カナリア自警団
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「荒野のコトブキ飛行隊」の記事における「カナリア自警団」の解説
「大空のテイクオフガールズ!」に登場する、イヅルマに拠点を置く女性自警団。6人全員がイヅルマ市自警団の主力機体である紫電を搭乗機としている。自警団といっても広報目的で結成されたため、空戦などの出撃は控えられている。団のマークは青の盾章にイヅルマのロゴとマスコットキャラクターの「カナリアくん」で、垂直尾翼には各パイロットの横顔がシルエットで描かれている。「外伝」4話ではアコが登場している。 アコ 声 - 小澤亜李 カナリア自警団の団長。亡父・トキオが自警団の伝説的英雄という理由から、自警団学校を卒業してすぐに宣伝効果を狙ったイヅルマ市自警団に担ぎ出されて団長になった。真面目で責任感の強い性格で、シノが評価するほどの優れた操縦技術を持ち、いずれ父と同じように立派な団員になれるよう努力をしている。イチゴが好きで、下着もイチゴ柄である。好物はカツ丼で、毎日昼食は食堂でカツ丼を食べている。カナリア自警団のマスコットキャラクターの「カナリアくん」の考案者だが、あまりの不気味さに好評ではなく、リッタの実家では案山子代わりに置いたところ効果てきめんなほどであった。 第三章ではウタカの策に嵌められて大騒動を起こし、カナリア自警団は無期限の活動停止処分を受け、アコ自身も責任を取り謹慎処分となるが、騒動の陰に巨悪の匂いを感じたシノ達の判断により一時リッタの実家へ身を隠した。しかしひと月以上もリッタの実家の手伝いをしているうちに農業にハマってしまい、自警団のことをすっかり忘れていたが、ふとしたことで思い出してイヅルマへ帰還する。そしてエル達やミヤコの情報からパロット社が怪しいと判断して潜入捜査を開始し、ウタカの目的を知る。彼が行おうとしていることは強引で正しいとはいえないと阻止することを決意し、激戦の末にウタカを止めることに成功して逮捕する。そして失墜したイヅルマ自警団を立て直すことを決意する。 「外伝」4話では連続食い逃げ犯が酒場に潜伏しているとの報を聞いて酒場を訪れ、賭け事をしていたベル達を見て逮捕しようとするがローラに妨げられて逃げられてしまい、逃げ遅れた男(フィオが追っていた男)を現行犯逮捕する。後に郊外の空域で騒ぎがあるとの報を聞いて急行するがフィオ達に逃げられてしまう。 イベント「ウキヲエ大騒動」では元空賊で、現在はウキヲエ界の重鎮として知られているオニシゲ一門がウキヲエの押し売りをしているとの報を聞いて、ラハマで聞き込み調査をしていた時に姐さんがウタマロ達に攫われようしている現場に出くわして食い止めようとするがも、あっさりと捕まり一緒に誘拐される。後にミント達に救出されるが、ミントが隠れて自分の裸婦画を描いていたことを知っており、帰り間際にミントに裸婦画を描くのはやめてと遠回しに言った。 シノ 声 - 八島さらら イヅルマ市自警団の実戦部隊であるシラサギ自警団の団長で、女性ながらにエース級の腕を持ち、周囲からも信頼されている。宣伝部隊であるアコ達カナリア自警団を「お飾り」「税金の無駄使い」として目の敵にしているが、認めるところは遠回しに認めるなどツンデレなところもある。孤児院育ちで負けん気が強く、努力して団長になった努力家である。いわゆるキャリアウーマンであり、アコから尊敬されている。非番時はなぜかロリータファッションなど派手な服装で出掛けている。料理はしたことすら無い上に、栄養重視で味は二の次という「ガソリン感覚」で壊滅的である。シラサギ自警団のマークは青の菱章にイヅルマのロゴ。 ハヤトの襲撃でシラサギ自警団は壊滅的な大打撃を受け機能不全になった上に、カナリア自警団の本当の実力を見て自身もカナリア自警団に入団することを決意して上層部に無茶を通して配属され、鬼軍曹な立ち位置でユルいアコたちに時折檄を飛ばす。第二章ではジョージやミヤコから10年前のトキオの事故死の真相と生存の可能性を聞かされるとともに、裏で暗躍する者に注意するよう忠告を受ける。 ショウトのカミラとは合同演習の時からの知り合いで、調子の狂う相手だと苦手意識を持っている。イベント「ベニヤンマ団の逆襲」ではショウトの美人パイロット大会を巡って空賊が優勝商品の震電を狙っているとの情報を聞きつけてヘレンと共に調査に訪れ、成り行きで美人パイロット大会に参加する羽目になる。 エル 声 - 和氣あず未 カナリア自警団副団長。イジツでも有数の名家の出で、幼少の頃より母親からピアノを習っていたためピアノが上手く、母親からピアニストとしての将来を期待され、それまで幼稚園の先生として働いていた。しかし、幼馴染のアコから入団のスカウトを受け、刺激的で楽しい日々が送れると母親の反対を押し切りカナリア自警団に入団した経緯を持つ。イベント「決戦 怪盗紳士ミカヅキ」でも、それまで恵まれすぎているために平坦でつまらなかった人生に刺激的な毎日が来たと語っており、その点ではアコに感謝している。正真正銘のお嬢様なため一般人より考え方が多少ズレている。また、幼少の頃に頻繁に誘拐されていた経験から、空賊などの強面相手の扱い方にも慣れている。自然と人を甘やかす癖があり、アルバートをはじめとする男性から人気が高い。そのためヘレンからは「おやじ殺し」、シノからは「ダメ人間製造機」と不安がられている。 第三章でカナリア自警団が無期限の活動停止処分となった際に、裏で巨悪の臭いがあると判断して、情報収集も兼ねてパロット社の近くにおでんの屋台を開業し、仕事帰りの社員などから情報収集をしていたが、ここでもダメ人間製造機っぷりを発揮し、アルバートをはじめとする顧客を増やし続けていた。 リッタ 声 - 峯田茉優 カナリア自警団員でいつも大きな帽子を被り、大きなリュックを背負っている。かつて「空の英雄」トキオの搭乗機が紫電だった影響で紫電が大好きな重度の紫電ヲタで、紫電のこととなると熱く語りだす。1年前に実家の畑に熊が出没した時に現場検証に訪れたアコの誘いを受け、紫電に乗れると入団した経緯を持つ。入団後は紫電の整備をしているうちに戦闘機や機械関係に詳しくなった。実家が農家で野菜にも詳しい。独特の操縦センスは畑を荒らす鳥を赤とんぼで追い払うことで培ったもので、空戦では鳥に比べたら動きが単調で読みやすいと実力を発揮する。また農作業で多忙な両親に代わってフッチとマイの面倒を見ていたため、料理をはじめとする家事全般が得意である。 ミント 声 - 近藤玲奈 カナリア自警団員。紫のカーディガンをマントのように羽織っている。アコを「お姉様」と呼び、崇拝と呼べるほどに慕っている。実家は実戦古武術道場を代々受け継いでおり、彼女も幼少の頃から修行をしているため、古武術においては過去に二度も野生の熊を倒したことがあるほどの達人レベルな上に、飛んでくる銃弾の中で弾道を見切って的確に避けて突撃するほどに動体視力と身体能力に長けており、空戦でもそれらを発揮する。見知らぬ者にいきなり触れられると咄嗟に古武術で倒してしまうのが悩みである。 イヅルマから紫電を飛ばしても丸三日かかる辺境の地・クマモの出身であり、元々内気で絵を描くのが好きで中二病を若干こじらせており、その性格を治そうと精神修行も兼ねて祖父の勧めでイヅルマ市自警団学校へ入学し、不良達に絡まれた所を助けに来たアコに一目惚れし、のちにアコがカナリア自警団を立ち上げたと聞き、部屋の前で土下座で懇願して入団したことが第二章で語られている。 イベント「ウキヲエ騒動」では、イヅルマで開かれた美術品の展覧会で姐さんの「踊子美人」を見て感銘し、ラハマで個展を開いているとの報を聞いて、非番の日に訪れた。その際に自分の絵も見てもらおうと「アコの裸婦画」を見せた姐さんから高く評価される。しかし、オニシゲ一門の調査にラハマを訪れたアコを見て驚愕し、後にアコが姐さんと共にオニシゲ一門に攫われたとの報を聞いて、半ば猟奇的な目を孕みつつ姐さん救出作戦に参加する。 ヘレン 声 - 桑原由気 カナリア自警団員。グラマーな身体と眠そうな口調にボサボサヘアが特徴である。時間があれば操縦中でもどこでも寝てしまい、寝ながら操縦できると言われており、恐怖のネジが抜けているような危険な飛行も難なくこなす。私生活もだらしなく、自室や自警団内大浴場でも衣類を脱ぎ散らかし、そのたびにアコに注意される。 イカルガ自警団の副隊長・ジョージの娘で、実家のミルク配達の手伝いでミルクを零さないように飛び、また襲撃してくる空賊などをまくために狭い峡谷を飛ぶうちに高い操縦技術を身につけ、その腕をトニー達に請われて暴走飛行団の初代総長になる。のちに自警団に入団すると年金がもらえて老後は悠々自適に生活ができるとのアコの説得で、多少誤解した形で入団した経緯を持ち、現在でも「飛ばし屋ヘレン」としてイヅルマ周辺の不良達から伝説視されている。 第三章でハヤトをツバメ達に利用されて負傷したことに静かな怒りを抱き、暴走飛行族時代のツテで情報収集を行い、後に意識が回復したハヤトからパロット社のことを聞き、アコ達と別行動をとりながらウタカの野望を阻止しようとした。 アルバート イヅルマ航空自警団部長で肥満体型の中年男性。事なかれ主義でカナリア自警団に広報関係の司令を出している。エルに好意も持っていて何かとアプローチをかけているがうまくかわされている。 初代イヅルマ市長を先祖に持つ家系の生まれで、その縁もあって一族はイヅルマの要職に就いているが、本人に至っては自警団に入ったもののあまりにも凡庸だったため、とりあえずお飾り部隊であるカナリア自警団の部長職に就かされた経緯を持つ。 第二章での市長救出の件でなぜか功績が称えられ、イヅルマ自警団の統括本部長の昇進が決まっていたが、第三章でのアコの騒動により昇進が破棄され、毎晩エルの屋台へ足を運んでは慰めてもらっている。後にウタカに拉致され、逃走しているアコ達に降伏を呼びかけるよう命令されたが、正義のために行動しているアコを裏切れないと命を賭して拒否するなど、正義感に目覚める。一連の騒動が終結した後は悪徳有権者と繋がりのあったイヅルマ自警団上層部を解任され、信頼が地に堕ちた自警団を立て直すべく、カナリア自警団と共に奔走する。 ジノリ イヅルマの老人ホームにいる偏屈な老人。かつてはイヅルマ市自警団で整備班長を務めた整備士で、特に誉系の発動機にかけてはイジツでも有数の腕を持つ。アコの亡父のトキオの機体の整備も担当したことがある。頑固な職人気質で老人ホーム内でも周囲に馴染めず一人でいたが、リッタとアコに説得され、彼女たちに機体の整備を教えるためにイヅルマ自警団に足を運ぶようになり、リッタから「師匠」と呼ばれるようになる。のちにイヅルマ自警団整備顧問として整備員たちに厳しく指導するようになる。 アルバートをはじめとする上層部たちも新入りの頃から面倒を見ていたため、今でも頭が上がらない生き字引的な存在で、時々上層部にゴリ押し同然の説得をする。のちにイベント「嘆きのオフコウ山」で弟子入りしたアカバナ族達と共にウタカの野望を阻止しようと奮起する。 ハヤト 飛行機窃盗をしていた少年。負けず嫌いな性格で時折街中で会うアコやリッタにセクハラをし、その度にリッタと口喧嘩する。ある時とある倉庫に忍び込んで改造された雷電を発見し、そこをウタカに捕まり、窃盗で培った操縦技術を買われ、テストパイロットとしてシラサギ自警団を襲撃し壊滅した。後にカナリア自警団の挑発に乗りアコと対戦し、アコの操縦技術の前に敗北した直後に口封じのためにツバメに撃墜される。アコに救助されて一命を取り留め、身寄りがいないことと、組織の手から匿ってもらうためにジノリに引き取られることとなり、彼の提案でカナリア自警団専属の整備士として働くこととなり、リッタから弟弟子と呼ばれるようになる。ヘレンに気に入られている模様で、頭の上に胸を乗せられたり同居生活を提案されたり、入院した時もベッドに潜り込まれたりと逆セクハラを受けている。第二章ではジノリの教育もあり礼儀正しい青年へと性格が変わっている。 第三章にてツバメと再会し、脅される形でアコの機体に細工をしたが、更生して仲間として見てくれているアコ達を裏切れずに身を挺して計画を阻止し、重傷を負い病院に入院した。 トニー 声 - 室元気 ユーヒガ丘をアジトとしてイヅルマ一帯を縄張りとする暴走飛行団の総長。ヘレンとは長い付き合いである。手下たちには孤高の一匹狼を気取っているが、富裕層の出で、大人になっても未だに小遣いを貰っている。イヅルマ周辺の不良達からは「口先男」「仕切りたがり」とあまり高く評価されていない。昔ヘレンに告白した時は返事をもらえずじまいだったが、作中再会した際にタイプではないとフラれた。その後は金持ちのボンボンだということがバレたこともあって、リーダーシップをほぼ失ってしまい団は解散寸前になったが、紆余曲折の末にイヅルマ中の不良たちと共にカナリア自警団の私設応援団を結成することとなった。その時にミントと共に行動したのが縁で、ミントから「アニキ」と呼ばれている。 ダニー 暴走飛行団の一員。解散寸前の上にヘレンにフラれて傷心気味のトニーを見捨てずに一緒に行動していたが、ガソリン代が高くなったこともあり、暴走飛行団を降りて真っ当に職に就こうと考えている。 トキオ アコの父親で故人。かつて伝説と呼ばれた少数精鋭部隊であるイカルガ自警団の団長を務めていたエースパイロットであったが、10年前に事故死した。その卓越した操縦技術は現在においても伝説として語られている。彼の機体を担当していたジノリも、下手な整備士よりも整備に詳しく、自分に文句を言っていたのはアイツくらいだと当時を懐かしむこともある。多忙であまり帰宅していなかったためアコもあまり覚えていないが、そんな父を誇りに思い、イヅルマの役に立とうとカナリア自警団のスカウトを承諾した。 公式では事故死となっているが、実際はパトロール中に雲の中に突如現れた「穴」を避け切れずに中に入って「穴」の向こう側の世界に行ったと思われる。「穴」に関しての利益を独占したいイヅルマ有権者と息のかかった自警団上層部による情報操作などで事故死として処理されたが、イケスカ動乱でラハマやイケスカに「穴」が出現したことにより、当時の関係者の間で「穴」の向こう側の世界に行ったという説が有力視されている。 エルの両親 母親は有名な元ピアニストで、エルが幼い頃よりピアノを教え、また、操縦の腕もかなりのもので、実弾を使用した戦闘訓練も行っていた。搭乗機は飛燕。特に男の扱い方に関しては厳しく指導している。性格は落ち着き払っているが、時に毒のある物言いをし、その性格はエルに受け継がれている。ピアニストとして才能のあるエルをカナリア自警団へスカウトしたアコを「悪魔」「泥棒猫」と恨んでおり、第二章では帰郷したエルとその件で親子喧嘩となり、どちらが撃墜されるかの空戦にまで発展する。父親はイジツで有数の大実業家で、個人で保有している飛行船でイジツ各地を回っていたが、最近脚を悪くして車椅子生活を余儀なくされている。温厚な性格で家族を大事にしているが、エルと妻の親子喧嘩を「情熱の炎を燃やして激突して美しい」と表現し感動するほどに特殊な性癖の持ち主でもある。イヅルマに多額の寄附金を納めており、その縁もありエルの頼みを聞いて一芝居を打つこともある。 爺や エルの実家で執事として勤める老齢の男性。かつてはリノウチ大空戦において伝説と呼ばれたほどの凄腕の傭兵で、幼少の頃に頻繁に誘拐されていたエルの救助役も務めていた。操縦の腕もかなりのもので、アコにとっての「操縦の師」であり、エルと母親の空戦を交えた親子喧嘩の仲裁役も務める。搭乗機は飛燕。第三章ではエルの父親の命により、秘密裏にエルの護衛を務め、パロット社からのアコとシノの逃走に貢献した。 フッチとマイ リッタの弟妹。弟のフッチはやんちゃな性格で、初対面の人でも平気でカンチョーをするため、事ある毎にリッタから封印しろと厳重に注意されている。対して妹のマイは姉が仕事で事故に遭わないかといつも心配している姉思いの性格である。 ミントの祖父 クマモの実戦古武術道場の現当主でミントの武術の師である。孫思いな性格で、内向的で中二病を拗らせていたミントの性格を改善しようとイヅルマ市自警団学校への入学を勧めた張本人であり、多少なりとも改善したミントに目を細めている。多少お茶目な所もあり、ミントの部屋へ勝手に入っては黒歴史ノートなどを発見してミントを困らせている。 ジョージ ヘレンの父親でミルク配達業を営んでいる。ぶっきらぼうな性格だがちょっとおしゃべりな所もある。かつてはイカルガ自警団の副隊長で「空の貴公子」の異名を持つ凄腕のパイロットだったが、トキオが行方不明になり、トキオのいない自警団に未練はないと辞職した過去を持つ。昔からヘレンにミルク配達を手伝わせ、結果としてヘレンに高い操縦技術を養わせた。シノ(とヘレン)に10年前のトキオの事故の真相と、トキオは生きている可能性があることを告げた。ぶっきらぼうな性格が逆に女性のハートを射止めてしまい、女性達と仲良くなり過ぎたのが理由で妻に愛想を尽かされ離婚された経緯を持つ。 第三章ではアコ達の騒動の裏でウタカが暗躍していることを察知してミヤコと共に活動し、関わろうとするヘレンに助勢を申し入れるが断られ、成長した娘の姿に安堵の息を漏らす。 ミヤコ アコの母親。イヅルマの郊外の丘の家に一人で住んでいる。かつてはイカルガ自警団に所属し、隊の一番槍で最も撃墜数が多く、搭乗機の赤くカラーリングされた紫電も相成って空賊の間では「赤い悪魔のミヤコ」と恐れられていた。トキオと職場結婚して退職し、現在も自家用機として紫電に乗っている。 勘が鋭く、シノがジョージからトキオのことを聞いていることや付近に不穏な空気が漂っていることから、アコにも何かの手が及ぼうとしていると察し、シノにトキオのことをアコには話さないでほしいと頼んだ他、付近を調べていた者達の機体を忠告も兼ねて撃墜した。 現役時代は表立っていえない、いわゆる「汚れ仕事」も率先して行っており、第三章でアコ達の騒動の裏にウタカが暗躍していると判断して独自に調査を行い、後にアコ達と合流してパロット社の潜入に協力する。後にジョージやジノリ達とも合流してカナリア自警団に協力する。 ウタカ イヅルマに本社を置く大手の飛行船製造業、パロット社の社長。イヅルマにラジオ局を開局して、イヅルマ市自警団に出資をするなどイヅルマに貢献していることから、アルバートをはじめとする自警団幹部も頭が上がらないが、「組織」と共に野望を抱いており、独自の技術力で改造雷電などを開発するとともに、秘書のツバメに命令を下して暗躍する。後にカナリア自警団を計画にとっての障害として見るようになる。用意周到で抜け目が無く、ハヤトをテストパイロットにした際もパロット社に関する情報を一切教えず、改造雷電を保管していた倉庫の記録なども抹消している。イケスカ動乱でラハマやイケスカに開いた「穴」に、10年前のトキオの事件にも関連性があると身内であるミヤコやアコを偵察・調査させていたが、ミヤコの忠告を受けて一時手を引くことを決断する。イベント「怪盗紳士ミカヅキ」の時に自警団に預けられたハ44発動機も市長を裏で操って入手した。 第三章ではかつてイヅルマ市自警団の「クロサギ自警団」所属の団長でトキオのライバルだったことや、トキオが行方不明になり張り合いが無くなったことに加えて実家の飛行船製造業が傾きだしたために社長業を継いで、卓越した手腕で今の大会社までに成長させたことなどが語られている。 トキオをライバルであると同時に現役時代のイヅルマ大空戦の時に窮地を救ってくれた恩人として敬意を払っており、トキオが「穴」の中に消えたのを唯一見た目撃者であった。しかし、古くよりイヅルマ地域の「穴」を独占したいイヅルマ有権者と息のかかった自警団上層部の箝口令により機密とされ、それでも身内であるミヤコとアコに真相を知らせようとしたツバメとカモメの父親である上司が暗殺されたのを境に、イヅルマに悪習をもたらす古い有権者を排除しようとパロット社を継いで成長させ、改造雷電やハ44発動機などの「餌」で悪徳有権者を誘い出し、「穴」が開こうとするのを好機としてクーデターを決行して有権者の悪事を白日の元に晒して断罪した。そして「穴」の中に入って、たとえ低い確率でもトキオを捜索し、救出しようと試みる。クーデターの際には一般人に罪はないと部下達に不殺を言及している。 しかしたとえイヅルマのためとはいえ、やっていることは認められないとカナリア自警団をはじめとする協力者達の手によりクーデターは失敗し、「穴」も未完成だったためトキオの救出は叶わなかった。それでもイヅルマに蔓延る巨悪を一掃できたと満足し、全ては自身の責任だと、ツバメ達の無実を訴えて逮捕された。 ツバメ ウタカの女性秘書でウタカを慕っている。パイロットとしての実力も持っている。所有機体は飛燕。ハヤトがアコに敗北したことでハヤトの雷電を撃墜処分した後、アコも始末しようとするが、応援に来た他のカナリア団員やシノにより形勢が逆転されてシノに撃墜され、脱出に成功してウタカの下へ帰還した。 第三章でウタカの策によりシラサギ自警団の新団長に就任し、紫電改や新技術など、表向きは共闘目的で色々と提供していたが、カナリア自警団を陥れるべくイベント時に機体に細工をし、カナリア自警団を無期限の活動停止処分にすることに成功する。 彼女達姉妹の父親はイヅルマ自警団のウタカの上司で、トキオの失踪の真相をミヤコ達に告白しようとしたが、「穴」の存在を機密にしたい有権者達の手により暗殺される。のちにウタカによりその真相を知り、ウタカと共にイヅルマに蔓延る巨悪を排除しようと同志となった経緯を持つ。 カモメ ツバメの実姉で、パロット社より特別秘書として市長の下で働いていたが、ウタカの命令で、その美貌を利用して市長を懐柔し、傀儡としてパロット社に都合の良いように便宜を図らせていた。ツバメ同様ウタカを慕っており、そのためツバメとの姉妹仲は最低である。のちにエルに市長を籠絡され、ウタカの指令で市長の口封じを画策するがカナリア自警団の活躍で失敗した。 ウタカがアコ達に降伏を呼びかけるようアルバートに命令するが拒否したため、ウタカが大義のためにやむを得ないとしてアルバートを銃殺しようとした際に、彼に手を汚させたくはないとアルバートの盾となって負傷する。ウタカも咄嗟に急所を外したために大事には至らなかったが、それでもウタカに手を汚させないでほしいとツバメに懇願し、心中を汲んだツバメはクーデターの阻止に協力する。 イヅルマ市長 アルバートの実兄で容姿がほぼ瓜二つであることから、アコ達にひと目で血縁者だと看破された。初代市長が先祖なのが縁でほぼコネで市長になったが、事なかれ主義で保守的なのもあって就任時から支持率は低空飛行している。アルバート同様に美人にとてつもなく弱く、カモメに懐柔されてウタカの傀儡と化しており、のちにエルにあっさり籠絡される。口封じにイヅルマ100年祭の時に事故死に見せかけて殺害されそうになるが、カナリア自警団の活躍により難を逃れた。
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