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半分まで来ました

 この間から視聴している七剣下天山。だいたい半分くらいまで見終わったところ。とりあえず今までのところまでの感想を簡単に。

 金庸原作以外の武侠ものを見るのは初めてなのだが、結構雰囲気が違うものだな、というのが今まで見てきての印象だ。金庸ものでは思いっきりはっちゃけたキャラクター達が印象的である。そこが魅力でもあるのだけど、へたしたらストーリーそっちのけで大暴れを始めてしまい、本筋はどこへ?という状態になることも多かった。
 七剣の方はそこまで無茶をするキャラクターがいないということもあって、割りとじっくりストーリーを追っている感じがする。あと、かなり描写がシビアというか、現実的で厳しい。主人公たちは村を清の軍隊に襲われて散り散りになって逃げ延びるわけだけど、当然のごとく金が無いわけだ。そうすると子供が病気になっても薬を買えない、とか、金を稼ぐために日雇いの仕事をする、なんて描写があったりする。

 あと、戦いのシーンも、どちらかというと個人的な私闘の雰囲気が大きかった金庸ものに比べると、より戦争っぽくなっている。時代背景の違いから普通に大砲とか鉄砲とかの飛び道具が使われることも大きいのかもしれないが。あと弓矢がかなり恐ろしい武器になってる。
 いくらか現実的に描かれているとはいえ、主人公格の七剣はやっぱり反則的に強い。雑兵などは文字通りの雑魚扱いなわけだが、ここにきて雑兵の命の重さまで画面に出てくるようになってきた。もしかして、これは後半に向けての大きなテーマになってくるのだろうか?

LOVE SONG/種ともこ

 最近ITSではサンライズ系の昔のアニメ曲やビデオが相次いでリリースされてたりする。そして、その中に、種さんのこの曲も混じっていたのだった。

種ともこ - ガサラキ パック - Single - LOVE SONG


 この曲、ガサラキというアニメのエンディングテーマだったもの。オープニングも手がけていたりする。たまたまTVを付けたらちょうどエンディングがかかっているところで、ずいぶんびっくりした覚えがある。このころってあんまりアルバムとかも出てなかった時期だったからよけいに。

 ITSで購入すると、ジャケットが結構怖いのだけど、曲の方も「LOVE SONG」というタイトルのバラード曲であるのに、よく聴くとかなりおっかないような。
痛みをあなたの胸から追い出さないで
わたしに繋いでください

とか
愛しているから幸せ必要ないの

とか、ソレハイッタイドウイウコト?

作詞:種ともこ
作曲:新居昭乃

Big Kitchen/PSY・S

いつもはなんとなく聞き流してしまう曲なんだけど、今回レビューを書いて見ようと思って改めてじっくり聞いてみた。
Big Kitchen City makes dream
Everyday and every night
誰も知らないうちに
みんなが知ってた

 そしたらなんかこのフレーズが妙に耳に残って、鳴ってる状態に(笑) どこかミニチュアセットの町並みを眺めているような、そんな雰囲気がこの曲にはあるのだが。
 アルバムではこの曲のすぐ後に来るのが「景色」だというのもちょっと意味深。続きもののストーリーのようにも思える。
作詞: 高橋 修
作・編曲:松浦雅也
アルバム:
Different View

七剣下天山

 Manboさんお勧めの武侠ドラマ、七剣下天山を見始める。とりあえず全体のプロローグに当たる三話まで見終わったところ。今まで見てきた金庸原作の武侠ものとは少し違った雰囲気が味わえる。
 強大で情け容赦のない帝国に立ち向かう7人の剣士、というのがメインストーリーになるのかな。音楽のせいもあって、ちょっとスターウォーズっぽい印象もあったりして。
 そして、やはり爺がカッコいい。雰囲気からして7剣士のリーダー格になりそうな傅青主。この爺さんが、清の大軍相手にたった一人で互角に渡り合う。しかし、散々相手を翻弄しておいて、兵士を一人も殺してない。それにはちゃんとわけがあるのだが。
どうやら次の4話では7人の剣士が揃うことになるようだ。さてこれからどんな展開が待っているのが、続きが楽しみである。

しゃれになりません

 ちょっとまえに取り上げたシャーマー氏の本でも言及されていたりするし、以前に科学とニセ科学というエントリーでも書いたように、私はいわゆる歴史修正主義というのはまともな歴史学とは全く別物と見なしている。”南京大虐殺は無かった”なんて説は、前のエントリーでも書いたように
科学の世界に”絶対”は無い、と書いたが、このようなやり方で提示されたものはすでに科学とは言えない。「義経はモンゴルに渡ってジンギスカンになった」とか「大昔の太平洋にはムー大陸があった」とかいうニセ科学とほとんど同列のものだ。

というわけだ。実際にそんな主張をしてるまともな歴史学者はいないわけだし。歴史問題に詳しいことになってる”文化人”や”トンデモ学者”ならいるけどね。

 ところで、今年に入ってからこの手の人たちが必死になって無かったことにしようとしている従軍慰安婦問題だが、一応はまともな歴史学者と見なされているのに、無かったと主張しているのが秦郁彦氏である。否定派の人にとっての論理的な後ろ盾になってる感もある。
 だが、こちらのエントリー
Stiffmuscleの日記 - どくしょのじかん 2
 を見り限り、とてもじゃないがまともな歴史学者の検証と呼べるものではない。いや、その手法はあきらかに創造論者やホロコースト否定派と同じ、ニセ科学のやり方である。

1.みずからの見解に関する最終的結論をほとんど述べずに、相手の弱点を集中攻撃する。たとえば、否定論者の場合なら、目撃者の証言に見られる不一致を重点的に攻めようとする。
2.対抗する主張の主たる学者たちが犯した失策を利用し、相手の結論が少しばかりまちがっていたからという理由で、その結論は「まったく」のまちがいだとほのめかす。
3.自分たちの意見に説得力を与えるために、有名な主流派の言葉を断片的に引用する。

 上に引用したのは、「なぜ人はニセ科学を信じるのか」の中にある、創造論者とホロコースト否定論者のとる議論手法の類似点としてあげられた5点のうちの3つだが、秦氏がやっているのはこれと同じだ。慰安婦たちに対する日本軍や日本政府の責任を無かったことにするために、歴史学者としての良心を捨てるのかあんたは! これは影響力の面から見ても、始めからまっとうな学者じゃないひとたちがやるよりもはるかに罪深い行為だと思う。

 それにしてもだ、元慰安婦の方々の証言に不整合が見られるからといって彼女たちを”嘘つき”呼ばわりしている人間たちは、秦氏のことはなんと言うのだろう? 少しは恥を知ってもらいたいものだ。

BUGS/原作・七月鏡一 作画・藤原芳秀

 対テロリストの任務を帯びた自衛隊の特殊部隊。だが、彼らを待ち受けていた敵は人間では無かった……。なんてタイトルで思いっきりネタバレしてるが、襲ってくるのは巨大化した昆虫たちである。虫が苦手な人にとっては文字通り悪夢かも知れない。

 原作者自ら、「コンセプトはテレ東午後の映画」などと書いているように、B級SFテイストに溢れた作品。全三巻という長さも、映画にしたらちょうど90分くらいにおさまりそうな感じ。やっぱりこういう緊張感が命の作品は程よい長さに収まっていたほうがいい。
 昆虫対人間というコンセプトのフィクションは結構あって、映画版のスターシップトルーパーなんかもその変形だろう。人類とは全く異なる戦略ではあるが、同じように高度に環境に適応してきた生物である昆虫というのは、本能的なライバルと感じているのだろうか? この物語に登場してくる昆虫たちは、サイズを除けば普通にそのあたりにいるものたちと一緒である。だが、それこそが彼らの恐ろしさを際立たせる。
 登場するのはスズメバチみたいに、通常サイズでもかなりの脅威になるものもいるんだけど、それ以外はもしかしたらちょっと可愛い、とも思えてしまう奴らだったりする。人間とは全く勝手の異なる相手との戦い、それも完全に適地に孤立しての戦いはやっぱりスターシップトルーパーとかエイリアン2とかを思わせる。あれも金はかかっているとはいえ、やっぱりノリはB級映画だった。
 
 ネタバレになるからラストは明かさないけど、最後まで緊張が切れないのは自衛隊特殊部隊、昆虫たち、のほかに第三勢力のテロリストたちがいるからだと思う。これが上手い具合に話をころがしてくれるんだな。(事態を悪化させているとも言う)

 ああ、それから、ある種の人たちにとって最大の宿敵と言えるゴで始まるあいつは登場しないので、安心して欲しいところ(笑)

射雕英雄伝/楊康

 生まれる前からの郭靖の義兄弟。だが、運命のいたずらにより郭靖とは正反対の生い立ちをたどった。本来ならばもう一人の主人公として、郭靖の影となるべき人物だったのだが……。

地球に優しい自衛隊ってあんた……

 久間さんの後任である小池百合子氏は、環境相時代に防衛庁でこんな講演をしていたそうだ。地球に優しい自衛隊?? そのうち、「自衛隊の制服はリサイクルされたペットボトルで作られています」なんてことを宣伝し始めたりするんじゃなかろうか。「ハイブリッド戦闘機とか燃料電池戦車とか」なんて話を聞いて、旧帝国陸海軍末期のビンボくさい兵器を思いだしてもの哀しい気分になってしまったのは私だけだろうか? 海上輸送路を遮断されて物資が手に入らなくなってから彼らの作った兵器は、化石燃料や鉄鉱石、アルミなどをなるべく使わないという意味でなら地球に優しかったかもしれない。

 環境の観点からの発想を安全保障に取り込む、というのは大賛成なんだが、この人の発想はどこかずれている。最も”地球に優しい”選択というのは、お互いに全く軍隊を持たないということなのだから、いかにして軍縮に持ち込むかということを考えるのが、地球に優しい自衛隊への第一歩のはずだ。
 一番”地球に優しく”ない行為が戦争なので、戦争を起こさないようにする努力は
必要であり、仮にそのために軍備がいるというなら、それはそれで意義はあるかもしれない。ただ、軍隊に頼りすぎれば、軍拡の方向に向かってしまうことは避けられない。それに環境問題というのは必然的に国際的な問題とならざるを得ないので、隣接している国同士が険悪な状態にあれば、効果的な対策だって打てやしない。
 しかし、小池氏の発想は「化石燃料の消費量をおさえること」くらいのことしか考えていないように思われる。それで得られる「安全保障の面で得られる大きな効果」といったら、冒頭で上げたような旧軍のようなことになってしまうのではないだろうか。まあ、実際石油が貴重品になってしまってから、今で言うところのバイオマス燃料に手を出していたわけだが、だからといってそれで環境負荷が減ったわけでは無い。砂糖が戦略物資となっていたなんて話を聞くと、そんなことまでしないとならないんなら、とっとと戦争をやめろ、と言いたくなるんだよね。

なぜ人はニセ科学を信じるのか/マイクル・シャーマー

 水からの伝言や、ゲーム脳、ID論、歴史修正主義といった一見科学を装ったトンデモ理論は、まともな科学者たちからは相手にされていないにもかかわらず結構な信頼を集めることがある。これは日本だけの現象と言うわけでも無く、どこの国でも起きうることであるらしい。

連城訣/血刀老祖

 まだ最後まで見終わっていない連城訣だが、血刀老祖様の大活躍を見てしまってはエントリーを上げずにはいられない。