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半分まで来ました

 この間から視聴している七剣下天山。だいたい半分くらいまで見終わったところ。とりあえず今までのところまでの感想を簡単に。

 金庸原作以外の武侠ものを見るのは初めてなのだが、結構雰囲気が違うものだな、というのが今まで見てきての印象だ。金庸ものでは思いっきりはっちゃけたキャラクター達が印象的である。そこが魅力でもあるのだけど、へたしたらストーリーそっちのけで大暴れを始めてしまい、本筋はどこへ?という状態になることも多かった。
 七剣の方はそこまで無茶をするキャラクターがいないということもあって、割りとじっくりストーリーを追っている感じがする。あと、かなり描写がシビアというか、現実的で厳しい。主人公たちは村を清の軍隊に襲われて散り散りになって逃げ延びるわけだけど、当然のごとく金が無いわけだ。そうすると子供が病気になっても薬を買えない、とか、金を稼ぐために日雇いの仕事をする、なんて描写があったりする。

 あと、戦いのシーンも、どちらかというと個人的な私闘の雰囲気が大きかった金庸ものに比べると、より戦争っぽくなっている。時代背景の違いから普通に大砲とか鉄砲とかの飛び道具が使われることも大きいのかもしれないが。あと弓矢がかなり恐ろしい武器になってる。
 いくらか現実的に描かれているとはいえ、主人公格の七剣はやっぱり反則的に強い。雑兵などは文字通りの雑魚扱いなわけだが、ここにきて雑兵の命の重さまで画面に出てくるようになってきた。もしかして、これは後半に向けての大きなテーマになってくるのだろうか?

Comment

この二つの作劇手法の違いって要するにエピック・ファンタジーとヒロイック・ファンタジーの違いなのかなー、なんてことをふと思いました。
飛び道具が恐ろしいってのは確かにありますね。うちゃさんの記事を読んで改めて気付きましたが、金庸ドラマに比べると矢の殺傷力も明らかに違う(笑)

2007.08.01 (Wed) | Manbo #mQop/nM. | URL | Edit

納得しました

>エピック・ファンタジーとヒロイック・ファンタジーの違い
ああ、そんな感じです。傳前輩は充分ヒーローですけど、やっぱり金庸ものとは描かれ方が違っていますし。

>飛び道具が恐ろしい
これ、反撃する間もなく、容赦なく殺される場面が多いのも印象的です。

2007.08.02 (Thu) | うちゃ #- | URL | Edit

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