
コザクラインコはちっちゃい恐竜
我が家では以前、小鳥も数羽飼ったことがあります。
最初に飼ったのが白文鳥、次が十姉妹、三羽目がコザクラインコなのですが、このコザクラインコにはそれまで自分の抱いていたか弱くて可愛らしい「小鳥」のイメージを見事に覆されました。
まずこのコザクラインコ、出会いからしてなかなかに衝撃的でした。
ペットショップのガラスケースの中、たくさんいる黄色のコザクラインコの中に混じって二羽だけいた緑色のコザクラインコ――そのうちの一羽が我が家の愛鳥となったわけですが…
このインコ、なんと他の黄色いコザクラインコの背の上に、まるで組体操の人間ピラミッドの頂点のごとく君臨していたのです!
その姿を見てしまったら、何だかもう目が離せなくなってしまい、結局そのまま(本当は犬かネコを見るつもりだったにも関わらず)買って帰ってしまいました。
実際に飼ってみても最初の印象通りのやんちゃぶりで、様々なものを壊されました…
そもそもコザクラインコは文鳥や十姉妹とはクチバシの形からして違っていて、その噛む力も比べものにならないくらい強いのです。
エンピツをガリガリと削ってしまうのはもちろん、家の中のありとあらゆる木の部分を削り、さらにはそのカギヅメのようなクチバシで器用にパソコンのキーボードのキーを剥ぎ取ったりもしていました。
しかもディスプレイのナナメ後ろから、カサカサ、カサカサ、と顔を出しては引っ込め、出しては引っ込め…まるで「家政婦は見た!」のようにこちらの様子を伺った上で、スキを見てキーを剥ぎ取り、そのままそれをくわえて飛んで逃げるのです…。
そんなわけで我が家ではそんな凶悪なコザクラインコのことを、ときどき「我が家のちっちゃな恐竜さん」などと呼んでいました。
実際、鳥は恐竜の子孫なわけですし、おまけにコザクラインコの脚はかなりゴツくて恐竜の脚を彷彿とさせるものでした。
最近(?)は羽毛の生えた恐竜の化石なども発見されているようですし、鳥を見ていると時々「恐竜って実はカワイイ外見をしていたんじゃないのか?」などと思ったりします。

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