大阪・岸和田市長の不信任決議案が可決　性的関係巡る問題

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　大阪府岸和田市の永野耕平市長（46）が、性的関係を続けていた府内の女性から損害賠償を求める訴訟を起こされて和解した問題で、同市議会（定数24）は20日、永野氏に対する不信任決議を賛成多数で可決した。

　可決には、議員の3分の2以上が出席し、そのうち4分の3以上の賛成が必要だったが、烏野隆生議長を含めて24人全員が出席し、投票結果は賛成20、反対4だった。

　不信任決議には法的な拘束力があり、地方自治法の規定で、永野氏は10日以内に議会の解散か失職かを選ばなければならない。

　永野氏は午後1時から記者会見し、不信任決議の可決について「（議会と）認識にずれがあるが、重く受け止める」との見解を述べた。「10日以内に議会解散を選ぶかどうか検討したいと思う。（市長の）辞職という選択肢もあり、一番適切なものは何かを検討したい。大義については、これから考える」と述べた。

　市議会による不信任決議は「岸和田市は大混乱の異常事態で、市長の責任は重大である。このまま市政運営を任せることはできない。即刻、退陣を求める」などと、永野氏を厳しく批判する内容。

　一方で、反対討論もあり、「十分な審議が尽くされていない中での不信任は市政の停滞につながる」などとの意見も表明された。

　市議会は今月9日、永野氏に対して本会議などに出席しないよう申し入れており、20日の本会議も永野氏は不在だった。【中村宰和、藤河匠】