自民党の高市早苗総裁が7日に発足させた新執行部は、総裁選勝利の立役者である麻生太郎元首相の存在感が際立ち、「第2次麻生政権」ともいえる布陣となった。高市氏は挙党一致に向け「全員活躍」を掲げていたが、枢要なポストを麻生派が占める「論功行賞」の色が強く、派閥政治の復活を印象付けた。 麻生氏、派内に「高市氏支持」号令 総裁選投開票の4日前、党務全般を仕切る幹事長の人事は「内定」していた。高市氏が9月30日に麻生氏の国会内事務所を訪問した目的について、党関係者は「『鈴木(俊一)幹事長』の人事をまとめるためだった」と明かす。高市氏側としては、麻生氏が求めるポストを差し出す代わりに、麻生派(43人)の議員票を回してもらう狙いがあったという。 ポストで高市氏陣営の票を固める動きは、これにとどまらなかった。上位2位の…