでティ部と一緒に歩いてきたんですけど、ずっと並んでいる白い建物があって、二人で「あれは何だろう」って話をしていたんですよ。車道の真ん中にあるし、本当に何かわからないんですけど、私はただ「変だな」くらいにしか思っていなくて。でもティ部は「実はあそこには何かが眠っていて、あの建物が破壊されて、閉じ込められていたものが出てくるんだよ」ってSFみたいなことを真面目な顔で言い出したんです。その時は、素直に「何言ってんの」って思ったんですけど、よく考えたら自分にはない感性だなと思いました。
──他の二人はどうですか?
チャント : トギ―は本当に精神年齢が若いです。ネオは、最初の方はメンバーの中でも一番大人しかったんですけど、今はトギーと二人でワーワー騒いでいます。ふざけているときの声量もすごくて…。
──ネオはライヴでも声量が大きいですもんね。
チャント : ティ部も加わって3人で騒ぎ出すともう大変です(笑)。
一つ一つ自分にも相手にも厳しくならないといけない
──福岡から東京に出てきて3か月くらいが経ったと思うんですが、東京にはなれましたか?
チャント : 少しはなれましたね。でも、大きな駅では迷子になりますね。
──いろんなところに遊びに行ったりはしていないんですか?
チャント : 全く遊んでないですね。でも、夜から練習場が使えるときとか、メンバーと一緒にご飯を食べに行ったりします。みんなで吉野家に行って…。
──吉野家なんだ!
チャント : そうですね。あとは、はなまるうどんとかに行きます。
──普段は何を食べているんですか?
チャント : 基本は、朝に卵かけご飯を食べて、昼はおにぎりを作って持っていったりとか、夜はご飯を、缶詰かレトルトカレーとか昆布で食べています。
──苦学生みたいな話ですね。頑張らないといけないですね。この3か月で目標が具体化してきた?
チャント : 目標ではないんですけど、たまに練習の雰囲気がギスギスしちゃうときがあって、そうすると練習にも集中できないんですよね。
──どうしてギスギスしてしまうの?
チャント : 例えばトギーとティ部で姉妹喧嘩みたいなのが始まってしまって、それをネオや私は止められないんです。
──その喧嘩を止められるようになるのが目標?
チャント : 喧嘩の始まりは、ミスした部分を指摘しあって、そこから言い合いが始まるという感じなんですけど、やっぱりそれぞれの言い方が悪いところもあって。感情が入ってきて、言い方を考えるっていう簡単なことが出来なくなってしまうんですよね。なので、もっと感情をコントロールできるようにならないといけないですし、そこに私とかは入っていけなくて、ちょっと他人事みたいになってしまうことがあるので、本当によくないなと思います。
──これからの課題ですね。
チャント : そうですね。他にも、今は、ライヴの振りの精度を上げているんですけど、練習ではできているのに本番ではできないということが多くて。16曲もあるとは言え、そこができないと意味がないんですよね。そういった本番のミスをその場でメンバーに強く言えないのが問題かなと思います。なので、一つ一つ自分にも相手にも厳しくならないといけないなって思います。
編集 : 伊達恭平
編集補助 : 矢野圭将
LIVE INFO
〈 PAiNFUL TRiCKY SADiSTiC DEADLY TOUR 〉
愛知公演
日時 : 2019年 10月12日(土)
会場 : 新栄DAYTRIVE
OPEN : 17:30 / START : 18:00
〈ボロフェスタ2019 3日目〉
日時 : 10月27日(日)
会場 : 京都KBSホール
OPEN : 11:00 / START : 11:25
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
新メンバー“ズズ・デス”のTwitterアカウントもスタートしたぞ! 要チェック!
ズズ・デス : @ZUZUDEATH_BiS
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント : https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ : https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
これまでのBiSの音源も復習しておこう!
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