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第3期第2回神戸市立図書館協議会

昨日図書館協議会が開催されました。

今回は委員10人のうち4人がご欠席。体調を崩されているのかもしれないとちょっと心配。
図書館ネット以外の方も傍聴されていました。以前もご一緒したことのある方です。「ブログ見ていますよ」とのこと。図書館に関心のある方が増えるのは本当に嬉しいことです。

・・・さて、委員会のほう・・・

最初に事務局からの報告です。
平成24年度の利用実績(2月末現在)や12月に実施された市民満足度調査の結果(速報)のほか、図書館事業に対する図書館の自己評価(2月末現在の暫定評価)について説明がありました。

利用実績では、これまでずっと右肩上がりに増加し続けていた予約貸出数が、昨年同時期と変わらない数字となりました。横ばい傾向に転じたと見てよいのでしょうか。予約・リクエストサービスについては、今期の協議内容に挙げられています。だいたいの傾向が固まれば対策もたてやすいのではないかと思いますが、来年度以降の状況が気になるところです。

図書館の自己評価は具体的な目標を立て、達成度をABC3段階で評価したものです。項目ごとに詳しい取り組み状況が示され、「自己評価の視点」として評価の理由が書かれています。図書館の仕事は何をもって評価するのかが難しいと思いますが、丁寧に説明されており図書館自身がどう考えているのかがよくわかる内容です。今年度終了後に協議会が出した評価とともに公表されます。

続いて平成25年度の新規事業についての説明がありました。
新東灘図書館は今秋開館に向け順調に工事が進んでいるとのことです。楽しみです。

先日このブログでお伝えした、市民図書室を新たなサービス拠点にすることのほか、市民図書室20箇所程度に団体貸出(250冊、3ヶ月)の事業を開始する予定だとのことです。いずれも予算が市会を通過してからの事業です。


神戸・図書館ネットワーク 市民図書室が図書館予約本の受け取り拠点に!



ここで委員から市民図書室管理者への研修の有無が質問されました。以前は行ったこともあるがこの数年は研修はないとのことです。他の委員から市民図書室によって運営の違い(子どもの入室を禁止しているところがあったり、反対に放課後子どもたちでいっぱいのところがあったり・・・)の指摘もありました。
図書館のサービスの一部を引き受けていただくからには、研修も必要でしょうし、一定のサービス基準も必要になるのではないかと感じます。そのあたり、拠点の選定とともに重要な課題になりそうです。

学校図書館アドバイザーについての質問もありました。生涯学習課の担当者の説明は図書館ネットが問い合わせたときのお答えと同じですので、↑のエントリーでご確認ください。
これに関連して委員が、学校司書配置についての神戸市の考え方を質問されました。ところが、回答は司書教諭についての説明で、「県に要望している」と・・・。このあと、委員からも事務局からの司書教諭についての発言が続きました。最初に質問した委員が「お聞きしたかったのは学校司書のことで、事務職員に当たるものです。今年度国の予算も付いているので神戸市でも検討されているのかどうか聞きたかったのですが。」とおっしゃったのですが、結局そのままになりました。
この学校司書に関しては、市会でも同様に司書教諭の説明に替わってしまうということがたびたび起こっています。いつも十分な議論にならず、残念です。

次に議事に移りました。
前回委員会から要請があった予約・リクエスト・選書についての数値資料があらかじめ委員に送付されていたそうです。やはり議論のためのデータは必要ですね。何が問題になっているのかがよくわかります。
予約の多さもさることながら、用意できたにもかかわらず予約者が借りなかった本が増えています。
用意できるまでに時間がかかってしまったことや、簡単に予約できてしまうこと、ひとりの予約上限冊数が多いことが原因と考えられるそうです。ベストセラーへの予約の多さとも関連することでしょう。

委員から予約制限の見直しを協議会で議論することも必要ではないかとの発言があり、それには選書方針と選書会議のありようをきちんと情報開示することが必要との意見がでました。
選書方針と基準は「神戸市立図書館資料取扱要項」に明記されていますが、ホームページ上などに分かりやすい形で出ているわけではありません。私たちは選書について交流会席上で何度となく確認しています。利用者にとって重要で関心の高いことの一つだと思います。

「図書館の使命」や「選書方針」を館内に掲げたり、ホームページ上に掲載したりしている図書館があります。私たちの図書館でも必要なことではないかと思います。

最後に委員長が「神戸市立図書館の本来の使命」を果たすこと「本当の市民サービス」を行うことをしっかり見直し、毅然とした態度で気概を持って取り組まなければならないとおっしゃっていました。
すべての市民が満足することはむずかしいことかもしれませんが、図書館職員が誇りと自信を持って取り組んでいることがわかれば、多くの市民が理解し応援すると思います。それにはまだまだたくさんの困難な努力が必要なのかもしれません。





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