【行かなきゃ ASP Episode5】「またステージに立てたんだなって思いました」──メンバーをリードする新たなユメカ・ナウカナ?の姿
ファースト・ワンマン・ライヴや初の東名阪ツアーを成功させ、日々活躍の幅を広げているASP。2周目となる個別インタヴュー企画のトップバッターは、妹キャラからメンバーを引っ張っていく立場となった、ユメカ・ナウカナ?が登場! ASPを結成する前、彼女が所属していたCARRY LOOSEで最初で最後となったツアーから約1年4カ月を経て、〈中野Heavy Sick Zero〉で久しぶりにステージに立ったユメカ・ナウカナ?の心境とは。また、東名阪を回ったツアーの感想や、8月6日(金)からスタートする夏の全国ツアー〈TOUR STAR FUCKERS〉の意気込みを語ってもらいました。
デビュー・アルバム『ANAL SEX PENiS』ロスレス配信中!
INTERVIEW : ユメカ・ナウカナ?
ASPは、とてもパンクだ。ユメカ・ナウカナ?はインタビューで、「私はリズムを刻む振り付けになっているのが悔しい」と言っていたけど、ASPの激しい楽曲の直線的なビートに合わせた振り付けになっているからこそ、今のASPのそれはあると思っている。是非彼女たちを目撃してみて欲しい。他のWACKのグループとは大きく違う何かを発見できるはずだ!
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 東原春菜
写真 : 大橋祐希
意見がぶつかっちゃうことなどもあって
──ASPの結成から4カ月経ちましたが、現状どのような気持ち?
ユメカ・ナウカナ?(以下、ユメカ) : ASPのなかで活動経験がいちばん長いのは私だから、みんなが迷ったとき自分がしっかり引っ張れるように頑張ろうという気持ちでいます。いままでは、グループでも家族でも友達といても妹キャラで、いまは全く違う立場で慣れないですけど、みんなにポジティヴシンキングを植え付けつつ前に進んでいます。
──そういえば、兄弟(姉妹)は?
ユメカ : お兄ちゃんと犬が一匹ですね。
──妹なんだ。CARRY LOOSEのときも妹キャラだったの?
ユメカ : そうでしたね。自由奔放にやらせてもらっていました。
──ファースト・フル・アルバム『ANAL SEX PENiS』の評判はどうでした?
ユメカ : 「曲めっちゃいいね! ずっと聴いてるよ」って先輩方が言ってくださって自信に繋がりましたし、ファンの方に「作詞めっちゃ好き」と言っていただけたのが嬉しかったですね。
──そのアルバムに収録されている“SAKEBE”のMVが公開されましたね。
ユメカ : このMVすごいですよね。今後一生、スライムに覆いかぶさることなんてないと思うので、あんな経験ができて楽しかったです。私トンチンカンなので“SAKEBE”と言われたら叫ぶイメージしか出てこなかったんですけど、ひとつの映画を見たような感情になる作品に仕上げてくださって嬉しいです。
──ASPは、WACKのなかでも服装だけじゃなくダンスなどのライヴ・スタイルも特にパンキッシュだと思いますが、なにか意図はあるのでしょうか?
ユメカ : 渡辺(淳之介)さんから「みんなが手を上げやすいように、手は肩よりも上げるように」っていうのと「上、横、後ろは向かないで、前にいるお客さんの目を見て踊れるようにしなさい」と言っていただきましたね。モグちゃん(モグ・ライアン)とナイナイちゃん(ナ前ナ以)はステージに立ったことがなかったので、難しかったかもしれないですけど、「なるべくお客さんを想像して常に目を合わせるんだよ」って言って練習に挑んでいました。
──振り付けはどのように考えているの?
ユメカ : いったん曲をメンバーに割り振って振り付けを考えてきてもらって、考えてきてもらった振り付けをさらに良くするためにみんなで意見を出し合って完成させるという流れです。代表曲は、みんなに振り付けを考えてきてもらって、それを出し合って作っていきました。
──ユメカさんが担当した振り付けは?
ユメカ : 私は、“BE MY FRiEND”、“SAKEBE”、“WAiT and WASTE”と“The Emperor’s New Clothes”を担当して。“DiVE”と“被害者ぶるな”は、ナアユちゃんと一緒に考えました。私は振り付けを作るのがヘタクソなので、カミヤサキさんやアイナ・ジ・エンドさんをはじめ、いろんな方に振り付けのことを聞いて教えていただいたもので作っているんです。そのうえで歌詞を読み込むことを大事にしていて、歌詞を音読して馴染ませたうえで手話みたいなことをして考えています。
──なるほど。
ユメカ : とにかく動いて振り入れをしているんですけど、どの曲でも振り付けが合ってしまうのがいまの悩みです。アイナさんなどは、自分の振り付けを作ることができていらっしゃるんですけど、私はリズムを刻む振り付けになっているのが悔しい点です。
──みんなで振り付けを完成させていくうえで、苦労したことを教えてください。
ユメカ : はじめは振り付けを作るうえでみんな焦っていた部分もあると思うんです。意見がぶつかっちゃうことなどもあって。でも、ステージに立って踊っているときに「こんなこともあったな」とか思い出して、さらに感情が動きましたね。
──ぶつかるんだ!
ユメカ : みんなで言い合って気まずくなっちゃう。でも、それは本気でやれてるっていうことなのでいいと思うんです。
──ASPってユメカさんが喋って、あとの3人はあんまり喋らないイメージがあるので、言い合いにはならないのかと思っていました。
ユメカ : 「言いたいことはしっかり言う」と決めたら、みんないざというときに言ってくれるからありがたいなって思います。
──「ちょっとユメカさん黙ってください」って言われない(笑)?
ユメカ : まだ言われないです。でも、あと1カ月くらいしたら「黙ってくれ」って言われますよ(笑)。