日本共産党の田村智子委員長が女性初の党首に就任してから、今年1月18日で1年を迎えた。朝日新聞(1月19日)の大型記事は、「ソフト路線 タムトモ共産党は再興なるか」との見出しで、田村委員長の就任1年を振り返っている。小見出しは「志位氏と差別化」「衆院選で苦戦 野党共闘は曲がり角」「深刻な組織弱体」というもの。田村委員長は「タムトモ・カラー」を打ち出そうとして、情報発信でも「脱志位」とも言える取り組みに着手し、党のイメージ刷新に力を注いでいるが、衆院選では苦戦し、しかも組織の弱体は深刻で、もがく日々が続いているというものだ。ここでは、田村委員長が共産党のイメージチエンジを試みようとしているものの、志位体制から脱却できず、党組織と党活動が依然として後退を続けている状態が、以下のように指摘されている。 (1)党首として臨んだ初めての衆院選は、「共闘」の相手だった立憲民主党と政策上の違いから213