旧陣屋 桐田家/赤羽家長屋門

〇旧陣屋(桐田家) 足立区島根3-25-5

 国土安穏寺から西に進み、竹ノ塚センター通りを左に曲がると旧陣屋に出ます。
 旧陣屋(桐田家)前に、樹齢300年の足立区指定保存樹木の黒松があります。

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 桐田家には将軍の鹿狩り(ししがり)の際に、村の御用勢子人足が使用した旗があり、足立区有形登録文化財に指定され、足立区立郷土博物館で保存(非公開)されています。

(説明板)
「有形文化財(歴史資料)
 御鹿狩勢子村旗渕江領嶋根村
 桐田家は嶋根村の旧家である。ここに江戸時代の鹿狩で使用した旗が保存されている。江戸幕府の将軍は軍事演習や権威を象徴する目的で、鷹狩をはじめとする多くの狩猟を行った。鹿狩もその一つで、享保一○年(一七二七)に八代将軍徳川吉宗が小金牧(松戸市小金原)で行った大規模な鹿狩は有名で、その後も江戸時代に四回行われた。
 狩に際しては関東各地の農村の人々が勢子(人足)として動員されたが、人数は村ごとに決められており各々目印となる旗を掲げた。この桐田家に保存されている旗は、嘉永二年(一四八九)十ニ代将軍徳川家慶が行った小金牧の鹿狩で鳴根村の勢子が用いたもので、縦一○六cm・横六五cm、紺地に白抜き文字で次のように記されている。
  「御鹿狩  渕江領
   勢子人足四十一人
   御用   鳴根村」
 ここに記されたように嶋根村から勢子人足四一名が参加したことが分かる(勢子の全動員数約五万人)のをはじめ、将軍の鹿狩と村の関係を示す歴史資料として重要である。
  平成八年三月  足立区教育委員会」

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「御鹿狩勢子村旗渕江領嶋根村」(出典:足立区立郷土博物館所蔵資料)

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〇赤羽家長屋門大扉 足立区島根4-18-3(マミーマート足立島根店)

 国土安穏寺の裏手にマミーマートがあり、店内に赤羽家長屋門大扉が保存されています。
 スーパーの中に文化財が保存されているのは珍しいと思います。 文化財の指定は赤羽家長屋が解体された時点で足立区は解除しています。

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(説明パネル)
「赤羽家長屋門
 この長屋門は近世の島根村の人々に「金武様」の通称で知られていた牛込家のものであった。建築年代は定かではないが、飾り金具の形状や和釘の使用から幕末と推測される。その後赤羽家が昭和14年に屋敷とともに買い受けたものである。
 この長屋門中央に取り付けられていた両開きの大扉を、跡地であるこの場所に残し、歴史を受け継いでいく。」

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