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スクール・オブ・ロック

 昨日のエントリーにコメントを書いてくれたla-pandaさんのところで、去年のベスト1映画に選ばれていたので、嬉しくなってエントリー立ててみました。この映画、私も大好きです。映画館で観ていたとき、泣けてきましたよ、嬉しくて(笑)。
 みんなの言うとおり、主人公デューイ役のジャック・ブラックあっての映画だね、これは。その”俺様”っぷりが楽しい。子供たちにバンドを組ませてバンド・バトルに出場するのは”俺様”のため、これは実は最後まで変わってないんじゃないかな。でも、それがいやな感じにならないのは、相手が”俺様”を主張したときにはちゃんと聴いているからだと思う。ただのわがままなヤツなら相手の意志などおかまいなく自分の”俺様”を通そうとするだろうけど、彼はむしろ、「おまえも自分の”俺様”を主張しろ」と言っているように思えた。
 私がこの映画で一番好きなシーンは、映画の終盤、みんなして、メンバーの一人ザックの作ってきた曲をどうアレンジするかいろいろやっている最中。それまで輪のなかにいたデューイが、一歩引いて、みんなをなんとも嬉しそうな表情で見るところ。それまで、なんだかんだ言って、”俺様”の手の中にいるって考えていたんだろう。でもここで、そうでは無くなっていることに気がついて、それで嬉しくなったんじゃないかな。もっとも、その後すぐに、「ここは俺のソロだ」なんて言ってるから、やっぱり”俺様”であることには変わりないんだけど(笑)

 そんなわけで、私もこの映画が去年のベスト1説に賛成。

Parachute Limit/PSY・S

 アルバム「Non-Fiction」の一曲目。印象的なコーラスシンセの後、走り出していくような爽快感が心地よい。ギターが、ベースが、ドラムがピアノが、そして最後にボーカルが、トップスピードにまで上がっていって、ドライブしながら聴いていたらら暴走に注意しなければいけないんじゃないか(笑)
行けるさどこまでも ダイビング
輝く野生から 始まる未来
時も記憶もフル・スピード
もう君をどこへも逃がしたりしない

 これは煽ってるよなぁ……思いきり。

 アルバム順で聴けば、そのままスピードを落とさないで次のSpiral Loversに繋がるところも快感なので、ここはぜひシャッフルなしで。

作詞:あさくらせいら
作・編曲:松浦雅也
アルバム
「Non-Fiction」
「TWO HEARTS」
「TWO SPIRITS」(Live Version)

インデックス作成ツール/Core DataとCocoa Bindingの仕組み(その2)

 だいぶ間が空いてしまったので、以前の記事へのリンクを張っておこう。
インデックスページ作成ツールの構想
インデックス作成ツール/どんなツールにするか
インデックス作成ツール/データの持ち方
インデックス作成ツール/データモデリング(その1)
インデックス作成ツール/データモデリング(その2)
インデックス作成ツール/データモデリング(その3)
インデックス作成ツール/データモデリング(その4)
インデックス作成ツール/ユーザーインターフェース(その1)
インデックス作成ツール/ユーザーインターフェース(その2)
インデックス作成ツール/ユーザーインターフェース(その3)
インデックス作成ツール/Core DataとCocoa Bindingの仕組み(その1)

ここでは、実際にプログラムの中で何が起こっているか簡単に説明してみる。

Cocoa勉強会

 昨日はCocoa勉強会の見学のために、埼玉の朝霞まで行ってきました。Cocoa勉強会というのは、MacOSXの開発環境をしている/しようとしている人たちが集まって進めている勉強会です。
 参加の申し込みをしたら、一度見学して、どういう会なのかを確かめてから改めて入会の申し込みをしてください。ということだったので、見学させてもらったのです。
 Macの開発者って、Windowsに比べて数が少ないので、いろいろ話が聞けて嬉しかったです。
 ここんところ止まっていたプログラム作りもまた再開させなくちゃ。

Long Distance/PSY・S

 もう梅雨は明けてしまったんだろうか?と思うくらい暑い日が続くので、少し涼しさを感じさせてくれる曲を。まあ、これに限らず、夏を連想させるPSY・Sの曲は暑さよりは涼しさを感じさせることの方が多いんだけど(これ、あちこちで書いているんで、ここでも書いたことがあるかもしれない)
 涼しさのイメージは”木陰”だったり”水辺”だったり”夕方”だったり、いろいろあるけれどこの曲の場合は早朝。まわりが明るくなってきたころ。
そしてあなたの日射しに出会える
背のびした橋の上
雨上がりの朝 そっと うけとる I love you wo~

 夏の朝、たまには早起きして外を歩いてみよう。

作詞:杉林恭雄
作・編曲:松浦雅也
アルバム
「Mint Electric」

リリイ・シュシュのすべて

 昨日から今日にかけて、CSの日本映画専門チャンネルで岩井俊二特集が組まれている。その一本目として昨夜放映されたんだが、いきなりハードパンチを食らってしまった。ちょっと他のを観るには時間を置かないときついかも。
 ruiner888さんのところでも"衝撃的”と書かれているけれど、とても美しくて繊細で純粋で、そして痛い。14歳の少年少女たちを主人公とした「青春映画」と言ってもいいかもしれないけど、大人が昔を振り返って懐かしさを感じるような甘さはないんだ。痛さを感じた理由は多分二つあって、一つは自分がその時代に感じたなんとも言えない感情を思い出させること、もう一つは大人である身の無力さ。この映画で登場する大人たちは、決して悪人ではなく、むしろ「良い人」たちなんだけれど、絶望的に無力なんだ。
 観ていて何度か背筋がぞくぞくするような感じを受けたけれど、中でも一番は合唱コンクールのシーンだった。音も映像も信じられないくらい美しいのに、身を切られるような痛さに戦慄せずにはいられなかった。
 魅入られてしまうけれど、観ていると辛い、でも目を離せない。そんな映画だった。

sign/PSY・S

 珍しくヴォーカルなしのインストのみの曲。もともとヴォーカル付きだった曲のインストルメンタルバージョンというのはあるけれど、始めから歌詞の無いのは、この曲と「lotus」だけだ。どちらも「Emotional Engine」に収録されている。
 「sign」は、アルバムの中では「be with you」と「魔法のひとみ」の間に挟まって、短いけれど強い印象を残している。アルバム前半と後半をうまく繋ぐ役割を果たしているんじゃないかな。「be with you」~「sign」~「魔法のひとみ」~「花のように」と続く流れは、このアルバムの中でも一番好きなところなんだ。「Non-Fiction」の「EARTH」~「Angel Night」~「Sliver Rain」の流れとなんか似ている。

作曲:松浦雅也
アルバム
「Emotional Engine」

be with you/PSY・S

 アルバム「Emotional Engine」の先行シングルとして発売された曲。このころはオリジナルアルバムのリリース間隔が空くようになっていた。この一つ前に発売されたのが「HOME MADE」というアコースティックのセルフカバーアルバムだったので、なんとなく寂しい気持ちになっていた。HOME MADEはやっぱり変化球のような感じがしていたのだ。
 そこでこのど真ん中の豪速球みたいな曲が出たのは嬉しかったな。なにか新境地が開けたような感じもしたし。しかし、結局「Emotional Engine」を最後のオリジナルアルバムとして解散してしまったんだよね。
二人の素粒子 渦を描いてる
生まれる新星(ほし)のように
身体も心も意味を失って
宇宙に輝きだす PSYCHIC

 二十一世紀のLOVESONG。今でも未来を感じさせてくれる。10年も前の曲なのにね。

作詞:松本隆
作・編曲:松浦雅也
アルバム
「Emotional Engine」
「Two Bridges」(New Mix)
「GOLDEN☆BEST」(シングルバージョン)

musical baton

 最近流行っているMusical Batonきゃらさんにバトンを渡されたので、私も参加します(^^)
・Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
 6.8GB(2096曲) 意外と少ない?

・Song playing right now (今聞いている曲)
 ずっとシャッフルで聴いてるからなぁ。今かかっているのは
ト・キ・メ・キ/BARBEE BOYS

・The last CD I bought (最後に買ったCD)
 仮面ライダー響鬼 音劇盤。なぜこのタイミングでバトンがくるんだろう(笑)

・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)
 せっかくなんで、あんまりレビューを書かないような曲を選ぼう。

(1)ゴジラ メインタイトル/伊福部昭
 初めて聴いたのは子供のころなんで、ここであげた五曲の中では一番昔から知ってる曲だけど、ちゃんとその価値を知ったのは大人になってからだなぁ。自分の興味の対象を方向づけたという意味では、二回目の大人になってからの出会いの方が重要かな。
 もうゴジラのテーマとして定着しているけれど、もともとは人間側のテーマとして作曲されたものだそうだ。

(2)Piano Man/Billy Joel
 私はほとんど洋楽は聴かないし知らないんだけどね。だいぶ昔、悲しいことがあったときに、やけ酒呑んで気を紛らわそうとしたことがあった。でもダメなんだよね、かえってつらくなるだけで。
 そんなとき、「う~、つらいな~」とか思いながら聴いたのがこの曲。なんだか心に沁みて、つらさが減っていった。それいらい、つらいときには酒より音楽となったんだ。

(3)キスして抱きしめて/MISIA
 どういうわけか、この曲を聴くと昔住んでいた家の寝室(じゃなくて、自分の部屋のベッドがあるところ)を思い出すんだ。その理由はなんとなく見当はつくんだけどね。
 今はもう、その家は改装して違う人が住んでいるし、使っていたベッドも処分してしまったのだが、映像付きで細かいところまで思い出す。

(4)フレンズ/レベッカ
 レベッカは、好きなんだけど微妙に波長がずれていて、どうしてものめり込めなかった。だから借りて聴くことはあったけれど、自分で買うところまでは行かなかった。この曲も大好きで、今でもカラオケだと歌ったりするんだけど、実は持ってないんだ。
 なんか書いていたら聴きたくなってきたな。テープでもいいから残ってないかな~ないだろうな(^^;。
   
(5)Lemonの勇気/PSY・S 
 最初に書いた方針とは違うけど、この曲に出会っていなければ、いまここでこの文章を書いていることもないわけで、外すわけにはいかないよ。

・Five people to whom I'm passing the baton (バトンを渡す5人)
 五人……、やっぱり答えが気になる人たちに、
retrouさん
アキラさん
ジャバさん
gegengaさん
 あと一人、ブログの持ち主じゃないとだめなのかな。ヤマさんに聞いてみたいんだけど……。

 

Love Letter

 先週から楽しみにしていたこの映画、期待にたがわずとても良かった。すっかりやられてしまった。まだちょっと余韻が残っている。
 まだ観てない人には、できれば何も知らない状態で観て欲しいので、なるべくストーリーには触れないように感想を書きたいのだけど、ちょっと難しいかもしれない。
 物語は恋人を亡くした女性(博子)が彼の以前の住所に出した手紙が、同姓同名の女性(樹)の元に届くことから始まる。この二人の女性を一人で演じているのが中山美穂なんだ。もともと好きな女優さんではあるのだけど、この映画の彼女は絶品。もう彼女を見てるだけで満足してしまいそうだ。
 などと見とれているうちに物語は、二人の女性の手紙のやり取りを中心にして進んでいく。楽しげに語られる思い出話のなかに、少しだけ不吉なものを潜ませながら。
 物語がクライマックスを迎えた後のエピローグは、樹を中心に描かれ、博子のその後は手紙という形でしか出てこない。でも、それだけでも伝わってくるものがある。言葉でそれを伝えるのは難しいな。途中で感じられた不吉な影はもうここでは無くなって、冬の晴れた朝みたいな雰囲気。晴れていて、気持ちいいけれど、ちょっと寒さも感じるような感じかな。
 ラストシーンの”絵”は、もうここまで観てきた人には確信してるだろうけれど、それでも、はっと息を呑むんじゃないかと思う。そしてそれが重くなりすぎないように樹の言葉が映画を閉じる。

 岩井俊二監督は、これが長編デビュー作だそうだ。ありきたりな感想かもしれないけど、すごい人だな。どれだけの才能があるんだろう。

数独

 今日、こちらのエントリーで知ったWidget。数独というパズルゲームです。
 こういうのはまりますね~。一日中やってしまった(^^; おかげでせっかくの天気なのに洗濯も掃除もしなかった。ああ、貴重な梅雨の合間なのに……。
 ある程度やり方が分かってくると、あとは根気で解けるようになるんだけど、プログラムで解きたくなるんだよね~(職業病?)。自分でパズルを解くよりも、解くプログラムをどうやって作るか考えるほうが面白くなってきた。インデックス作成ツールができたら、次はこれかな~。というか、インデックスツールの方も早く仕上げなくちゃ。

はい、チーズ!/種ともこ

 もう何度となく聴いているけれど、聴くたびに受ける印象が変わってくる曲だ。ほんの五分ばかりの曲の中で、生きてきて今まで味わったいろんな思いがよみがえってくる。私は古い写真を見返して懐かしむということはほとんどないんだけど、この曲を聴くと昔のことがイメージと一緒に思い出されてくる。まるで古いアルバムをめくっているみたいに。
 だからこの曲は思い出が多いほど(はっきり言ってしまうと年をとっていればいるほど)感じるものがあるんじゃないかと思う。
きれいな景色にあうたび
カメラ忘れたり
フィルムが終わったりするね

 間の悪いところがかなりある私は、こういうところがツボなんだ(笑)今はもうデジカメだからフィルムが終わることは無くなったけどね。

作詞・作曲:種ともこ
アルバム
「感傷」
「GOLDEN☆BEST」

巌窟王/第一幕 旅の終わりに僕らは出会う/第二幕 月に朝日の昇るまで

 このアニメをときどき見ていたために、原作が気になって読んでしまったのだけど、原作を読んだら今度はアニメの方をちゃんと見たくなってしまった。好都合にも、今日の早朝からアニマックスで再放送が始まってくれたので毎週二話ずつ見ることが出来るようになった。
 アニメの方は原作にいくつか変更を加えている。原作では19世紀を舞台にしていたがアニメの方は未来。しかし、それよりも大きな違いは、原作はモンテ・クリスト伯爵ことエドモン・ダンテスを主人公とした物語であったのに対して、アニメの方は伯爵とあうことで運命を狂わされてしまう青年貴族アルベールが話の中心に据えられていることだ。そのため、物語はダンテスが陥れられて無実のまま監獄に繋がれるところからではなく、旅先でアルベールが謎めいた伯爵と出会い、そして彼に惹かれて行くところから始まる。
 一話と二話で既に伯爵の怪しい魅力が十分描かれており、実を言えば原作を読んでいる間、アニメ版の彼の声と姿が常に浮かんでいたのだ。
 しかし、主人公を動かしたことによって、原作とは違う視点で物語を見ることになり、特に伯爵とアルベールとの間のやり取りの緊張感は素晴らしい。これは、物語に触れるのが初めてという人は全部見終わってからもう一度見たくなるところじゃないかな。
 音楽と映像も素晴らしいので、機会があったら見て欲しい作品。 

青空がいっぱい/PSY・S

 関東地方も梅雨入りしてしまったが、梅雨空の向こうの青空を思わせるこの曲を。曇りや雨の日が続くと忘れてしまいそうだけど、厚い雲の向こうには晴れた空が広がっている。理屈じゃわかっていたとしても、そのときには信じられないものだろう。そんなとき、教えてくれる人がいたら、いいよね。トンネルから出してくれるように。そうしたら何が幸せなのか思い出せるかもしれない。
何気ない 微笑みの中
あふれるの 勇気
ハートで Catch me up!
幸せって自分で決めていいのね

なかなか、出会えないものではあるけど。

作詞:森 雪之丞
作・編曲:松浦雅也
アルバム
「Window」
「HOMEMADE」(acoustic Version)
「Two Bridges 」(New Mix)
「GOLDEN☆BEST」

音楽の値段

 日経の報道だけじゃ半信半疑だったのだが、CNETJapanでもこんな記事が出ているくらいだから、もしかしたら本当なのかもしれない、と思えてきた。
 そうなるとやっぱり気になるのは値段だよね。それでふと考えたんだけど、音楽配信の値段って、いったい誰が決めているんだろう。普通の商品だったら、卸値に経費と利益を見込んで売値を決めるだろう。音楽の場合は、卸値に当たるのは、レーベルに払う分とJASRACへの著作権料になるだろう。Appleの商売としてはあくまで音楽配信はiPodの販促用で、それ自体で利益を出すことはあんまり考えていなかったはずだ。だとすると、国内の他の音楽配信事業自体で利益を出すことを目的としている他のサービスよりも安い値段で提供できてもいいはずだよね。
 もし仮に、他の配信サービスと同じ値段ということになると、それはどういう理屈になるんだろう。もし音楽業界が同じ値段でないとサービスを認めない、とかいってるんだったら、変じゃないか? 商品を卸しているところが、これはこの値段でなければ売ってはいけないって言っていることにならないか?

花とアリス

 以前から鈴木杏ちゃんのファンなので、この映画は気になっていたんだけど、なんとなく見逃してしまい、DVDを買うのもちょっと躊躇していた。でも、CSの日本映画専門チャンネルで放映すると聞いていたので楽しみにしていたんだ。その放映日が昨日。もちろん観ましたよ!
 物語は、”花”と”アリス”という二人の女の子の生きている時間を切り取ったような映画。ストーリーを説明するのに苦労する、というかストーリーを追うような映画じゃないと思う。
 杏ちゃんが演じている”花”という女の子は、なんだかちょっと変わっていて、結構あんまりな描かれ方をしているけど、そこもまた魅力になってる。突拍子もない嘘をつくんだが、いかにも言いそうな娘に見えるんだ。もう一人の主人公、蒼井優ちゃん演じる”アリス”とは対照的に見えて、不安定さと危うさはどこか似ている。
 花のついた嘘と違って、アリスの嘘はかなり巧み。でも、オーディションでの不器用さや、父親と別れる時の寂しげな様子との落差を観ると、花にくらべて大人というわけでもないんだ。
 この映画、本当に普通の、日常のシーンからいきなりぞくっと来るような美しいシーンが現れる。まるで、日々の日常の中に儚い美しさが隠されていることを教えてくれるみたいに。ついうっとりしてしまうんだ。
 

献身と祈りは勘弁して欲しい

 doxさんのこちらのエントリーにあった、
大学生の友人が週末ごとに実家に洗濯物を持っていき、母親の作ったおかずをタッパーにつめて持って帰ってくると聞いたときは、あきれると言うより腹が立ったものである。

 この話を読んで思い出したことがひとつ。私は大学を卒業して就職する時に親元を離れることにしたのだが、二年位して母親に愚痴られたことがある。近所の友だちの息子さんで親元を離れて就職した人がいたらしいのだが、彼はdoxさんの大学の友人のように毎週洗濯物を抱えて帰ってくるような人だったそうだ。母はそれを聞いて、私もそうするものだと思って期待していたらしい。「なのに、おまえときたら、ちっとも家には寄りつかないし、電話もくれやしない」と言われてしまった。世話を焼かれるのが嫌で家を出ていった人が毎週帰ってくるわけはなかったんだけど。 
 確かに、家事を献身ととらえている人というのは家事をしている側にもいるだろう。そういう人と、世話を焼いて欲しい人との組み合わせというのは幸福なのかもしれない。でも、子供のころならともかく、大人になってからの私にとってその手の献身というのは”毒”でしかないんだ。飛ぶことが出来るようになった雛鳥に必要なのはえさを運んでくれる親じゃなくて、自分で飛んでえさを捕ることを教えてくれる親だ。そうでなければいつまでたっても飛ぼうとしない。えさを貰うことに感謝することも忘れそうだ。だから私は家を離れた。無償で家事を代行してくれる人がそばにいる状態で、自分でわざわざそれをやれるほど立派な人じゃないからね。

 アキラさんのコメントにあった、
「こんなに尽くしてるあたしって素敵」
「こんなに尽くしてるあたしが好き」
という感じのものも、実は多いと思うんですよぉ。

というのもあると思う。でももう一つ、自分から飛び立って行ってしまうことを恐れる気持ちがどこかにあるんじゃないか、と私は疑っている。 

二人の記憶(Man & Iron)/遊佐未森

 遊佐未森さんは、やっぱりPSY・Sとほぼ同時期に知って好きになったミュージシャン。最近はあまり聴かなくなってしまったけれどね。なんといっても声が好き。特に高音の美しさは他に無いのではないだろうか。
 人と鉄との友情を描いたこの曲。どこか宮崎アニメのような雰囲気がある。少年のころ、そして若いころを追憶する時の歌声は、彼女の高音の良さが非常に生きていると思う。
大空駆けめぐる
自由だった若い日を
大きな風を切る
翼だったあの日々を


作詞:工藤順子
作曲:外間隆史
アルバム
「ハルモニオデオン」

風の鏡/PSY・S

 SIGNALというアルバムはストリングスの美しさが強く心に残るんだけど、アルバムの最後にかかるこの曲の美しさは絶品。
 あんまり美しいと寂しい気持ちになることがある。なくしたものを思い出して、相手を見ると、お互いの瞳の中に相手の微笑みを見つける。
パラレルつないでる
いつから ほら 風の鏡
同じ瞳を確かめてみて


作詞:安則まみ、神沢礼江
作曲:松浦雅也
アルバム
「SIGNAL」

「料理」と「炊事」

 いきなりですが、私は料理は結構好きな方です。最初は山ほど失敗しましたが、だんだん慣れてくるとどうすると美味しくできるか分かるようになってきて、楽しいです。それから、どうやら私は人を料理でもてなす行為というのが好きみたいです。得も言われぬ快感があるんですよね(笑) 料理ってのは文化だなと確かに思います。
 ところがですね、やってることは全く同じなのに「料理」じゃなくて「炊事」って感じる時があります。こっちはとにかく面倒くさい。なるべく時間を取られないように、インスタントですませちゃおう、経済的に余裕があるなら外食でいいやって気分になります。これはこれで、確かに自分の実感なんですね。
 たぶん、家事で飯を作っている人っていうのは、どっちも持ってるんじゃないかと思います。しかもその割合は人それぞれはもちろん、一人の中でもその日の(どころかその時の)気分によって変わってくる、と。
 何でこんなこと書いたかというと、こんな話を読んでしまったから。もともとは、家事、育児は労働ではない、愛、調和、献身、祈りの行動である。という発言だそうですが。それはちょっと見方が一方的すぎやしませんか? その価値観を押し付けられたら、逃げ場が無くて息が詰まる、と思うけど。そんなのが理想なんだろうか

「またかよ」なのか、「今度こそ」なのか

 ITMSJapan 八月開始という記事が日経新聞の一面で出てしまったそうで。以前に三月開始という記事を書いていた日経新聞なので半信半疑であったものの、妙に具体的な内容にもしかしたら本当? と半ば期待を込めて思ってしまった。
 そのあとのアップルや各レコード会社の反応を見ると、まだ正式に公表できる状態ではないみたいで、やっぱり話半分で聞いておいた方がよいらしい。(とはいえ、完全に否定という感じでもなく、正式に決まるまではノーコメントという雰囲気が強いような……、もちろん私の希望が入ってますが)

 一旦は信じたのは、SMEとは合意がとれていないというところに妙にリアリティを感じたからだ。ようやくネットウォークマンが軌道に乗ったソニーが、ITMSに協力するとは考えられず、この部分結構納得がいく。
 参加を渋っているSMEに圧力をかけるため、わざとリークした、なんてのはやっぱり考えすぎ、なんだろうな(笑)

いんてる・いんさいど

 今日はやっぱりあちこちで騒ぎになっているMacがIntelプロセッサにスイッチという件について。記事を読んでみると、いくつか思い当たるというかいきなりというわけでもないのかな、という気はする。
 ひとつは、OSXになってからずっと続いていたIntel版が作られているという噂は本当だったということ。もともとOSXのもとになったNextStepがIntelCPUの上で動いていたんだから、そのぶぶんはそれほど難しい話ではなかったのだろう。旧MacOSの部分は無理だったろうけどね。
 それから、もうひとつ、旧OSの切り捨ても徐々に進んでいた。すくなくともAppleの意向としては旧OSについてはプロセッサの切り替えが行われなくても、もう一、二年程度で完全に終わらせるつもりだったんじゃないだろうか?
 後、徐々にシステム全体におけるCPUの役割が小さくなっていったような感じがする。OSのバージョンが進むに連れて、GUI周りはどんどんGPUに処理を移して行った。

 ここ二年ばかりを見ると、Macというシステムの中で、CPUの停滞が全体のネックになっていた、というのは言えるんじゃないかと思う。OSもほかの部分もどんどん進んでいるのに、CPUは二年前にG5が出てから足踏みを続けているような感じさえ受ける。確かに、次世代ゲーム機のCPUがすべてPowerPCになったというのがあるから、Intelに移行するのが正しいかどうかはまだ未知数なところはあるけれど、この移行が成功するなら、いままでシステムの中枢と考えられていたCPUでさえも、交換可能な一部品ということになる。それは、Macというシステムにとってはかなり有利なことだと思う。

 もちろん、失敗する可能性もあるだろうけどね。とりあえず、まだ結論を出すにはちょっと早い気がする。

 そうそう、それともう一つ思ったのが、この間ニュースになった、AOpenのMac miniもどき。あれって、Intelが関係していたってことは、Intel Insideでもああいうパソコンは作れるっていうデモンストレーションだった?

(2007/6/18追記:これを書いたのは二年前。たった二年しか経っていないけど、すっかりインテルMacも普通になった。)

in the Nude/PSY・S

 ホリディに先行してシングルで発売された「あさ」のカップリング曲だったバラード。それまでのPSY・Sのバラードと違って、すごくフィジカルというか肉体的なものを感じた。どちらかというとそれまでは精神的なものの方が大きかったような気がする。だから、ずいぶん変わったなぁ、という印象が強かった。
オレンジ色の 日射し
しずかに
ふりそそいでうぶ毛も
そめて

 この部分なんか、生々しいくらいの感じしません?

作詞:松尾由紀夫
作曲:松浦雅也
アルバム
「ホリディ」

等加速度運動

 6/1に書いたこれですが、ちょこっと悩んでるところです。ムービーの再生速度を変える、ということは直接はできないみたいなんですね。再生するためのタイマーを別に用意してやる、ということは出来るので、時間が進み方が普通の倍になるタイマーをつなげてやれば二倍速で動いてくれるみたいです。
 問題は、タイマーのスピードを自由にいじれないところにあって、加速、減速をコントロールすることが出来ない。同じ加速度で加速しっぱなしの等加速度運動であればシミュレート出来るんだけど。Quarts Composer だけじゃむりなのかな。積分器が欲しいんですけどね。

遠い空/PSY・S

 どんなに近しい人であっても、全部分かり合えるわけじゃない。むしろ近しいほど違いを感じて遠く見えるのか。そんな寂しさを感じたとしても、惹かれる気持ちは抑えられないものだけど。
いとおしいほど
壊したくなる
手のひらにつつんで
汗ばむ その手前
遠い炎 遠い森
眠らないで めざめないで

 この曲、間奏のピアノがすごく良いのだ。夏の夕方、風が涼しくなって、少し寂しくなったようなそんな気分。

作詞:松尾由紀夫
作・編曲:松浦雅也
アルバム
「ATLAS」
「HOMEMADE」(acoustic version)

Quartz Composerふたたび

 日本語解説も増えて、盛り上がってきました。Quartz ComposerによるビジュアルフロープログラミングとかQuartz Composer であそぶメモとか。Cocoaはやっぱりの記事も増えましたね。
 記事の紹介だけってのもなんなので、そろそろ自分でも作ってみたいところ。今考えているのが、ムービーの再生スピードをマウスでコントロールしながら、いろんな効果を加えるようなもの。
 何がしたいかというと、ジェダイの復讐で森の中をバイクで走るシーンがあるけど、あれって、実は歩いて撮影したものをスピードを変えて映写してるんだよね。でも、単純に再生スピードを変えただけだと自然な映像にならないはずだ。同じ一コマでも、低速で撮影したものに比べると高速で撮影したものの方がぶれがあるはずなんだ。
 あれと同じような映像を表示させてみたいんだ。分かりにくいかな? ゆっくりと歩いて撮影したムービーをマウスかなんかでスピードを変えながら表示させてみたい。なんとなくできそうなきがするんだけどねぇ。