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次回アップ予定:Scene-597 谷地川『蟹久保橋~八幡宿橋』 (2020/09/09)
[Vol-03] 今回は西野橋から継続遡上して、青木橋、宇津木高架橋、八方地橋、新権水橋、新左入橋までの紹介です。西野橋から440m上流に架かるのが『#12青木橋』で、上流側に水管が併設されています。谷地川左岸の八王子市宇津木町と右岸の八王子市大谷町とを結び、都道169号線が通ります。下流と上流側は河川改修を避けた、昔からの堆積岩露出帯が見られます。
名称:青木橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:2.7km
橋の長さ:約26m
有効幅員:約30m
完成:1971年(S46)
青木橋の上に高架で架かるのが『#13宇津木高架橋』で、国道16号線(八王子バイパス)が通ります。
名称:宇津木高架橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:2.7km
橋の長さ:約42m
有効幅員:約8m
完成:1976年(S51)
青木橋が帰宅設定ポイントで、南詰めから都道169号線を南に120m、西東京バス01系統の大谷北バス停から京王八王子駅経由で帰宅します。谷地川の初回遡上歩数、15760歩でした。
日が替わりまして、JR南武線分倍河原駅経由で京王八王子駅下車、駅前4番乗り場から大谷北バス停まで乗り、青木橋からリスタートします。本日は、午後から真夏日との事なので、早朝5:20出発です。
青木橋から230m上流に架かるのが『#14八方地(はっぽうじ)橋』で、下流側に水管が併設されています。八方地って変わった名前ですね、ググルと出汁しか出て来ず、橋名の由来は不明でした。左岸の八王子市宇津木町と右岸の同じく八王子市宇津木町とを結び、一般道(26-33号線)が通ります。因みに八方だしは出汁に、酒、醤油、みりん、塩などの調味料が入っている出汁です。
名称:八方地橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:2.9km
橋の長さ:約22m
有効幅員:約6m
完成:1984年(S59)
八方地橋を右岸側に渡り、南西200m程に在る宇津木の若宮八幡宮へ行きます。創建は不詳、次に寄る龍光寺が別当でした。祭神:仁徳天皇、所在:八王子市宇津木町131。梅雨の中休み時の遡上だったので、撮る画が無い時は頻繁にアジサイが代打で登場しますよ。
若宮八幡宮から北東へ200m、谷地川に戻ります。八方地橋から220m上流に架かるのが『#15新権水(しんごんずい)橋』で、此の橋も左岸の八王子市宇津木町と右岸の同じく八王子市宇津木町とを結び、一般道が通ります。此の辺りは付け替え(直線化)が終わっており、権水橋は旧流路に架かっていた橋でしょうね。上流右岸側から排水河川が流入しており、流入洗堀防止用の減衰工プールと床止めが見えます。
名称:新権水橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:3.2km
橋の長さ:約21m
有効幅員:約6m
完成:1987年(S62)
新権水橋を左岸側に渡り、北260m程に在る真言宗智山派寺院の龍光寺へ行きます。創建は不詳、清雅和上法印による開山で、江戸時代には寺領20石の御朱印状を拝領したと云われています。入口脇に綺麗な紫陽花が咲いていますよ。
龍光寺には1353年(文和2)、時宗の二祖他阿真教の35年忌に造立したものと伝えられる板碑が残されています。名号を主尊とする板碑で、周囲に宗徒106名の阿号が刻まれ石工の銘も刻まれています。八王子市の有形民俗文化財に指定されています。山号:増寳山、院号:密蔵院、本尊:大日如来像、所在:八王子市宇津木町738。多摩八十八ケ所霊場の79番札所です。
龍光寺から南西220mに埼玉神社が在ります。創建は1205年(元久2)と云う伝承がある古社です。1902年(M35)村内に在った、青木八幡社、中村裏天照神社、権水無日枝神社、久保山西青木神社を合祀しています。祭神:大己貴命、伊弉諾尊、猿田彦命、応神天皇、所在:八王子市宇津木町757。社殿は1967年(S42)の改築、鳥居は1967年(S42)の建立です。因みに埼玉神社は、埼玉県には在りません。武蔵国多摩郡の奥に在る土地の意味で「さきたま(前多摩or先多摩)」が転じて埼玉になったのですかね?
埼玉神社から谷地川に戻ります。新権水橋から470m上流に架かるのが『#16新左入(しんさいり)橋』で、今回終着地点の橋となります。左岸の八王子市左入町と右岸の同じく八王子市左入町とを結び、国道16号線(東京環状)が通ります。橋名は地区名からの命名ですね。
名称:新左入橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:3.6km
橋の長さ:約18m
有効幅員:約29m
完成:1991年(H3)
>>>後書き<<<
次回は新左入橋から継続遡上して、蟹久保橋、左滝橋、日向橋、新横山橋、梅坪橋、八幡宿橋までの紹介になります。
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次回アップ予定:Scene-596 谷地川『青木橋~新左入橋』 (2020/09/09)
[Vol-02] 今回は新日向橋から継続遡上して、無名橋-1、JR八高線谷地川橋梁、田島橋、鶴巻橋、万年橋、西野橋までの紹介です。
新日向橋から90m上流に架かるのが、無銘橋梁なので『#06無名橋-1』、谷地川左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-37号線)が通ります。
名称:無名橋-1
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1.1km
橋の長さ:約23m
有効幅員:約4m
完成:1981年(S56)
無名橋-1の上流50m先に高架で架かるのが『#07 JR八高線谷地川橋梁』です。左岸側の小宮駅と右岸側の北八王子駅との間に位置しています。
名称:JR八高線谷地川橋梁
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1.2km
橋の長さ:約34m
軌道:単線
完成:1986年(S61)
八高線谷地川橋梁から左岸沿いに250m進むと、右脇に地蔵尊と庚申塔が並んでいます。谷地川の河川改修により移転されたもので、石川町田島講中の管理と在ります。更に70m進むと、JR八高線谷地川橋梁から350m上流に架かる『#08田島橋』です。此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道が通ります。
名称:田島橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:1.5km
橋の長さ:約36m
有効幅員:約16m
完成:1971年(S46)
田島橋から230m上流に架かるのが『#09鶴巻橋』で、此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-36号線)が通ります。此の付近の河川の流れを見ると、所々に堆積岩が露出しています。多摩川の昭島付近で見た奴に似ていますね。
名称:鶴巻橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1.8km
橋の長さ:約23m
有効幅員:約5m
完成:1983年(S58)
鶴巻橋を左岸側に渡り進むと、谷地川の旧流路が見えます。現在の流路の殆どが付け替え(直線化)されており、旧流路は緑道や公園として利用されています。旧流路に架かっていた中坂橋を渡り、北西300m程に在る西蓮寺へ行きます。途中の道端に花畑が在り、色々な花が咲いています。■セイヨウナツユキソウ(西洋夏雪草):バラ科でモンゴル原産です、■ハタザオキキョウ(旗竿桔梗):キキョウ科の多年草で、釣鐘水仙に似てるね。■ムシトリナデシコ(虫取り撫子):ナデシコ科の越年草で、河原でも空き地でも種を蒔けば、どんどん増える雑草です。
西蓮寺は真言宗智山派寺院で、八王子市宇津木町の龍光寺末です。創建は不詳、頼重により開山、法幢が中興したと云われています。山号:金東山、院号:薬王院、本尊:大日如来像、所在:八王子市石川町13。多摩新四国八十八ケ所霊場の81番札所です。
西蓮寺から西130m程に神明社が在ります。創建は不詳、境内全体が新しい造りです。祭神:天照大神(推定)、所在:八王子市石川町29-2。鳥居と狛犬は2003年(H15)の建立です。
神明社から谷地川に戻ります。鶴巻橋から390m上流に架かるのが『#10万年橋』です。下流側に水管が併設されています。此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-35号線)が通ります。
名称:万年橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:2.2km
橋の長さ:約22m
有効幅員:約6m
完成:1985年(S60)
万年橋から110m上流に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#11西野橋』です。此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-34号線)が通ります。下流側に水管が併設されています。
名称:西野橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:2.3km
橋の長さ:約22m
有効幅員:約6m
完成:1985年(S60)
>>>後書き<<<
次回は西野橋から継続遡上して、青木橋、宇津木高架橋、八方地橋、新権水橋、新左入橋までの紹介になります。
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次回アップ予定:Scene-595 谷地川『無名橋~西野橋』 (2020/09/05)
[Vol-01] 『ぶらっと遡上探索』第32弾の河川は、多摩地区を流れる谷地(やじ)川です。八王子市上戸吹付近の水源から南東に流れ、石川町付近の西野橋で北東方向へ流れを変えた後、日野用水と立体交差し、200m程で多摩川河川敷に流れ込む一級河川(流路延長12.9km)です。
今回は谷地川の河口から遡上して、新旭橋、日野用水路橋、下田橋、新鶴見橋、新日向橋までの紹介です。河口への最寄り駅はJR中央線の日野駅で、JR南武線立川駅経由の30分で到着です。
日野と云えば地ビールのTOYODA BEER「豊田ビール」が有名なので、駅前のコンビニで買って行きます。リュックに入れると背中が冷えて良いね(笑)。日野市豊田には、かつて多摩地域最古のビール工場が在ったそうで、当時の煉瓦造ビール貯蔵所跡や、当時のラベル、写真乾板などが見つかった事を契機に、TOYODA BEERの復刻を通して地域の活性化を行なっています。鶏天ぷらと一緒にグビグビ、ラガービールで昔の懐かしい味だね、すっきりと飲めますよ。
駅前から河口へ行く序に北300m程に在る真言宗智山派の薬王寺に寄ります。創建は不詳ながら、1606年(慶長11)に僧覚心が中興開山したと云われています。次に寄る日野宮権現の別当寺でした。本尊:大日如来像、所在:日野市栄町1-32-2。途中の路上で日野市のマンホール蓋、見っけ。市の鳥「カワセミ」をデザインしたものです。境内に咲く白い花は何でしょうね。おい、グーグルレンズ探して頂戴。はい、■ナツツバキ(夏椿):ツバキ科の落葉高木で、朝に開花して夕方には落花する一日花。別名、シャラノキ(娑羅樹)です。
薬王寺から北西300m程に在る日野宮神社に行きます。創建は不詳、祭神:天御中主尊、高魂尊、日奉宗頼、日奉宗忠、所在:日野市栄町2-27-19。鳥居は1870年(M3)、狛犬は1987年(S62)の建立です。拝殿には、三体の仏像が遷座されています。かつて、四谷阿弥陀堂に奉祀されていたものです。日野宮が在る四ツ谷地区には「鰻を食べてはならぬ」という伝承があります。多摩川が洪水で決壊しそうになった時に、鰻が堤防に出来た穴を埋めて防いでくれたとか、日野宮へ遍座されている虚空蔵菩薩(本地仏)のお使い姫が鰻であり、天衣の袖の縁が鰻に似ている事が結び付いての事と思われています。
日野宮神社の左脇の道に入り北へ130m、多摩川の堤防路へ出ます。途中の1-3-20水路に飛ぶ蜻蛉はクロイトトンボのペアですね。堤防路から東へ100m谷地川の河口へ着きましたが、草茫々で良く判りませんね。中央線の車窓からの画では中心部が谷地川の河口で、其の後ろの堤防が多摩川の堤防路で、多摩川の河川敷の中を約1km谷地川が流れています。
多摩川堤防路を西に600m程遡上し、市道へ離脱します。更に280m程、西へ進むと成就院が在ります。天台宗寺院で、八王子市高月町の円通寺末です。
成就院の創建は不詳ながら、平安時代(794~1185年)の平安中期、武蔵国の豪族日奉氏が日野台地の一角に館を設け、其の鬼門方向に東光寺を建立、薬師堂を創建したと伝えられていますが、何れも廃絶して東光寺は地名としてのみ、名を残しています。其の後の1580年(天正8)に僧円勝が運慶作の薬師如来の護持仏を此の地に安置して再興、僧永海が1611年(慶長16)に中興開山したと云われています。山号:万照山、寺号:東光寺、本尊:阿弥陀如来木彫坐像、所在:日野市栄町5-5-1。関東九十一薬師霊場の第三番札所です。
成就院から西400mに東光寺の神明社が在ります。創立は不詳ながら、先程紹介した日野宮神社や成就院の建立にも関係する、武蔵七党の中の西党の祖日奉宗頼一族が此の地に土着し、伊勢神宮を勧請したとも、和田義盛の残党が此の地に土着して社を建てたとも云われています。先程の成就院が別当でした。祭神:天照皇大神、所在:日野市栄町5-19-13。狛犬は1974年(S49)の建立です。神明社右手の道を100m程進むと、日野上堰用水が流れています。
日野用水路を跨いで、左折50m先に谷地川の第1橋梁となる『#01新旭橋』が見えます。左岸の日野市栄町5丁目・八王子市小宮町と右岸の日野市栄町5丁目・新町5丁目とを結び、都道169号線が通ります。
名称:新旭橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.15km
橋の長さ:約28m
有効幅員:約15m
完成:1980年(S55)
新旭橋の上流隣に谷地川と立体交差する掛樋形式で架かるのが『#02日野用水路橋』です。日野用水は1567年(永禄10)室町時代後期に開削され、現在は1962年(S37)に完成した八王子市平町の日野用水平堰から取水されて、日野上堰用水と下堰用水との2大幹線に分かれた後、多摩川に放流されています。因みに日野市内を流れる用水路の延長は170kmにもなります。
名称:日野用水路橋
構造種別:1径間RC桁
河口からの距離:0.17km
橋の長さ:約29m
水路幅員:約2m
完成:不明
日野用水路橋の上流30m程に、谷地川0.2km標識が在りましたので、200m程バックして谷地川0km付近へ行きます。先ずは右岸側、河川管理境界の標識しか在りませんね。では、左岸側に廻ります。新旭橋下流80m程に「谷地川左岸0.1km標識」見っけ。30m程進むと、左岸側河川管理境界標識。残り140歩、...129、130、此の付近から足元をキョロキョロと探しましたが、ん~無いね。其の先に在るのは谷地川浄化施設です。0.1km位置から、橋梁の河口からの距離が測れるので、0km標識探しを完了、戻ります。
日野用水路橋から上流180m程に魚道が在りますが、草陰からカルガモの雛がゾロゾロと11羽、磁石に引き寄せられる様にお母さんカモに密着しています。可愛いね。
日野用水路橋から560m上流に架かるのが『#03下田橋』です。左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-40号線)が通ります。橋の塗装が汚いね。
名称:下田橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.7km
橋の長さ:約25m
有効幅員:約5m
完成:1976年(S51)
下田橋から160m上流に架かるのが『#04新鶴見橋』で、此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-39号線)が通ります。此処にもカルガモ親子が居ますね、先程の親子よりも一回り大きく育ってますが、6羽と数が少ないですね。
名称:新鶴見橋
構造種別:1径間鈑桁
河口からの距離:0.9km
橋の長さ:約26m
有効幅員:約5m
完成:1975年(S50)
新鶴見橋から150m上流に架かるのが、今回終着地点の橋となる『#05新日向橋』です。此の橋も左岸の八王子市石川町と右岸の同じく八王子市石川町とを結び、一般道(26-38号線)が通ります。上空をC-130 Herculesが4機連続で通過、北6km程の横田基地からの飛行ですね。後ろのカーゴドアを開けながらの飛行、機内の換気をして暑さとコロナ対応ですかね。
名称:新日向橋
構造種別:1径間PC桁
河口からの距離:1km
橋の長さ:約23m
有効幅員:約5m
完成:1981年(S56)
>>>後書き<<<
次回は新日向橋から継続遡上して、無名橋、JR八高線谷地川橋梁、田島橋、鶴巻橋、万年橋、西野橋までの紹介になります。
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Author:mark60
関東地区の河川に架かる橋を
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