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倚天屠龍記 第二集

 このあたりはまだまだ導入部。

倚天屠龍記 第一集

 気がつけば感想を書くのも久しぶり。

家にApple製品がひとつでもあるなら

 ちょっと出張などあったために出遅れてしまい、発売直後に入手という訳にはいかなかったのだが、我が家にもAppleTVがやってきた。まあ、出遅れたおかげで最初から新しいOSを使ったAirPlayの恩恵が受けられたりするのでよしとしよう。
 実はまだそれほど使えてはいないのだが、もし家にApple製品(MacでもiPhoneでもiPadでもiPodTouchでも)が一個でもあるのなら、これは買いである。iTunesにためてある音楽やムービーがTVで簡単に再生できるというのも便利であるのだけど、iPadやiPhoneの中のものもそのままTVに出せるというのが便利すぎる。AppleTV単体だと単なるセットトップボックスでしかなく、あとはソフトの品揃え勝負になってしまうだろう。実際のほかのVODサービスと比較しても突出している感じはしない。PS3でもアクトビラでもビデオ配信はやってるしね。

 しかし、自社製品との連携のさせ方が本当にうまい。自分のiPhoneとかiPadからストリームできるということは、例えば友達の家に遊びに行ったときに、そこにAppleTVがあれば自分のライブラリの中からムービーや音楽や写真を選んで表示させることができる訳だ。そのために特に難しい設定とかも必要なく、簡単にできてしまうというのもすばらしい。こういう使い方の提案は単純に技術に強いだけじゃ出てこない。どんな風に使いたいか、何ができたら嬉しいか良くわかってないと無理だ。

 それにしてもこうなると、ますますPCの出番が減ってくるような気がするな。iPadもiPhoneも未だに母艦が必要なのは相変わらずなんだけど、母艦なしでも使える環境がだんだん整いつつあるようだ。データのバックアップについてスマートな方法が出てきたら、これらのデバイスがPCから離れる日も間近である。今の流れでいくとやっぱりクラウドに置くのだろうか?

Appleの年

 日本でのサービス開始は無理だと思っていたのだけど、iTunesでの映画配信の開始、さらにAppleTV発売開始というサプライズがあった先週。普通のレンタルに比べるとまだかなり割高感はあるものの、面倒な手続きなし、待ち時間なしのサービスは魅力だし、iPadやiPhoneで持ち出せるというのは利便性が高い。そろそろiPadの売れ行きが鈍ってきたという報道があったばかりだけど、これはてこ入れになるかもしれない。ちょうど出張があったから二本ほどレンタルして持っていき、行きの飛行機の中と、ホテルのベッドで鑑賞していた。iPadのバッテリーの持ちと画面サイズはこういう用途にはやっぱり向いている。

 それにしても、まだ1ヶ月半くらい残ってるけれど、2010年はAppleの年だったと言ってもいいだろう。それくらい良くも悪くも話題の中心にいた。年明けのiPad発表に始まり、夏前まではiPadの快進撃。その後、秋まではiPhone4に新型のiPod。10月終わりに次期MacOSとMacBookAir、そして今回の映画配信と製品/サービス関係だけでも注目を浴び。ほかにも、評価額や売り上げでマイクロソフトを抜いたり、全世界での携帯電話のシェアで4位に浮上したりと、業績は絶好調。まあ、その一方でアドビとのFlash戦争や、iPhone4のアンテナ問題など批判を受けることも多かったわけだけど。

 もっとも今年に限らずここ数年のAppleはずっと好調を維持している。よく「信者」と揶揄されるコアなファンに支えられている部分もあるだろうし、マーケティングによるイメージ作りのうまさというのもあるだろうけど、それだけではAppleのこの強さは説明できないだろう。
  
 例えば携帯電話。このところ androidの追い上げもすごいし、Windows Phone7も出てくるから来期もこの位置にいられるとは正直思わない。とはいえ、事業に参入してからわずか3年ちょっと、しかも実質1機種で、そのうえ1年に1度しかアップデートしていないというのに4位というのはとんでもない。
 ほかにこんなやり方をしているメーカーは皆無と言っていい。ユーザーの各種ニーズに会うように販売地域に会わせて多数の機種を取り揃え、年に何回か機能をアップデートするというのが普通のやり方である。Appleは違う。ただ一つの機種にリソースを集中し、開発期間を長くとって作った製品をすべての国に供給する。これは効率や収益性の面から理想的と言っていいもの作りだろう。
 でもこんな戦略は、製品によっぽどの自信がなければとてもできない。それだけの年月をかけて開発したものにそっぽを向かれたらリカバリーがほとんどきかないのである。もちろんiPhoneには複数年契約という縛りと、多数の専用アプリケーションという保険はかけてある。でもそれだって、そもそも最初に買ってもらえなければ始まらないことだしね。こんなやり方を何の迷いもなく実行できてしまうというのはやっぱりすごい。

 そしてこの戦略はすべての製品について共通になっている。Apple製品の場合、純粋な意味での新製品というのは短いものでも1年、長いものに関しては数年単位のスパンで登場する。Macを例にとれば、開発サイクルの短いチップセットやGPUについてはトレンドにあわせるようにマイナーチェンジはするけれど、それ以外の部分については、見た目も含めた大きな変化は数年に一度となっている。毎シーズン新しいモデルを登場させている他のメーカーとはやりかたが違う。(もっとも、この戦略と秘密主義のおかげで、買い替え時を判断するのがかなり難しいということもあるんだけどね)先に書いたようにリスクの多い戦略に見えるけど、いちかばちかの勝負ではない。ちゃんと勝算あってのことだし、それは結果が証明している。
 

今年も

 いつもこの季節に開催しているPSY・Sカラオケオフ。今年も11/13(土)に行われたのであった。諸般の事情から一時間ほど遅刻しての参加になってしまったものの、あいかわらず密度の濃い時間を過ごすことができて幸せである。

むしゃくしゃしてやった

 またもや白のiPhoneが延期になってしまい、なんかこのまま発売されないんじゃないかという予想さえある。白が欲しくてずっと買わずにいたので、いまさら黒いのを買う気にもなれないでいるのだが、発売が来春ではへたすりゃ半年もしないうちに次のバージョンが出てしまうではないか!

 そんなわけで、ついうっかりこんなものを買ってしまった。
Air1.jpg

 あちこちで好評の新型MacBookAirである。買ったのは一番下のモデル。冷静に考えればiPadを持ってるわけだし、うちの環境では明らかにいらない子であるのだが、しかしこの薄さと軽さは確かに魅力的である。まだ持ち歩いたのは一日だけなのだが、なかなか好感触であった。iPadに比べるとはるかに文章は入力しやすいので、通勤中にコード書いたりできるし。いや仕事じゃなくてね。

 スペックだけ見るとパワー不足かと思われたCPUまわりだが、レスポンスは早いし、全く問題ない。特に感じるのはとても静かなことである。ファンが回ることもなくほとんど無音。復帰の早さもあって使い勝手は今までのMacBookよりもiPadに近い。CPUの性能はそこそこだけど、ストレージ周りとGPUに高速なものをそろえたことで、全体のパフォーマンスをうまく調整してストレスを感じさせないようにしてるわけか。このあたり次期OSのLionがどんなものになってくるのかも想像できておもしろい。


 さてうちには、かつて「Mac唯一のモバイル向けノート」と呼ばれたPowerBook2400があるので、比較してみた。
Air_2400.jpg


 実は上から見た面積は2400の方がちょっとだけ小さい。でも薄さは圧倒的であった。これだけ薄いと華奢に見えそうなものだが、そんな感じが全くしないというのもすごいな。入力もAirの方がやりやすい。この10年でトラックパッドはずいぶん使いやすくなったものだ。2400のトラックパッドは今みるとかなり狭く感じるね。

 2400は無理して軽量化している感じがあった。それは先代のMacBookAirもそうなのだけど、なぜか今回のAirにはそんな感じを受けない。実際にはCPUにしろ画面サイズにしろキーボード配列にしろ、このサイズにおさめるための妥協は見て取れるんだけど、それが使う上でのストレスにならないバランスの良さがある。あちこちで好評なのも良くわかる。