知る人ぞ知るマニアックな歴史を掘り起こす
歴史恋愛 オムニバス短編小説シリーズ「恋愛群像ヒストリカ」で扱っている歴史(西洋史)は、メジャーなものよりも、むしろ「知る人ぞ知る」ディープでマニアックなものの方が多いと思います。
理由は、歴史モノ初心者(←しかも高校では日本史選択)の作者が、有名な歴史を扱うのは荷が重いというのが1つ…
(メジャーな歴史的人物や歴史事件は、詳しい方も多く(資料も多過ぎて全てを網羅することはできず)、付け焼刃の知識ではアラを見つけられてしまいそうなので…。)
もうひとつの理由は、そもそも作者が“マイナー好き”だからです。
元々性格がひねくれているせいか、皆が当たり前に注目しているモノよりも、光を当てられずに埋もれているモノを掘り起こす方が好きなのです。
なので今までにも、他の人が気に留めないような妙な部分に注目して歴史を学んでいたということが多々あります。
(ネット小説デビュー作である「花咲く夜に君の名を呼ぶ」が日本神話ベースなのに常陸国風土記がメインなところとか、明治時代の小説を書こうとして出してきた知識が「銀座の大火」や「貧民窟」なあたりとか、我ながらだいぶマニアックだと思います…。)
なので、今回のシリーズでも当然のように「ちょっとマニアック」な歴史的人物をモデルに小説を書いています。
(第1弾がポルトガル王女カタリナ(キャサリン・オブ・ブラガンザ)、第2弾がイギリス女王ジェーン・グレイですから…。)
…「知る人ぞ知る」とは言え、「知っている人は知っている」知識ではあるので、そのあたり多少のプレッシャーはあったりするのですが…。
「アマチュアだし、習作だし、誰でも最初は初心者なんだから、まぁいっか」という気持ちで挑んでいます。
ただ、資料調べには手を抜いていないですよ。
短編小説ということでボリューム(分量)が少ないにも関わらず読み込んだ資料があんなことになっていますし…。
(ただし、資料の知識を下敷きにした上で、結構自由に妄想をふくらませているのですが…。)