Qアノンは「日本が生んだとも言える」発信元疑惑の親子、語った持論
米国の極右系陰謀論「Qアノン」の発信元「Q」である可能性が指摘されているロン・ワトキンス氏(34)と父親のジム・ワトキンス氏(58)が、西部アリゾナ州で毎日新聞のインタビューに応じた。2人がそろって本格的に日本メディアの取材を受けたのは初とみられる。ジム氏は「Qアノンは日本発祥の文化であるネット匿名掲示板から始まったのだから、日本が生み出したとも言える」との持論を展開した。
2月22日、西部アリゾナ州プレスコット。ロン氏はテンガロンハットにウエスタンブーツというカウボーイ風のいでたちで、待ち合わせ場所のレストランに現れた。身長が高い。190センチ近くあるという。プレスコットは世界最古の歴史を持つロデオが毎年開催されるなど「カウボーイの街」として知られる。ロン氏は今年11月の中間選挙の連邦下院選に、この地域を含む選挙区からの立候補を表明している。
「いい時計をしているね」。向かいの席に座るなり、ロン氏は記者の腕時計を指さし、笑顔で話しかけてきた。予想より気さくな印象だ。ただ、聞きたいことは山ほどある。雑談もそこそこに、早速インタビューを始めた。最初に直球の質問をぶつけた。
「あなたがQなのか」
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世界は民主党幹部らが組織する小児性愛者の「ディープステート」(影の国家)に牛耳られ、共和党のトランプ前大統領が救世主として闘っている――。
こうした荒唐無稽(むけい)な主張を展開するQアノンは、2017年にインターネット匿名掲示板「4chan」に正体不明の人物「Q」が投稿したのが始まりとされる。4chanは英語圏最大級の掲示板で、「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)を開設した「ひろゆき」(本名・西村博之)氏が運営する。
その後、Qの投稿は別の匿名掲示板「8chan」(現8kun)に…
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