激戦
激戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 07:33 UTC 版)
ゲクランは予想外の方角から現れた敵軍に対峙するために陣形を変更した。ゲクラン麾下の精鋭はこれに対応できたが、後続部隊には混乱が生じた。恐慌状態に陥ったカスティーリャ騎兵や歩兵の一部が戦線を離脱し始めたため、ゲクランはこれ以上の戦列崩壊を防ぐために防御陣形を捨ててイングランド軍先鋒へ襲いかかった。 両軍は槍を捨てて剣や戦斧、ダガー(短剣)を振るっての白兵戦に突入した。 イングランド軍両翼のガスコーニュ装甲兵はゲクランの部隊を包囲する動きを見せ、これを阻止しようとしたカスティーリャ軽騎兵(ヒネーテ)はイングランドとウェールズの長弓兵の猛烈な射撃で粉砕された。 カスティーリャ重騎兵を率いるエンリケはゲクランを助けようとガスコーニュ兵に何度も突撃を試みたが、騎兵の馬が長弓で打ち倒されて近づくことさえできなかった。カスティーリャ騎兵にとって下馬することは屈辱とされていたため、彼らは馬から降りようとせず、歩兵戦という選択肢は無かった。 イングランド軍両翼のガスコーニュ兵はカスティーリャ軽騎兵を追い払うと、ゲクランを両側から包囲した。黒太子直属の兵も前進してきたので、フランス軍先鋒は孤立し損耗した。 敗色が濃厚になるとカスティーリャの騎兵は戦場から逃げ去ったが、歩兵は背後の川にかかる狭い橋しか逃げ道がなかった。 エンリケの叱咤を無視して橋や川に殺到した歩兵たちに、イングランド軍後衛のアルマニャック伯とマヨルカ王の騎兵が襲いかかった。多くが討ち取られ、川で溺れ死んだ。ゲクランは捕虜となり、エンリケは戦場から離脱したが、兵の大半を失った。黒太子の軍はナヘラの町で敗残兵を掃討し、町を略奪して住民の大半を殺害した。
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「激戦」の例文・使い方・用例・文例
- 今回の選挙は激戦で元大臣が何人も落ちた。
- ここで激戦が行われた。
- 激戦.
- 激戦のさなかに.
- 猛烈な競争, 激戦.
- その島での激戦で, 軍人と住民全員が玉砕したと伝えられている.
- なおも激戦が続いた.
- 今回の選挙はなかなかの激戦であった.
- ここは第 2 次世界大戦中の激戦地だった.
- 激戦が有った
- 激戦になりそうだ
- 選挙競争は激戦であった
- 大激戦
- 激戦の予備選挙
- 激戦のための装備がされていないゲリラ
- 1214年、フィリップ・アウグスツス王率いるフランス軍は中世で最大規模の激戦の1つとされる戦いで敵の連合軍を破った
- 1847年のメキシコ戦争の激戦
- メキシコシティーの南の局地でアメリカの軍隊のメキシコの力に対する大きな勝利に終わったメキシコ戦争の激戦(1847年)
- 第二次世界大戦の激戦(1942年)で、ロンメル率いるドイツ軍隊に対して、モンゴメリー率いる英国軍により連合軍の決定的な勝利に終わった
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