なぜ大惨事に… 着陸装置は「手動操作可能」 韓国旅客機事故

事故現場で作業に当たる消防と救助隊員ら=韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日、聯合・AP
事故現場で作業に当たる消防と救助隊員ら=韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日、聯合・AP

 韓国南西部の務安(ムアン)国際空港で29日に格安航空会社(LCC)済州(チェジュ)航空の旅客機が着陸に失敗し、炎上した事故は、乗員・乗客181人の大半が死亡する大惨事となった。なぜ死者がここまで増えたのか。【日下部元美(務安)、堀山明子】

 事故が起きた務安国際空港などによると、管制が事故機に着陸を許可したのが午前8時54分。その後、着陸態勢に入った事故機に管制がバードストライク(鳥類の衝突)の警告を呼びかけた。事故機は何らかの異常を検知し、8時59分に遭難信号を発信。いったん着陸を諦め上昇した後、管制の指示に従い、1度目とは逆方向から着陸を試みた。ところが、その際には車輪などのランディングギア(着陸装置)は作動せず、高速のまま胴体着陸した。

 韓国メディアが報じている事故直前の動画では、旅客機は一時は胴体の一部が滑走路に接地している様子を見ることが…

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