トヨタ社員パワハラ自殺 損賠訴訟で和解成立

名古屋地裁が入る名古屋高地裁合同庁舎=名古屋市中区で2019年9月30日、川瀬慎一朗撮影
名古屋地裁が入る名古屋高地裁合同庁舎=名古屋市中区で2019年9月30日、川瀬慎一朗撮影

 トヨタ自動車に勤務していた男性社員(当時40歳)が2010年に自殺したのは過密な業務と上司のパワーハラスメントによりうつ病を発症したのが原因だとして、愛知県豊田市に住む男性の妻(50)と長女(20)が同社を相手取り、計1億2300万円の損害賠償を求めた訴訟は、裁判外で和解が成立した。遺族側代理人が31日、明らかにした。和解成立は27日付。

 訴状などによると、男性は1990年入社。08年4月から新型プリウスの部品を生産するラインの立ち上げ業務に携わった。一方で、繰り返し上司から叱責を受け、09年10月ごろうつ病を発症し、10年1月に自殺した。

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