Q'ulleが辿り着いた1つめの"Answer"、その先へ踏み出す5人の”MONSTER"
ニコニコ動画の「踊ってみた」ジャンル発の7人組ダンス・グループ、DANCEROID解散後、そのなかから再び立ち上がった5人のメンバーによって結成されたQ'ulle。サウンド・プロデューサーにDECO*27を迎え、DANCEROID時代からより明確に"表舞台に立つ"ことを意識しながら歌とダンスでハイクオリティのエンタテインメントを作り上げ始めた。そして、このたび彼女たちのフル・アルバム『Q'&A ‐Q'ulle and Answer‐』がついにハイレゾ配信リリース!! CuteとCoolをかけた造語"Q'ulle"にふさわしい、ロック・サウンドを基調とした耳なじみの良いポップ・ナンバーには、彼女たちの決意も不安も個性もしっかりと刻まれている。
OTOTOYではこれまで3ヶ月の短期連載「Q'ulleがマイクを持った理由」で、DECO*27含む6人にじっくりと話を訊き、彼女たちのはじまりを記してきた。今回はメンバー5人が揃い、「はじまり」から一歩を踏み出そうとしている彼女たちの今に直撃する。
短期連載「Q'ulleがマイクを持った理由」
ver.1 まなことやっこのインタヴューはこちら
ver.2 ゆずきとまぁむのインタヴューはこちら
ver.3 いとくとらとDECO*27のインタヴューはこちら
Q'ulle / Q'&A ‐Q'ulle and Answer‐
【配信形態 / 価格】
(左)WAV / ALAC / FLAC / AAC(24bit/96kHz) :
単曲 540円 / まとめ価格 2,181円(各税込)
>>ハイレゾとは?
(右)WAV / ALAC / FLAC / AAC(16/44.1kHz) :
単曲 300円 / まとめ価格 1,800円(各税込)
mp3 : 単曲 250円 / まとめ価格 1,500円(各税込)
【Track List】
01. mic check one two / 02. MONSTER / 03.NOT / 04.Deep Drive / 05.Do Say / 06.HEARTBEAT / 07.P / 08.Dolo Dolo / 09.Chain / 10.ONI / 11.F(i)ve / 12.Reason
INTERVIEW : Q'ulle
短期連載「Q'ulleがマイクを持った理由」と称し、3回に渡って、彼女たちを追った。求心力に溢れたリーダーのいとくとら、常にQ’ulleの今を考えるゆずき、頑張り屋さんのまぁむ、お転婆なやっこ、ぶっ込み系のまなこ! この連載でわかったことは、個性溢れるこの5人は、アイドルではなく、アーティストであるということ。自分たちで考え、試行錯誤を繰り返し、何度も涙を流しながら、自分たちで前に進んでいく。そんな姿に我々も涙し、歓喜するだろう。Q'ulle、1生に1度の1st album『Q'&A ‐Q'ulle and Answer‐』遂に完成! おめでとう。結成から2015年春までの全部が詰まってますね! 僕は、5曲目「Do Say」がめっちゃ好きですw
文 : 飯田仁一郎(OTOTOY編集長)
インタヴュー : 飯田仁一郎(OTOTOY編集長) / 渡辺彰浩
写真 : 外林健太
「これを持って突き進んで行くぞ!」という新たなチャレンジにも繋がっています
——『Q'&A ‐Q'ulle and Answer‐』聴きました! めっちゃ良いアルバム。新曲が2曲入っていましたが、まだライヴではやってないですよね?
いとくとら(以下、いくら) : ライヴではまだですね。ツアーの初日にお披露目になると思います。
——Q'ulleとして初めてのアルバム。感慨深いところはありますか?
いくら : Q'ulleの集大成が出来たなと思いました。Q'ulleとしてアルバムが出せて嬉しい気持ちと、「これを持って突き進んで行くぞ!」という新たなチャレンジにも繋がっていますね。
ゆずき : アルバムには格好いい曲もあれば、可愛い曲も入っているんです。Q'ulleが結成されてから今までの中で「どうしたらいいんだろう?」っていう不安とか迷いの部分もあるし、アルバムは私達そのものなんです。
やっこ : 私は貰ったその日の深夜に1曲目から泣いてしまって… 「F(i)ve」は、ライヴでもありがとうの気持ちを伝える為に歌ってた曲なんですけど、感謝の気持ちで泣けて、「Reason」はファースト・シングルを出してから半年間の思ってたことをこの曲にぶつけたので、泣けて。しかも、「Reason」に関しては、曲順を最後にしてくれって駄々をこねて、最後にしてもらったんです。
——なぜ最後にしたかったんですか?
まなこ : 1曲目の「mic check one two」の初々しさから、成長した「Reason」で締めてほしいなっていう。歌詞の繋がりもあって、その成長を1番に見てほしいアルバムになっています。新曲の「Deep Drive」と「Reason」は録った時期も違うし、練習の量も違うから1番みんなに聴いてほしい。
——まなこさんにとって、どんなアルバムになりましたか?
まなこ : 「アルバム発売する、やったー!」っていう実感はなかったです。『mic check one two』は最初に出したシングルだから緊張もしたけど、それから進むのがとんとん拍子過ぎたっていうのもあって、アルバム出す緊張よりも早く私たちの成長した姿を皆に見せつけてやりたいなっていう気持ちの方が、今は大きいです。
——一応訊いておきますけど、ゆずのアルバムとQ'ulleのアルバムはどっちがいいですか?
やっこ : どっちかなー(笑)。
まなこ : 正直Q'ulleの方が好きです。
——ゆずじゃないんですね。いくらさんはアルバムの中だと、どの曲が1番好き?
いくら : 「Reason」ですかね。ファースト・シングルで出した「mic check one two」は不安だけどお客さんとメンバー、スタッフも一緒に手を取り合って進んで行こうっていう曲で、セカンドの「MONSTER」が、ぶち破って行こうぜっていう攻めた曲になっていて、サードの「HEARTBEAT」はお客さんと一緒に楽しめる要素が入っている曲なんですけど、「Reason」って実はその全部の要素が入っているんじゃないかなって私は思っていて。自分たちの叫びだったりも入っているし、アルバムの答えの部分って「Reason」に入ってるんじゃないかなって思いますね。
——〈歩みを止める正常を〉っていうこのDECO*27さんの歌詞はすごいですよね。やっこさんはどうですか?
やっこ : 「P」と「Do Say」は歌詞の内容があると思わせて全然ないんですよ。「Do Say」の歌詞は「実はこれ英語で深いこと書いてあるんじゃないかな」とか思ってほしい。今までライヴで盛り上がってきた曲とかも歌詞を改めて見てほしいなって。
表情をとったときの自分たちのレベルが大事じゃないかな
——そういう発見はすごくあって、「Do Say」とかすごくおもしろいなと思いましたよ。いくらさん、今Q'ulleはどんなモードですか?
いくら : ツアーに向けて練習しています。アルバムの新曲の振り入れだったり、ライヴのリハーサルとか、基本ずっとやってますね。
——以前、Q'ulleには会話が足りないと仰ってましたが、そういう部分は解消されていってますか?
いくら : 会話は沢山してますし、この間のレッスンでは1人ずつ抜けて、歌ったり踊ったりしているのを客観的に観てみるっていうのをやって、歌が酷いっていうのが分かって、改めてもっと歌を練習しないといけないなと思いました。
——へぇ。まぁむさんは、Q'ulleはいまどんなモードだと思いますか?
まぁむ : この前長めのリハーサルをしたら体力がきつくて。だから、体力作りをしようと思って、最近は走ってます。肺活量が上がるかなと思ってちょっと口ずさみながら走ってたり(笑)。
——体力作りは重要ですよね、やっこさんは、担当のラップはどうですか?
やっこ : 難しいラップの曲を歌ってたら上手くなったねって言われたので、自分の好きなラップの曲を真似して歌ったりしています。やるからには上手くなりたいっていうのもあるし、Q'ulleの曲のラップを任されたって思っていますから、頑張ろうって。
——まなこさんは、今のQ'ulleはどんなモードだと思いますか?
まなこ : 強化合宿中ですかね。自分たちの練習方法とか、今の現状に気づくのが遅かったのかなって反省はしています。ツアーで沢山の人が待っていてくれているわけだから本気で変えていかないといけないんじゃないかなって思って、集まれる日は集まって練習するし、改善が必要なところはメンバー同士本当に言い合っていこうと思っています。
——言い合えてますか?
まなこ : うーん、まだお互い「ここがちょっとやばかったよ」ってふんわり。
——でも、前まではそこまでも言えなかったわけだから、いいことですよね。
まなこ : でも、もっともっと。言い合いになるぐらいまでになりたいなって。
——Q'ulleが目指すべき目標、このレベルまで行きたいっていうアーティストとして目指す地点は明確ですか?
いくら : 世界じゃないですかね。私が尊敬しているアーティストさんは、世界に通用している方たちなので、私もそうなりたいと思います。もちろん日本国内でまずは武道館を目指してやろう、それよりも大きいステージに立ちたいっていう気持ちもあるんですけど、ネットで活動している分、世界の人に知ってもらう機会も多かったので世界に飛び出して行けたら楽しいんじゃないかなって。そうすれば、より日本で認めてもらえるエンターテインメントが提供出来るようになるんじゃないかなと思います。
——まなこさんはどうですか?
まなこ : 世界に通用する為にはって考えたら、表情が見えない状態でどれだけの人を魅了出来るかじゃないかなと思います。今は顔とか見た目で好きになってくれてる人が多いと思うんです。もちろん表情もパフォーマンスの一環だと思うけど、表情をとったときの自分たちのレベルが大事じゃないかなって思いますね。つまり歌とダンスでどれだけ魅せられるのかが勝負なんじゃないかなって。
——皆さんにとってインストアとライヴは違いますか?
ゆずき : ライヴは私たちを観に来てくれた人たちが集まってるわけだから楽しませようっていう気持ちの方が強いんですけど、インストアって通りすがりの方も観てくださってるわけじゃないですか。そういう方に響かせるにはちゃんと聴かせたらいいのか、それとも盛り上がっているところを見せたらいいのかわかんなくなっちゃうことがあるんですよ。最近は重点的に盛り上げて、聴かせる曲は聴かせる、でいいのかなと自分の中では思っているんですけど。
——他のアーティストに聞いても「インストアは本当に嫌なんだよね」っていう人が多くて、1番しんどいとよく聞きます。今はプロモーションの活動がインストアになってますけど、毎回大変ではないですか?
やっこ : ネットで活動してると全国にファンがいてくれるのが嬉しいんですけど、そのぶん直接会いには行けないとかちょっと遠くて行けないみたいな子が多いんです。その子のところには行ってあげたいなとも思いますけど、2、3県隣ぐらいだったら是非ライブにも足を運んでほしいとも思いますね。私も、毎日遠くから都内まで通っているので。
——みなさん都心までどれくらいかかるんですか?
ゆずき : 私は集合の大体3時間前ぐらいに出ますね。
——大変ですね…。じゃあライヴ終わりは帰れないんじゃないですか?
ゆずき : 私は頑張って帰ります。
やっこ : 私は帰れるところまで帰って、お母さんに深夜に迎えに来てもらいます。
——そういう苦労もあるんだ…。じゃぁ、ファンの方にも頑張って来てほしいですね。まなこさんはQ'ulleのペースはどう思いますか?
まなこ : ペース的にはちょうどいいんじゃないかなって思います。いろんなシングルを出すたびに自分たちの成長も見られるし、私はインストアがすごい好きで、ファンの方やQ'ulleを知らない人の声が直接自分たちに伝わってくるし、たまたま通りすがりに観ていた人が「よかったから買ったよ!」って直接言ってくれるのが嬉しいです。Twitterでも「Q'ulleって人がいたんだよね。すごいよかった」ってつぶやいてくれることがあったりして。インストアはもっといろんなところでやりたいなって思いますね。
ファンの方に私たちは助けられてばっかりなので、今度はQ'ulleがこのアルバムでファンの方たちを助けてあげたいです
——お客さんには、このアルバムを聴いてどう思ってほしいですか?
ゆずき : アルバムには感情をさらけ出している歌詞が多いんですけど、Q'ulleを聴いている方にも何かしらで共感してもらえる歌詞があるんじゃないかなと思っています。
——きんぐさんはこのアルバムを聴いてファンの方にどう思ってほしいですか?
ゆずき : Q'ulleについて行きたいと思わせたいですね。
——きんぐさんの好きなDIR EN GREYはついて行きたいと思いますもんね。DIR EN GRAYとQ'ulleはどっちが格好いいんですか?
ゆずき : もちろんQ'ulle…。
まなこ : 本当か(笑)?
一同 : (笑)。
——まなこさんはこのアルバムを聴いてファンの方にどう思ってほしいですか?
まなこ : ファースト・シングルからCDを買ってくれていたり、会場に応援しに来てくれてるファンの方だったりに私たちは助けられてばっかりなので、今度はQ'ulleがこのアルバムでファンの方たちを助けてあげたいです。この曲を聴いて頑張れたとか、そう思ってくれる人が増えて、勇気を出すその一歩を手助け出来るような曲を届けたいなと思いますね。
——そういうアルバムになってると思いますけどね。DECO*27さんの歌詞がすごい明確ですよね。最後に、Q'ulleにとって今足りないものは何で、それを解消したことによって1年後、みなさんはどんな風になってると思いますか?
やっこ : 私は自覚が足りない。歌とか踊りに対して技術が足りてないことに気づくのが遅かったりだとか、もっと売れた時が想像出来てなくって、芸能人になる自覚が足りてないなって思います。
——その自覚が出来た時、1年後やっこさんはどうなってると思いますか?
やっこ : Zepp Tokyo満員御礼。パーン! って飛んだ紙テープをいらないって言ってる人が誰もいない。ファースト・ワンマン(2014年12月29日@原宿アストロホール 「mic check one two! 」)のときに紙テープをみんな持って帰んなかったのが割とショックだったんです。1年後には紙テープにデザインをプリントする程の財力と、みんなが紙テープを持って帰るほどの人気を得ているでしょう。
——Zepp Tokyoワンマンで紙テープを持って帰るレベルになっていたい。
やっこ : 後はアメリカのラップ選手権に混じって1位を取ります。
まなこ : 言ったからには、やんなよ。結構大変だよ。
やっこ : 1年後やります。それをドキュメンタリーにしてDVD出します。
——そのDVDの売り上げで紙テープを作る。
やっこ : 任せろ!
——きんぐさんは今Q'ulleに足りないものはなんですか?
ゆずき : アーティスト性ですね。曲の創作や振り付けを自分でやりたいなと思っていて。少しでも何か分かることはあるだろうなと思って最近はベースを始めました。自分たちでどんどんやっていくことによって1年後にはもっといろんな人に自分たちの想いを、自分たちの言葉、表現の仕方で今まで以上に伝えることが出来るんじゃないかって思ってますね。
やっこ : (拍手しながら)素晴らしい!
——DECOさんが「もっと僕の曲を理解してほしい」って仰ってたんで、自分たちで考えるとか、楽器を弾いてみるっていうことは大事なことなのかもしれないですね。
ゆずき : もっとより深く創作部分に関わっていきたいなって思ってます。
——きんぐさんは服を創ったりもしていますもんね。まぁむさんが思う足りないものは何ですか?
まぁむ : 今足りないのは練習ですかね。現状に満足しないように、常に上を目指してずっとやっていきたい。
——まなこさんが思う足りないものは何ですか?
まなこ : 今足りないのは燃料かな。今のQ'ulleだったらツアーっていう燃料があるから頑張れる。ツアーも「Reason」とか「Deep Drive」っていう新曲があるから頑張ってる感じが大きいのかなと思っていて、それがなくてももっと進んで走り続けられるようなものがほしい。ツアーっていうものじゃなくて、その上を目指す志とか、それが常に続いていればいいなって。燃料が常にQ'ulleにあって、その燃料と共に走り出すのと一緒で、そういうのが足りないんじゃないかなって思いますね。武道館に立ちたいとか、そういう燃料をずっと持って進んで行くべきなんじゃないかなって思います。
——世界、武道館っていうのを意識的に目指していれば全てが過程だってことですよね。1年後はまなこさん的にはどうなっていたいですか?
まなこ : 爆売れ。
一同 : (笑)。
まなこ : その単語しか出てこなかった(笑)。ツアー・ファイナルの渋谷WWW(2015年7月26日@渋谷WWW 「君の答えは…?」)とその後のTSUTAYA O-EASTまで順調に行けば爆売れです。
——O-EASTが即完するレベルまで行ってたら全然違うんでしょうけどね。最後いくらさん、足りないものはなんですか?
いくら : 曲に対する理解度。前回、DECOさんが仰ってたような曲の理解度が足りないとか、それを補うためには私たちのアーティスト性が必要になってきたりもするだろうし、自分たちがそういう創作をすることによってもっとダイレクトにお客さんに伝わっていくと思います。伝えることが上手くなればより多くの人に共感してもらえるし、応援歌にもなると思うんですよ。1年後にはより多くの人に共感してもらえているようなアーティストになれているんじゃないかな。そうしたらZepp Tokyoも即完ですよ。
——即完、爆売れですね!
過去シングルもハイレゾ配信中!
RECOMMEND
LIVE INFORMATION
Q'ulle 1stアルバム『Q' & A ~Q'ulle and Answer~』全国6都市ツアー「君の答えは…?」
2015年6月21日(日)@福岡VIVRE HALL
2015年6月28日(日)@池下CLUB UPSET
2015年7月5日(日)@北海道cube garden
2015年7月12日(日)@大阪FANJ twice
2015年7月18日(土)@宮城HooK SENDAI
2015年7月26日(日)@渋谷WWW
インストア・イベント
2015年6月23日(火)19:30~@アリオ川口1階 センターコート
2015年6月24日(水)19:30~@HMVエソラ池袋 店内イベントスペース
2015年6月25日(木)19:30~@タワーレコード吉祥寺店 2Fイベントスペース
2015年6月26日(金)19:30~@タワーレコード 横浜ビブレ店
PROFILE
Q'ulle
動画投稿サイトの人気カテゴリ〈踊ってみた〉で人気を集めたDANCEROIDの元メンバーで結成されたガールズ・ユニット。メンバーは、いとくとら、ゆずき、まぁむ、まなこ、やっこの5人。踊りに特化したDANCEROIDの解散後、DECO*27をサウンド・プロデューサーに迎え、“歌って踊れるダンスロック・アーティスト”を目指し2014年10月に結成。2015年1月、デビュー・シングルとなる『mic check one two』をリリース。ネットからリアルへと飛び出し、精力的な活動を展開。