政府、マイナンバー「全口座ひも付け」義務化検討 来年の法改正目指す
社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度について、政府は国民が開設する全ての預貯金口座情報とのひも付け(連結)を義務化する検討に入った。新型コロナウイルスで生活に困窮した人への現金給付を巡り、マイナンバーが機能しなかったことが背景にあり、来年の通常国会でマイナンバー法を含む共通番号制度関連法の改正を目指す。
実現すれば、政府は国民の資産状況を正確に把握することが可能となり、必要に応じて給付などに活用するほか、徴税の強化を図る方針だ。一方、国民への監視が強まり、プライバシー権の侵害を懸念する反発も予想されるため、改正作業は世論の動向を見極めながら慎重に進めていく。
マイナンバーは住民票を持つ全ての人(外国人含む)に付与された12桁の番号。税、社会保障、災害の3分野の行政事務に限って活用でき、添付書類の削減や本人確認の簡素化などで行政手続きの効率化を図っている。2015年10月から順次個人に番号が通知され、16年1月から運用が始まっている。
ただ、現行法はマイナンバーと口座情報のひも付けを認めていない。ひも付けさせる場合は本人の同意が必要で、金融機関が任意で行っている。このため、政府が国民の資産状況を正確に把握できず、本当に困っている人を特定して支援する番号制度本来の目的は達成されていない。
政府が4月に決定した緊急経済対策に盛り込んだ困窮世帯に限定した30万円の現金給付を巡っては、減収状況を給与明細などで申請しなければならない複雑な手続きに批判が殺到。結局、高所得者を含めた全国民を対象にした一律10万円給付への変更を余儀なくされ、財源となる予算の組み替えに追い込まれた。
政府が念頭に置くのは、…
この記事は有料記事です。
残り671文字(全文1380文字)
【時系列で見る】
-
新型コロナ 小学校で集団感染 北九州
1675日前 -
新型コロナ トレーニング再始動 焦らず、無理せず 体も 「最初は物足りないぐらいで」
1675日前 -
新型コロナ トレーニング再始動 焦らず、無理せず 心も 「できている部分探すのが鍵」
1675日前 -
新型コロナ 新規感染拡大中 インド封鎖解除 きょうから段階的
1675日前 -
北九州の学校で感染拡大か 中学校2校でも確認 一斉休校せず、学校ごとに対応
1676日前 -
インド全土封鎖を段階的解除へ なお感染者増
1676日前 -
「国民監視」懸念も コロナ対策「切り札」のマイナンバー改革 政府思惑は
1676日前 -
小学校でクラスター発生か クラスメート5人感染 北九州・新型コロナ「第2波」
1676日前 -
集団感染のクルーズ船が長崎を出港 マニラへ 新型コロナ
1676日前 -
政府、マイナンバー「全口座ひも付け」義務化検討 来年の法改正目指す
1676日前 -
都、東京アラート「発動時期ではない」 医療提供体制は確保
1676日前 -
新たに34人の感染確認、1万7580人に 死者911人 新型コロナ
1676日前 -
「また自由に動けなくなった」 新型コロナ“第2波“北九州拠点・重量挙げ選手の不安
1676日前 -
KDDI、在宅勤務7割以上継続へ 国内の全1万6000人が対象
1676日前 -
北九州市で新たに12人 小学校でクラスター発生 9日連続の感染確認
1676日前 -
福島の医療・介護従事者、抗体保有率0.88% 東大など調査
1676日前 -
学校再開でも「休みが必要な子はいる」 専門家が語る不登校になる前の危機
1676日前 -
東京都で新たに5人の感染確認 10人未満は6日ぶり
1676日前 -
マダガスカルにマスクを 手洗い・衛生指導も 環境NPOが資金募る 栃木・佐野
1676日前
関連記事
あわせて読みたい
' +
'
' +
'' + csvData[i][2] + '
' + '' +
'' + listDate + '' +
'
' +
'