Posted: 2005.08.21 (Sun) by うちゃ in
特撮/アニメ
マクシミリアン達はヴィルフォール邸からヴァランティーヌを連れ出すことに成功し、ヴァランティーヌはマクシミリアンと共にマルセイユで療養することになった。一連の毒殺はヴィルフォール夫人のエロイーズによって企てられたものであった。彼女は自分の息子エドワーズに遺産を残すために殺害を計っていたのだ。そのことを知ったヴィルフォールはエロイーズを責め、彼女はそのために精神を病んでしまう。毒殺事件について、モンテ・クリスト伯への疑惑を感じたフランツはアルベールにそのことを告げるが、伯爵に強く惹かれているアルベールは激しく反発し、喧嘩になってしまう。
一方、ユージェニーは初めてオペラ座での演奏が決まったことをアルベールに告げる。素直に喜ぶアルベールを見て、ようやく自分の気持ちに気が付くユージェニーだったが、アルベールとの婚約は父親ダングラールによって破談にされてしまう。(第十幕)
婚約破棄はアルベールの父、モルセール伯爵についてのスキャンダルが噂されているためであった。ユージェニーはモルセール伯に関する噂の出所がモンテ・クリスト伯であることを、新しい婚約者カバルカンティ公爵によって知らされる。オペラ座でのユージェニーの公演はカバルカンティ公爵がしつらえたものだったのだ。
演奏会にやってくるアルベールだったが、ダングラールによって追い返されてしまう。会場にアルベールの姿が見えないことに淋しそうな表情をみせるユージェニーだが、アルベールは友人リュシアンによって舞台の袖で演奏を聴くことができた。演奏を終えて舞台からもどってくるユージェニーを拍手で迎えるアルベール。
アルベールのためにアンコールを演奏するユージェニーだったが、カヴァルカンテイによって再び仲を裂かれてしまう。
再び会場の外に追い出されたアルベールは、なぜかそこに居合わせたモンテ・クリスト伯に悔しさを訴える。連れ立ってオペラ座を出てきた伯爵とアルベールの前に警官隊を引き連れたヴィルフォールが立ちはだかる(第十一幕)
なぜか今回ユージェニーがやけに可愛らしい。あいかわらずおぼっちゃまなアルベールなんだが、そんなところもほほ笑ましく感じてしまう。花束ではなくて、ジャコウブドウを渡されて、それを美味しそうに食べたりとか。小説版とは完全に別人になってる。小説版の方も好きなんだけどね。
実にいいタイミングでアルベールの行く先々に現れるモンテ・クリスト伯爵。それを心のどこかで怪しみながら、惹かれていくアルベール。彼がすべてを知って絶望に落とされるのはまだしばらく先なんだが、見ていてそういうところがはらはらする。