マンション住み替えで資産を増やせ 「ヤドカリ投資家」たちの生態
毎日新聞
2024/12/20 07:00(最終更新 12/20 07:00)
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「ヤドカリ投資」が関心を集めている。将来の値上がりを見据えて住宅ローンで自宅を購入し、数年後に売却、より広く高額な住宅に住み替えることを繰り返していく。
成長とともに新たな貝殻に移るヤドカリになぞらえた投資手法だ。投資用不動産ローンと比較して低金利で審査も通りやすい住宅ローンをフル活用し、着実に資産を増やすことを目指す。
東京の湾岸エリアなどでタワーマンション(タワマン)を次々と買い替える人々は「空中族」とも呼ばれる。そんなヤドカリ投資家たちの「生態」を追った。【松山文音、袴田貴行】
<主なポイント>
・「団地の一室」からスタート
・「持ち出しゼロ」で住めるワケ
・タワマンエリアの「空中族」
・身近で「成功体験」を目にして
・住み替えは「人生で3回」が限度?
「団地の一室」からスタート
「売却益は想定以上でした。日本の住宅ローンは低金利の良質な金融商品。売却益に税金もかからないなんて最高じゃないですか」
横浜市港北区の会社員の男性(42)は、ヤドカリ投資の手応えを語る。
男性がヤドカリ投資をスタートしたのは2015年。月約8万円の賃貸住宅に住んでいたが、単身赴任をきっかけに妻の勤務先近くだった横浜市で築33年の団地の一室を810万円で購入した。
入居時に260万円、退去時に50万円の計310万円でリ…
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